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米メディア PhoneArena が、Apple Watch の「トランシーバー(Walkie-Talkie)」アプリが watchOS 27 のベータ版で確認できなくなっていると報じています。同メディアは、Samsung が Galaxy S25 Ultra で S Pen の Bluetooth 機能を廃止した時と同じ「利用率の低さ」が背景にあるのではないか、と分析しています。
watchOS 27 はまだベータ段階で、正式版で機能が復活する可能性も残されています。とはいえ、Apple Watch を長く使っているユーザーであっても「そういえばこんなアプリあった気がする」程度の存在感だったのも事実で、削除されても気づかれない可能性があるアプリの代表格でもあります。本記事では、PhoneArena が紹介している読者アンケートの結果と、SWL 視点での見立てを整理します。
watchOS 27 のベータ版で「トランシーバー」アプリが確認できず

PhoneArena によれば、watchOS 27 のベータ版にはこれまで標準で入っていたトランシーバー(Walkie-Talkie)アプリが含まれていない、とのことです。
トランシーバーは、Apple Watch 同士で iMessage の友達相手とリアルタイムにボイスチャットができる機能として、watchOS 5(2018年)の目玉のひとつとして登場しました。ハンズフリーで「いまから帰る」「了解」のような短いやり取りができるユニークな機能だった一方、リリース直後の脆弱性問題で一時提供停止になるなど、Apple 側のメンテナンスが続いていないという印象を受けるアプリでもあります。
正式版の watchOS 27 でも非搭載のまま提供されるのか、それともベータ段階の一時的な状態なのかは現時点では分かりません。ただ、PhoneArena が「削除される可能性が高い」と見る背景には、ある明確な理由があります。
PhoneArena のアンケートで見えた「利用率の低さ」
PhoneArena が読者を対象に行ったアンケート(有効回答 502 票)では、Apple Watch のトランシーバーアプリについて次のような結果が出ています。
・いつも使っている:13%
・たまに使っている:15%
・数回試したが、いまは使っていない:26%
・一度も使ったことがない:32%
・そもそも存在自体を知らなかった:13%
「いつも使う」「たまに使う」を合わせると約 28% で、3 割弱が能動的に使っているという数字です。一方で、「数回試して終わった」「一度も使ったことがない」「存在を知らなかった」を合わせると 7 割以上にのぼり、Apple Watch ユーザーの多くにとっては馴染みの薄い機能になっていることが見て取れます。
Samsung は Galaxy S25 Ultra で S Pen の Bluetooth 機能を廃止した理由として、Galaxy フラッグシップユーザーのうち実際に S Pen の Bluetooth を使っていたのは 1〜5% 程度だった、と説明しています。Apple Watch のトランシーバーは Samsung の S Pen と比べれば実利用率が高いものの、「主要機能とは呼びにくい使われ方になっている」という構図はよく似ています。
Apple 自身が「育てなかった」機能でもある

PhoneArena の筆者 Abdullah Asim 氏が指摘しているのは、トランシーバー機能そのものが悪いというよりも、Apple がローンチ以降ほとんど改善・アップデートしてこなかった点です。
watchOS 5 で華々しく登場したあとは、UI の刷新もなく、新機能の追加もほとんど行われませんでした。アンケートで「存在自体を知らなかった」と回答した人が 13%、つまりトランシーバーを毎日使っている人と同じ割合いるという結果は、Apple 自身のプロモーション・教育の弱さを示しているとも読めます。
「使われない → 改善されない → さらに使われない」というスパイラルに入った機能を、新世代の watchOS で整理していく流れ自体は、Apple Intelligence や新しい Siri AI を中心に据えた watchOS 27 のコンセプトとも整合的です。リソースを集中するために、使われていないアプリを思い切って削るという判断は十分にあり得そうです。
仮に削除されても、代替手段はある

仮にトランシーバーが正式に削除されたとしても、Apple Watch でリアルタイムに近いボイスコミュニケーションを取る手段がなくなるわけではありません。
・メッセージアプリのボイスメッセージ:相手の手元で再生されるまで多少のタイムラグはありますが、短い音声でのやり取りは可能
・FaceTime オーディオ:相手と Apple Watch 同士、または iPhone 越しに通話できる
・電話アプリ(セルラーモデル):iPhone がなくても Apple Watch 単体で通話できる
PhoneArena も「Apple Watch ユーザーはボイスメッセージ等で代替できるが、Samsung 側は S Pen の Bluetooth がなくなった代替手段が事実上ない」と整理しており、トランシーバー削除のインパクトは S Pen Bluetooth 廃止ほど大きくはならないだろうと予測しています。
普段からトランシーバーをよく使っているユーザーにとっては惜しい変更になりますが、Apple Watch のコミュニケーション体験全体としては、ボイスメッセージ・FaceTime・通話で十分に補える、というのが現実的なところです。
SWL 編集部の見立て
SWL 視点でこのニュースを整理すると、ポイントは以下の 3 点です。
・watchOS 27 ベータからトランシーバーが消えているのは事実だが、正式版で復活する可能性も残っているため、現時点では「削除濃厚」というよりも「動向に注目」のフェーズ
・Samsung の S Pen Bluetooth 廃止と同じく、「使われていない機能はバッサリ整理する」流れがスマートデバイス全体で進みつつある
・watchOS 27 は Apple Intelligence / Siri AI を軸にしたアップデート が中心テーマ。Apple としては、使われていない旧機能を整理してリソースを新しい体験に振り向けたい時期に入っている
トランシーバーを愛用していたユーザーは、正式版のリリースノートで動向を確認するのがおすすめです。watchOS 27 はベータが続いているので、Apple がフィードバックを受けて方針を調整する可能性も残されています。続報があれば SWL でも改めてお伝えします。
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