世界のスマートウォッチ市場、2026年Q1で出荷4%増|Appleが23%シェアでトップ、Huaweiけん引する中国は15%成長【海外調査】

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HUAWEI WATCH FIT 5 Pro

2026年6月18日、米Counterpoint Researchが「Global Smartwatch Shipments Tracker, Q1 2026」レポートを発表しました。世界のスマートウォッチ出荷台数は前年比4%増と、2024年の低迷から2025年に始まった回復基調が継続。けん引役は、新ラインアップが好調なAppleと、政府補助金とHuaweiが押し上げる中国市場です。

レポート要点をSWL読者向けに整理しました。

全体4%成長|Appleと中国市場の復活が原動力

世界のスマートウォッチ出荷は2026年Q1に前年比4%増。原動力は2つです。

・Appleの新ラインアップ(Series 11/Ultra/SE 3)が継続的に売れ、健康トラッキング強化を求めるプレミアム需要が伸びた
・中国市場が、Huaweiのエコシステム強化と政府の家電補助金の延長によって消費者の買い替えを後押しした

2024年の踊り場を経て、2025年に「衛星通信」「5G RedCap」「AI機能」「睡眠時無呼吸・高血圧モニタリング」などの新機能が市場を押し上げた流れが、Q1 2026も続いている形です。

Apple:23%シェアでトップ|SE 3と健康機能で新規ユーザー獲得

Counterpoint Research プリンシパルアナリストのAnshika Jain氏のコメント要旨は以下のとおり。

「Appleは出荷シェア23%を獲得し、Q1 2026で最も強いパフォーマンスを示した。リニューアルしたラインアップの好調が続いた結果だ。Apple全体の出荷の半分以上は北米だが、中国と欧州で最も成長率が高かった。意味のある健康機能アップグレードと、価格を抑えたSE 3が新規ユーザーを引き付けた」

Top 10ブランド内でApple自身の出荷成長率は前年比+21%と最速。プレミアム機の伸びだけでなく、SE 3という「入りやすい価格」のモデルが効いている、というのが今回のポイントです。Series 12/Ultra 4/SE後継など、2026年後半に予定される大型ローンチの噂は海外報道まとめ記事で整理しています。

中国市場15%成長|Huaweiが約40%シェア、Imoo・Xiaomiが続く

中国国内のスマートウォッチ出荷は前年比15%増。ブランド別シェアは以下のとおり。

・Huawei:約40%(中国国内シェア)
・Imoo:2位
・Xiaomi:3位

中国市場成長の背景には、(1)健康機能への消費者の関心、(2)国産ブランドへの選好の高まり、(3)政府の「電子機器補助金スキーム」延長 が挙げられています。

特にHuaweiは、睡眠トラッキング、感情ウェルビーイング、不整脈解析といった健康機能の強化と、低価格帯から高価格帯までの幅広いラインアップ、そして自社エコシステム(スマートフォン/タブレット/イヤホン等)との連携を武器に伸びている、と分析されています。HuaweiのUltra系モデルがApple・Galaxy・Amazfitとどう違うかはUltra系まとめ記事で比較しています。

ASPは6%上昇|健康センサーとAIで「単価が上がる」フェーズへ

スマートウォッチの平均販売価格(ASP)は前年比6%上昇。Jain氏は要因をこう説明しています。

・改良された健康モニタリング用センサーと先進技術の搭載
・AI機能の組み込み
・インドのような新興市場で、ベーシックなスマートウォッチから「アドバンスト」なスマートウォッチへの移行が起きている

言い換えると、世界全体で「同じ価格帯で機能が増えている」というより、「機能が増えた高単価モデルが選ばれる」フェーズに入っているということ。SWL読者が日々感じる「最近のスマートウォッチ、ちょっと高くなった気がする」という肌感覚は、グローバルなトレンドと一致しています。「測る」から「読み解く」へ進化するAIヘルスの潮流も、この単価上昇の背景にあるテーマです。

メモリ価格高騰の影響は限定的|2030年までCAGR3%予測

足元の懸念材料として、メモリ部品の品薄・価格高騰と、関税・為替などのマクロ要因が挙げられています。ただしCounterpointは、スマートウォッチへの影響は他の消費家電セグメントより軽微と見ています。

理由は、(1)スマートウォッチは1台あたりのBoM(Bill of Materials, 部品コスト)が相対的に低い、(2)プレミアムモデルの利益率が比較的高い、という構造によるもの。結果として、2030年までのCAGR(年平均成長率)は3%と予測されています。

SWLの視点|「次の新機能」が買い替えの引き金になる

レポートを読んでSWL編集部が感じるのは、2026年以降の市場成長は「新機能の追加」が引き金になりやすい、ということ。具体的には以下のテーマです。

睡眠時無呼吸の自宅検知:医療機器認可を受けたデバイスが増え、健康診断的な使い方が広がる
高血圧モニタリング:Apple Watch・Galaxy Watch・Huaweiが相次いで搭載、慢性疾患予備軍向け
衛星通信/5G RedCap:スマホ非対応エリアでも使える「単独運用」へ
AI機能:オンデバイス健康インサイトや自然言語アシスタント連携

レポートの「ASPが上がっている」という数字は、こうした機能を求める消費者層が確実に存在することを示しています。値段だけで選ぶ時代から、「どの健康機能に5,000円余分に払うか」を選ぶ時代に変わってきている、と読み解けます。睡眠時無呼吸の自宅検知については、FDA認可された医療用スマートリング「Happy Ring」の事例も参考になります。

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Source: Counterpoint Research「Global Smartwatch Shipments Maintain Growth Momentum in Q1 2026」(2026年6月18日)

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