CESは、これまで未来のコンセプトが「実際の製品」として姿を現す場でした。2026年のCESで特に目立っているのが、AIがスマホやPCの画面の中から飛び出し、物理的な存在として日常空間に入り込んでくる流れです。
そうした文脈の中で、ロボティクス企業のKEYi Robotが発表したのが、「Loona DeskMate(ルーナ・デスクメイト)」という新しいデスクトップAIコンパニオンです。
Loona DeskMateとは?
Loona DeskMateは、一見するとデスク用の充電スタンドのような外観ですが、その中身は従来のAIデバイスとは少し異なります。
最大の特徴は、iPhoneを“頭脳”として使う設計にあります。ディスプレイ、カメラ、マイク、そしてAI処理はiPhone側が担い、DeskMate本体はMagSafe充電・回転機構・物理的な存在感を提供します。
新たに専用スクリーンやSoCを搭載するのではなく、すでに多くの人が所有しているiPhoneを活用するという点が、Loona DeskMateの大きな特徴です。
動画で見るLoona DeskMateのコンセプト
Loona DeskMateの特徴は、文章だけでは少し分かりにくい部分もあります。まずは公式映像で、そのコンセプトやデスク上での存在感を確認してみましょう。
この動画では、iPhoneをセットすることでAIコンパニオンとして振る舞うDeskMateの基本的な思想が紹介されています。
充電スタンドを超えたデスクAI
公式情報によると、Loona DeskMateは次のような要素を備えています。
・MagSafe対応の回転・チルト機構により、会話中はiPhoneが自然にこちらを向く
・複数ポートを備えた充電ハブとして、デスク周りをまとめられる設計
・iPhone画面上に表示されるアニメーション表現により、“生きている”感覚を演出
つまり、Loona DeskMateは「AIロボットを置く」のではなく、「普段使っている充電環境がAIになる」という発想に近い製品です。
実機に近い映像で分かる「常駐型AI」
続いて、より実機に近い映像を通して、DeskMateが目指す“常に机にいるAI”のイメージを見てみましょう。
この映像からは、Loona DeskMateが単なるガジェットではなく、作業空間の一部として自然に存在するAIを目指していることが伝わってきます。
仕事に寄り添う“常駐型AI”という考え方
Loona DeskMateは、いわゆる癒やし系ガジェットとしてではなく、仕事の流れに溶け込むAIコンパニオンとして位置づけられています。
公式ブログでは、Slackなどのコミュニケーションツールや、メール、カレンダーといった業務系アプリとの連携を前提に、ミーティング補助や情報整理を支援する存在として説明されています。
アプリを開いてAIを「呼び出す」のではなく、机の上に“常にいる”AIが、必要なときだけ自然に関わる。この思想が、Loona DeskMateの根底にあります。
なぜ「物理的な存在」が重要なのか
KEYi Robotは、AIが物理的な存在を持つことで、人との関係性が変わると考えています。
画面の中のAIはコマンド前提になりがちですが、デスク上に存在するAIは、待つ・見守る・空気を読むといった振る舞いが可能になります。
集中しているときは静かに、必要なときだけサポートする。Loona DeskMateは、こうした“邪魔をしない賢さ”を目指したAIコンパニオンと言えます。
発売時期と今後の展開
Loona DeskMateは、現時点では量産製品というよりもコンセプトと実用性の両立を狙った新提案の段階にあります。
公式情報では、2026年3月頃にクラウドファンディングを予定しているとされています。実際の体験やAIの成熟度については、今後の展開を見守る必要がありそうです。
まとめ
Loona DeskMateは、AIを「使うツール」から「そこにいる相棒」へと進化させようとする試みです。
iPhoneを活用する設計により導入のハードルを下げつつ、デスクという日常空間にAIを自然に溶け込ませる。その方向性は、今後のスマートデバイスやAIコンパニオンを考える上で、ひとつの重要なヒントになりそうです。
Source:KEYi Robot Official Blog
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