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ロンドンマラソン2026優勝者が着けていたのはGarminの入門モデル|世界記録ランナーのウォッチ事情

コラム・業界分析

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2026年4月に開催されたロンドンマラソンで、歴史的な瞬間が生まれました。サバスチャン・サウェが1時間59分30秒というマラソン公式レース世界記録を樹立し、ヨミフ・ケジェルチャも1時間59分41秒で続きました。女子ではティグスト・アセファが2時間15分41秒の世界新記録を打ち立てています。そんな歴史的なレースで頂点に立ったランナーたちが着けていたのは、最新の高価なフラッグシップモデルではなく、数万円台のスマートウォッチでした。海外メディアのLifehackerおよびGadgets & Wearablesが報じています。

上位入賞者が使用していたスマートウォッチ一覧

Image source: Gadgets & Wearables

男女上位3名ずつ、合計6名のランナーが使用していたウォッチをまとめると次のとおりです。GarminとCOROSの2ブランドが上位を占め、スポンサー契約がないにもかかわらず愛用しているランナーが多かった点も注目されています。

ランナー 記録 使用ウォッチ スポンサー
Sabastian Sawe 1:59:30(男子世界記録) Garmin Forerunner 55 なし
Yomif Kejelcha 1:59:41 COROS Pace 3 なし
Jacob Kiplimo 2:00:28 Samsung Galaxy Watch 8 あり
Tigst Assefa 2:15:41(女子世界記録) Garmin Forerunner 255 なし
Hellen Obiri 2:15:53 COROS Pace 4 あり
Joyciline Jepkosgei 2:15:55 Garmin Forerunner 955 なし

6名のうち4名は2021〜2023年発売のモデルで、MIPスクリーン(反射型液晶)を採用した旧来のデザインです。AMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載した比較的新しいモデルはSamsung Galaxy Watch 8とCOROS Pace 4のみ。価格も大半が3万円台以下に収まっています。

Garmin Forerunnerが圧倒的な存在感

今回のレースで最も印象的だったのは、Garmin Forerunnerシリーズの強さです。男子で世界記録を樹立したサウェはForerunner 55、女子で世界記録を更新したアセファはForerunner 255、3位のジェプコスゲイはForerunner 955(と見られる)を着用していました。いずれもGarminのスポンサード選手ではなく、自分の意志でこれらのモデルを選んでいます。

Forerunner 55はGarminが展開するランニングウォッチの中でも入門寄りのモデルで、余分な機能をそぎ落とし、軽量さと基本的なトレーニング機能を重視した設計です。一方のForerunner 255は、AMOLEDや高級素材こそ採用していないものの、GPSの精度・バッテリーの持ち・軽さのバランスが高く評価されており、Lifehackerの筆者も「Garminの中で最もコスパが良い」と明言しています。Garmin Forerunnerシリーズの各モデルの違いについては、Garmin Forerunnerシリーズ徹底比較記事で詳しく解説しています。

COROSも上位入賞者に支持

男子2位のケジェルチャはCOROS Pace 3、女子2位のオビリはCOROS Pace 4を使用していました。ケジェルチャはCOROSとのスポンサー契約はなく、オビリはレース直前に契約を結んだばかりとのことです。

COROSはここ数年、一般的なスマートウォッチではなくパフォーマンス特化型のランナー向け製品に力を入れてきたブランドです。Paceシリーズはその戦略を体現しており、軽量さとトレーニング指標の充実を両立させていることから、本格的なランナーの間で支持が広がっています。今回の結果はそのポジションをさらに強固にするものとなりました。

【あわせて読みたい】ランニングする人におすすめ!COROS(カロス)ブランドガイド|大迫傑コラボや最新「NOMAD」まで主要モデルを整理

なぜエリートランナーは最新の高価なモデルを選ばないのか

スマートウォッチは年々機能が増え、新モデルが登場するたびに「より高度なトレーニングができる」と訴求されます。しかし今回のロンドンマラソンの結果は、世界最速のランナーたちが最新フラッグシップを必要としていないことを如実に示しています。

エリートランナーにとってレース中のウォッチの役割は、主に現在のペースと経過時間を確認することです。コーチングスコアや回復状態の分析は担当コーチが行い、今日のトレーニングメニューもウォッチではなくコーチとの相談で決まります。そうなると、GPSの正確さ・長いバッテリー・軽い本体という三要素さえ揃っていれば、それ以上の機能は必要ないということになります。

Lifehackerの記事では、Garminが昨年発売したForerunner 570についても触れており、前モデル265からの実質的なスポーツ面の改善はより精度の高い心拍センサーのみで、それ以外の追加機能は価格を正当化するための付加要素だったと指摘しています。高機能化は「ウォッチとのエンゲージメントを高め、ブランドへの関心を持続させるため」という側面もあるという見方です。

もちろん、コーチを持たない一般ランナーにとっては、ウォッチが提案するワークアウトや回復スコアが練習の指針になることも多く、高機能モデルが意味をなさないとは言い切れません。ただ、スポーツパフォーマンスそのものを高める機能かどうかは、自分のトレーニングスタイルと照らし合わせて判断する必要があります。

まとめ

2026年ロンドンマラソンの上位入賞者が着けていたのは、GarminのForerunner 55・255・955、COROSのPace 3・4、そしてSamsung Galaxy Watch 8でした。スポンサー契約のない選手の多くが、新モデルではなく信頼性の高い旧来のモデルを選んでいたことは、スマートウォッチ選びに迷っている方にとっても参考になる事実です。

高い時計を買えば速く走れるわけではない。それでも良い時計は、日々のトレーニングを積み重ねるモチベーションを支えてくれます。自分のトレーニングの目的に合ったモデルを選ぶことが、長続きするウォッチ選びの一番の近道といえるでしょう。ランニング向けスマートウォッチをお探しの方は、ランニング向けスマートウォッチおすすめ10選【2026年版】もあわせてご覧ください。

Source: Lifehacker – These Are the Cheap Running Watches Worn by the London Marathon Winners / Gadgets & Wearables – Garmin Forerunner watches dominated London Marathon 2026

関連記事はこちら

Garminのランニングウォッチについてもっと詳しく知りたい方は、ブランドガイドとForerunnerシリーズの比較記事をあわせてご覧ください。

Garmin現行スマートウォッチを全整理|GARMINブランドガイド

ランニング向けウォッチの選び方を改めて確認したい方はこちらの記事もどうぞ。

ランニング向けスマートウォッチおすすめ10選【2026年版】二周波GPS/VO2MAX対応モデル厳選

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