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取材や会議の録音を、あとから聞き直して文字に起こす。この作業がライターや議事録の担当者の時間をどれだけ奪ってきたかは、経験のある人なら説明するまでもないと思います。
筆者はこれまで、AIボイスレコーダーを実際の仕事で使い込んできました。初代のNotta Memo、Type-Cモデル、そして他社製品との3機種比較まで、取材音源を使って確かめてきました。
2026年10月13日に発売された「Notta Memo Pro」は、そのNotta Memoの上位モデルです。実際の取材や雑談の録音で、文字起こしの精度と、前モデルから何が変わったかを確かめました。
【PR】本記事で紹介したNotta Memo Proは、ブランド側より製品の提供と記事制作費の支払いを受けて執筆しています。掲載前に提供元へ内容を共有していますが、記事の内容は実際に使用したうえでの評価です。
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価格:29,700円(税込)
カラー展開:シルバーグレー、スペースブラックの2色(本記事で使用したのはスペースブラック)
発売日:2026年10月13日(火)。Notta公式サイト、Amazon、楽天市場で販売
10月31日(土)まで公式サイトで10%OFFクーポン
Notta公式サイトで購入するときにクーポンコード「7KVYZJ6A」を入力すると10%OFFになり、29,700円が26,730円(税込)になります。有効期限は2026年10月31日(土)23時59分までです。
どんな製品?

Notta Memo Proは、AI文字起こしサービス「Notta」を提供するNotta株式会社の、AIボイスレコーダーの最新モデルです。Nottaの登録ユーザーは全世界で1,500万人以上、法人利用は5,000社以上に達しています。Notta Memo Proは、そのソフトの精度を前提にした専用ハードウェアという位置づけになります。
Nottaのハードウェアには、これまでNotta Memoのスタンダードモデルと家電量販店限定のType-Cモデルがありました。Proはその上位に当たる新シリーズです。
同社は、Notta Memoを日常の会話の記録向け、Proを商談や会議などチームで共有する重要な会話向けと位置づけています。
録音には、MEMS方式の高S/N比マイク2基と骨伝導マイクを使います。前モデルの4基からマイクの数は減りましたが、収音性能は上がっているとしています。録音中に骨伝導マイクの信号の強さを見て、スマートフォンに付けた通話の録音か、机に置いた対面の会議かを本体が判断し、録音モードを自動で選びます。推奨収音距離は5〜6m、最大収音距離は8mです。録音中にボタンを短く押すとその時点に印が付き、文字起こしのあとで該当する箇所がハイライトされます。画面にはNottaアプリで設定した名前とアバターを表示できるので、複数の端末を使う職場でも自分の1台を見分けやすくなっています。
本体で録音した音声は、Notta Memoシリーズ向けの無料の「ハードウェアプラン」で文字起こしできます。2026年9月18日にスタータープランから名称が変わり、文字起こしできる時間は月300分から月600分に増えました。AIに録音の内容を質問できるNotta Brainは、月1,000クレジット付きます。もっと使う人向けに、月1,800分のプレミアムプラン1年分とセットになった41,800円(税込)の販売もあります。
前モデルのNotta Memoから何が変わったか

前モデルのNotta Memo。表面に凹凸のある模様が入ったカード型で、画面は小さなモノクロ
前モデルのNotta Memoは、取材・対談・電車内まで試したレビューで詳しく紹介しています。
Proで大きく変わったのは、録音から転送までの手間です。録音ボタンを押せば、通話か対面かは本体が見分け、録音後は登録したWi-Fiで自動的にアップロードされます。重要な発言には、録音を止めずにボタン1つで印を付けられます。前モデルでは使う人が手で行っていた操作を、本体が引き受ける方向に進化しました。文字起こしの面では、話者識別の精度も上がっています。Nottaの社内テストでは、前モデルの71.24%から90.51%へと19.27ポイント向上し、参加者の多い会議ほど差が出るとしています。
あわせて、画面はモノクロから0.95インチのカラー有機ELに、内蔵ストレージは32GBから64GBに、充電と転送は専用のマグネットケーブルから一般的なUSB-Cケーブルになりました。前モデルのNotta Memoとの主な違いは次のとおりです。
| 項目 | Notta Memo | Notta Memo Pro |
|---|---|---|
| 本体サイズ | 86.1 × 55.1 × 3.5mm | 77.2 × 56 × 3.9mm |
| 重量 | 約28g | 30g |
| ディスプレイ | 小型モノクロ | 0.95インチ AMOLEDカラー |
| バッテリー | 470mAh | 600mAh |
| 連続録音時間 | 約30時間 | 45時間(Bluetooth接続時)/50時間(未接続時) |
| マイク構成 | MEMSマイク4基+骨伝導マイク | MEMS高S/N比マイク2基+骨伝導マイク |
| 推奨収音距離 | 約3m | 5〜6m |
| 話者識別の精度(Notta社内テスト) | 71.24% | 90.51% |
| ストレージ | 32GB | 64GB |
| Bluetooth | 5.3 | 5.4 |
| 充電 | 専用のマグネット充電ケーブル | USB-C |
| 録音モード | 手動で切り替え | 通話と対面を自動で切り替え |
| データ転送 | アプリから手動で転送 | 登録したWi-Fiで自動同期にも対応 |
| 重要な発言の振り返り | 録音後に聞き直して探す | 録音中にボタンで印を付け、文字起こし後に自動でハイライト |
実際に使っても、違いをはっきり感じました。前モデルと比べて、圧倒的に良くなったと感じたのは液晶画面の見やすさです。録音しているかどうかが画面を見ればすぐに分かるので、ちゃんと録れているかを目で確かめられるのがとても良いところです。

録音中は、画面に赤い「REC」の表示と経過時間が出ます。
もう1つは、録音モードの自動判別です。前モデルには、通話を録音するモードと普通の録音モードの2つがあり、使う場面に合わせて切り替える必要がありました。通話を録音する使い方はしていないので、なぜ2つあるのかと思いながら、切り替えを面倒に感じていました。Proは本体がどちらの録音かを自動で見分けてくれるので、分かりやすくなりました。
すでに前モデルを持っている人が買い替えるべきかは、使う頻度で分かれます。毎日のように録音するヘビーユーザーなら、アップロードの手間が省けることと、液晶画面が見やすいことは大きな利点になるので、買い替えてもいいと思います。たまに使う程度の人なら、前モデルのままでも急いで買い替える必要はありません。
主なスペック
Notta公式サイトの製品仕様をもとにまとめています。
| 項目 | Notta Memo Pro |
|---|---|
| 本体サイズ | 77.2 × 56 × 3.9mm |
| ディスプレイ | 0.95インチ AMOLEDカラーディスプレイ |
| 重量 | 30g |
| マイク構成 | MEMS高S/N比マイク2基+骨伝導マイク(通話と対面の録音モードを自動で切り替え) |
| 推奨収音距離 | 5〜6m |
| 最大収音距離 | 8m |
| 連続録音時間 | 満充電で45時間(Bluetooth接続時)/50時間(未接続時)。1回の録音は最長5時間 |
| バッテリー | 600mAh/充電時間 約90分/最大待機時間 30日(Bluetooth接続時)・45日(未接続時) |
| ストレージ容量 | 64GB eMMC(前モデルは32GB) |
| 充電方式 | USB-C(前モデルは専用マグネットケーブル) |
| 接続方式 | Bluetooth 5.4、Wi-Fi(信頼できる同一Wi-Fiで自動同期)、USB-C(Web USBで直結) |
| カラー | シルバーグレー/スペースブラック |
| 保証 | 12か月 |
| 価格 | 29,700円(税込) |
開封・同梱物をチェック

パッケージは白地の箱で、正面の窓から本体が見えます。

本体には保護シートが貼られていて、ステータス画面とボタンの位置のほか、「短く押す→振動→電源オン」「2秒長押し→振動→録音開始」という基本の操作が印刷されています。

同梱物は、取扱説明書、品質保証の冊子、USB-Cケーブル、スマートフォンに貼る金属リング、MagSafe対応のケース、本体です。取扱説明書にはアプリのダウンロード用のQRコードが載っています。
見た目・素材・作りをチェック
本体のデザインと重さ

本体は薄いカード型です。前モデルのNotta Memoは、どちらかというと少しのっぺりした印象のデザインでした。Proはメリハリが付いて、見た目がかっこよくなったと感じます。「Pro」の名前にふさわしい、上位モデルらしい風格もあります。
手に取ると、表面はつや消しの雰囲気でありながら光沢感もあり、高級感があります。「Notta」のロゴも控えめに入っていて、おしゃれな雰囲気です。
スマートフォンに吸着させるタイプのボイスレコーダーは、革のケースに入った製品をよく見かけます。一方でNotta Memo Proのように、ガジェット感やハイテク感のあるメタリックな見た目の製品はあまりなく、筆者はこちらのほうが好みでした。

充電とデータ転送の端子は、底面のUSB-Cです。前モデルの専用マグネットケーブルから、一般的なUSB-Cケーブルで充電できるようになりました。

厚さは前モデルの3.5mmから3.9mmへわずかに増えましたが、縦は約9mm短くなっていて、手に持つと小さくなった印象のほうが強く残ります。
重さを量ってみると、ケースを外した本体だけで29gでした。本体だけならポケットにももちろん入る、非常にコンパクトなサイズです。

ケースとMagSafe

本体の裏面は平らで、ここに付属のケースをはめて使います。


ケースの背面にはMagSafeのリングが入っていて、そのままiPhoneの背面に付けられます。MagSafeに対応していないスマートフォンでも、同梱の金属リングを背面に貼れば付けられます。


付属のケースを付けても、表側からは四隅がわずかに見える程度で、厚みもわずかに増えるだけです。iPhoneの背面に付けっぱなしにしていても、ほとんど気になりません。

ケースを付けた状態の重さは45gです。MagSafeで使わないなら、ケースを外せば16g軽くなります。
背面の吸着力はかなり強力です。片手でさっと取り外そうとしても外れず、iPhoneとNotta Memo Proを両手で持って、力を入れて引き離す必要があります。

使ってみて
文字起こしの精度は他のモデルより一歩上
このカテゴリーの製品は、結局のところ精度がすべてです。静かな部屋で1人がはっきり話した音声なら、いまはどの製品でもそれなりの結果が出ます。差が出るのは、複数人が同時に話す座談会、相づちが重なるインタビュー、空調やBGMのある店といった、実際の仕事で起きる条件です。
Nottaのいちばんの強みは、精度の高さと、文章の自然さです。前モデルのNotta Memoは、Plaud Note Proとの比較でも、Soundcore Workを加えた3機種の比較でも、文字起こしの精度と読みやすさで最も高い評価になりました。話した内容を自然な段落にまとめ、「えーと」「あの」といった言いよどみも整理してくれるので、そのまま原稿の下地に使える文章になります。
今回のProでも、この強みは変わっていません。10月にNotta Memo Proを仕事で使って録音した、店での取材、食事をしながらの雑談、展示会の取材の3本で試しました。
静かな店での取材は固有名詞まで正確に残る

店での取材は約1時間44分で、店主とカメラマンと筆者の3人が話しています。店名の由来や仕入れ先の名前まで、店主が話した固有名詞が正しく文字になっていて、3人の話者もきちんと分かれていました。地名の「入間・狭山・所沢」が「入間狭山と所」で途切れるような小さな崩れはありましたが、手直しは少なくて済みます。
AI要約も、取材の中身をよく拾っていました。掲載号の発売日を「11月20日かな、21日発売」と言い直した部分も、要約では言い直しがあったことまで書き分けています。
雑談でも固有名詞を拾い、AI要約は話題ごとに整理してくれる
固有名詞は、雑談でもしっかり取れています。友人と音楽の話をした場面では、「ZONE」「YOUTUBE」「ジャニーズ」「モンパチ」といった名前が、そのまま文字になっていました。

別の製品レビューで、使ってもらった人に感想を聞いた録音では、AI要約がよくまとまっていました。「ポシェット/スタンド」のように製品ごとに見出しを立て、色の評価、長さの調整、留め具の使いやすさ、何を入れられたかまで、話した内容を箇条書きに整理しています。

左が文字起こし、右がAI要約の一部です。
騒がしい展示会では、吹き込んだメモを要約が拾ってくれる

人が大勢いる展示会は、このカテゴリーの製品にとっていちばん厳しい条件です。会場を約2時間半歩いて回った録音では、近くを通る人の声や会場のアナウンスまで拾うので、ブースでの会話をすべて文字で残すのは難しくなります。それでも、歩きながら本体に向かって吹き込んだ自分用のメモはほぼ聞き取れる形で残り、AI要約はこのメモを中心に、記事にしたいネタを整理してくれました。騒がしい場所では、気づいたことをその場で吹き込んで要約に拾わせる使い方が便利です。
話者を厳密に分けたい座談会はPlaud Note Proも候補
弱点を挙げるなら、話者の分離がときどき苦手なことです。過去の比較でも、同じ人を途中で別人として分けたり、相手の短い相づちを長い発言の中に取り込んだりする場面がありました。今回も、食事中の雑談で注文を取りに来た店員とのやりとりが、席の2人の会話と1つのかたまりになった場面があります。
Wi-Fiにつながれば録音は自動でアップロードされる
前モデルからいちばん便利になったと感じたのが、先にも触れた録音データの転送です。前モデルでは、録音のたびにいちいち転送の状況を確かめて、手動で転送していました。ファイルが大きいときは、Wi-Fiでの高速アップロードに切り替える手順も必要でした。
Proでは、Wi-Fiでの「自動クラウド同期」を設定しておけば、録音したあとは放っておくだけで、アップロードが終わっています。転送のために本体とアプリの様子をうかがう手間がなくなったのは、とても良くなったと感じています。

初めて使うときは、本体の画面に出るQRコードをスマートフォンで読み取ってNottaアプリを開き、本体を自分のアカウントにつなぎます。自動クラウド同期は、そのあとNottaアプリの「設定」から「スマートデバイス」→「Notta Memo Pro」→「自動クラウド同期」と進み、オンにしてWi-Fiを登録するだけです。パソコンのNotta Web版からも設定できます。
登録できるWi-Fiは最大3件で、自宅と職場のように、よく使う場所を登録しておけます。対応しているのは2.4GHz帯のWi-Fiだけで、5GHz帯だけのネットワークは登録できません。入力したWi-Fiのパスワードは本体に保存され、Nottaのサーバーには送られません。
同期が始まるのは、本体が録音していない待機中で、登録したWi-Fiの範囲内にあり、バッテリー残量が20%を超えているか充電中のときです。同期中に録音を始めると録音が優先されて同期は止まり、録音が終わると改めて同期を試みます。アップロードが終わった録音は、本体から自動で削除されます。


転送の進み具合は本体の画面で分かります。転送中は転送方法を示すアイコンと「転送済みの件数/転送する件数」が表示され、すべて終わると緑のアイコンに変わります。カラー画面になったことで、転送が終わったかどうかもひと目で確かめられます。
アップロードされた録音の文字起こしが終わると、「文字起こしが完了しました」という通知メールが届きます。不要ならNottaアプリかWeb版の設定でオフにできますが、届くようにしておくと便利です。Wi-Fiのある家に帰ってくると、着替えている1〜2分のあいだにこの通知が届いていて、すぐに文字起こしを確かめる作業に入れます。

急いで文字起こしを読みたいときは、USB-Cケーブルでパソコンにつないで、Notta Web版へ直接転送することもできます。スマートフォンへのBluetooth転送や、Wi-Fiの高速転送も残っているので、場面に合わせて選べます。
同期された録音は、そのままNottaで文字起こしとAI要約に使えます。録音中にボタンで付けた印は、Notta上ではブックマークとして表示され、選ぶと文字起こしの該当箇所に移動したり、その位置から音声を再生したりできます。
良かった点・気になった点

良かった点
・文字起こしの精度が高く、話し言葉を読みやすい文章に整えてくれる
・店名やアーティスト名などの固有名詞まで、静かな場所ならほぼ正しく文字になる
・AI要約が話題ごとに見出しを立てて、要点を整理してくれる
・カラー画面で、録音しているかどうかがひと目で分かる
・通話と対面の録音モードを自動で切り替えてくれる
・登録したWi-Fiにつながると自動でアップロードされ、転送の手間がない
・メタリックで高級感のある見た目と、本体29gの軽さ
気になった点
・話者の分離がときどき崩れ、複数人の会話が1つにまとまることがある
・人が大勢いる場所では、周りの声まで拾って会話の文字起こしが乱れる
こんな人におすすめ

Notta Memo Proは、Nottaの強みである文字起こしの精度と文章の自然さをそのままに、カラー画面、録音モードの自動切り替え、Wi-Fiでの自動同期で、録音機としての使い勝手を大きく良くしたモデルです。
取材や打ち合わせの録音を、原稿や議事録の下地としてそのまま使いたい人には、筆者がこれまで試した中で最も勧めやすいAIボイスレコーダーです。話者を厳密に分けたい座談会が中心ならPlaud Note Proも候補になりますが、文字起こしをそのまま読める文章として使いたいなら、Notta Memo Proが一歩上です。
これからはじめてNottaのボイスレコーダーを買う人には、迷わずNotta Memo Proをおすすめします。画面で録音中かどうかが分かり、録音モードの切り替えも、録音後の転送も気にせずに使えるからです。
すでに前モデルのNotta Memoを持っている人は、使う頻度で考えるのがおすすめです。毎日のように録音するなら、自動同期と見やすい画面のために買い替える価値があります。たまに使う程度なら、急いで買い替える必要はありません。
Source: Notta Memo Pro 製品ページ(Notta)、Notta Memo Proの自動クラウド同期を設定する、Notta Memo Proの画面アイコン一覧(Nottaヘルプセンター)
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