中古を「全く受け付けない」人は7年で4.0%まで減った|“新品がいい”が理由の1位から消えた、リユース意識7年分の変化

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ゲオが2026年に実施した7回目の中古品売買に関する意識調査のメインビジュアル

「中古はちょっと……」と感じる人は、いまどれくらいいるのでしょうか。

ゲオが2026年8月4日(火)に、7回目となる「中古品売買に関する意識調査」の結果を公表しました。同社のアプリ会員に聞いたものなので、もともと中古に前向きな層が多い点は差し引いて読む必要があります。それでも、2019年から7年ぶんの同じ質問への答えが並んでいるのがこの調査のおもしろいところです。数字が動いた方向を追っていくと、この数年で私たちのモノの買い方がどう変わったのかが見えてきます。

調査結果のなかから、とくに読みごたえのあった部分を抜き出して紹介します。

「全く受け付けない」が7年で半減、10.2%から4.0%へ

まず目を引くのが、中古品への抵抗感を尋ねた質問です。「全く受け付けない」と答えた人は4.0%。調査を始めた2019年は10.2%だったので、7年で半分以下になりました。

中古品を買うことに抵抗感はあるかを尋ねた調査結果のグラフ。「全く受け付けない」は4.0%

「少し気になる」も減り、「全く抵抗感はない」は増えています。中古に対する心理的なハードルが、静かに下がり続けていることがわかります。

いちばん興味深いのは「買わない理由」から新品志向が消えたこと

個人的にもっとも読みごたえがあったのが、中古品を買ったことがない人に理由を聞いた設問です。

中古品を購入したことがない理由を尋ねた調査結果のグラフ。2位は「特に理由はない」

1位は「中古品は抵抗があるから」で、ここは変わりません。注目したいのは「新品がいい」が16.9%まで落ち、調査開始以来の最低で4位に後退したことです。かつては中古を買わない理由として堂々の上位にあった新品志向が、いつのまにか主な言い分ではなくなっていました。

代わりに伸びたのが、2位の「特に理由はない」(21.3%→28.7%)です。積極的に中古を拒んでいるわけではなく、単にきっかけがないだけ。この層が3割近くまで増えたということは、条件がそろえば一気に中古品を買う側へ移りうる人たちが、それだけ控えているとも読めます。

「中古はイヤだ」から「別に理由はないけど、まだ買っていない」へ。この変化は、リユース市場の伸びしろをそのまま表しているように見えます。

買う場所は、ネットではなく「店舗」が過去最高

意外に感じたのが、購入場所の結果です。

中古品を購入した場所を尋ねた調査結果のグラフ。「店舗」が75.4%でトップ

リユースショップなどの「店舗」が75.4%でトップ、しかも過去最高でした。フリマアプリが当たり前になった時代に、実際に足を運んで手に取る買い方がむしろ強まっているわけです。中古品は状態の見きわめが難しいぶん、自分の目で確かめられる安心感が効いているのかもしれません。「購入したことがない」も15.1%まで下がり、こちらは過去最低でした。

購入時期を聞いた設問でも「1カ月未満」が33.9%で過去最高。中古で買うことが、特別なイベントではなく日常の選択肢になってきています。

買われているのはゲーム。急上昇しているのは「携帯電話」

何が買われているかを見ると、1位「ゲームソフト・ハード機器」(64.1%)、2位「CD・DVD」、3位「書籍」という顔ぶれは前回から動いていません。

購入した中古品の種類を尋ねた調査結果のグラフ。1位はゲームソフト・ハード機器

動きがあったのは4位の「おもちゃ・ホビー」と6位の「携帯電話」で、どちらも過去最高順位です。おもちゃ・ホビーはレトロブーム、携帯電話は新品価格の高騰が背景にあると同社は見ています。

スマートフォンが中古で買われるようになっているという話は、このところ何度も数字として表れています。新品の値上げが発表されるたびに中古の注文が跳ね上がるという現象は、iPhone値上げ当日に中古スマホの注文が2倍以上へ急増でも実際の販売動向として報告されています。

買う動機は環境意識よりも、やはり「安さ」

中古を買うにあたって重視することは、ゲームソフト・ハード機器(83.7%)、携帯電話(66.1%)、衣料・服飾品(63.4%)、キッズ衣料(51.3%)、家具・家電(67.1%)と、すべての商材で「価格が安い」がトップでした。

一方、環境問題を意識して中古品を買ったことがある人は24.2%。前回の23.5%から微増で、この設問を始めた2022年の19.1%から緩やかに伸びてはいるものの、まだ4人に1人です。リユースが広がった理由は、環境意識より先に家計だったということでしょう。

ただし、安ければ何でもいいわけではありません。価格に続く2位から4位は「傷がない」「汚れがない」「使用感がない」がほとんどを占めていました。商材ごとの違いもあり、ゲーム機やスマホ、家電では「付属品の有無」、衣料では「ブランド・メーカー」の順位が高くなっています。安さを入り口にしつつ、状態はしっかり見ている。中古品との付き合い方が、かなり手慣れてきた印象を受けます。状態の見きわめに自信がない場合は、整備済製品の選び方ガイド|Apple・Samsung・Googleの認定リファービッシュ品まとめもあわせてどうぞ。

売る側は「1円でも高く」。買取金額重視が82.3%で過去最高

ここからは売る側の調査です。買取サービスで重視することを聞くと、「買取金額」が82.3%。2位に大差をつけてのトップで、しかも2年連続の過去最高更新でした。

買取サービス利用時に重要視することを尋ねた調査結果のグラフ。買取金額が82.3%

利用する理由も「現金化できる」が80.4%でトップを守り、2年連続で8割を超えました。「ポイントに交換できる」も8.4%で過去最高です。手放すこと自体が目的なのではなく、いくらになるかが行動を決めていることがはっきり出ています。物価高の実感が、そのまま数字に乗っている印象です。

買取に出したことがあるもので目立つのは、やはり「携帯電話」。前回の7位から6位に上がり、過去最高順位になりました。新品のスマホが高くなったぶん、いま使っている端末を売って次の資金に充てる動きが広がっているのでしょう。買う側でも売る側でも携帯電話が伸びているのは、この調査でいちばん現在地を映している部分かもしれません。実際にゲオへ品物を持ち込むとどうなるかは、古いiPad miniを『ゲオの買取』に出してみた体験レビューで流れと査定額を紹介しています。

その裏で「壊れるまで使う」人も倍増している

おもしろいのは、まったく逆の動きも同時に起きていることです。買取サービスを利用しない理由を見てください。

買取サービスを利用しない理由を尋ねた調査結果のグラフ。「売れない状態になるまで使う」が上昇

前回6位だった「売れない状態になるまで使う」が4位に上がり、割合も11.6%で過去最高。2019年の5.1%と比べると倍以上です。売れるうちに手放して次へ回す人が増える一方で、売ることを前提にせず最後まで使い切る人も増えている。方向が逆に見えて、どちらも「モノを大事に扱う」という点では地続きなのが興味深いところです。売る前提で持ち物を管理するなら、iPhone・Apple Watch・AirPodsの箱は捨てる?残す?買取価格で決める正しい処分の基準が判断の材料になります。

売ったお金は、また買い物に戻っていく

では、売って得たお金は何に使われているのでしょうか。

中古品を売って得たお金の使い道を尋ねた調査結果のグラフ。1位はショッピング

1位は「ショッピング」で51.7%。前回の50.7%からさらに増えました。売って、そのお金でまた買う。手放すことと買うことが一本の線でつながっているのがよくわかります。今後も買取サービスを利用したい人は約8割(利用したい44.3%、どちらかといえば利用したい32.8%)にのぼりました。

調査の概要

項目 中古品購入意識調査 中古品買取意識調査
調査対象 「ゲオアプリ」会員 「ゲオアプリ」会員
サンプル数 1,679人 1,759人
集計期間 2026年6月24日(水)〜7月1日(水)
実施回数 2019年開始、今回で7回目
実施 株式会社ゲオホールディングス

構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。複数回答の設問は回答者数を分母としているため、合計が100%を超えることがあります。

まとめ

7年ぶんの数字を並べてみると、変わったのは「中古が安いかどうか」ではなく、中古を選ぶことへのためらいそのものだったことがわかります。「全く受け付けない」は4.0%まで減り、買わない理由の主役は「新品がいい」から「特に理由はない」へ移りました。

そして買う理由も売る理由も、いちばん強いのはお金です。環境のためというより家計のため。そう言い切れるだけの差が数字に出ています。そのうえで、状態は細かく確認し、売れるうちに売り、あるいは壊れるまで使い切る。きれいごとではない現実的な判断が、あちこちから読み取れる調査でした。

スマートウォッチやスマートフォンのように、新品価格が上がり続けているジャンルほど、この流れの影響は大きくなります。次に買い替えるとき、手元の1台をどうするかまで含めて考えると、選択肢はもう少し広がりそうです。

Source: 株式会社ゲオホールディングス プレスリリース

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