世界最大のスポーツトラッキングアプリ「Strava」が発表した「Year in Sport Trend Report 2025」に、スマートウォッチやウェアラブルデバイスにとって見逃せないデータが含まれていました。このレポートはStravaのグローバルユーザーの活動データと調査結果をまとめたもので、フィットネス業界のリアルなトレンドを把握できる貴重な資料です。特にウェアラブルデバイスの使用状況やユーザーの投資動向について、興味深い傾向が明らかになっています。
今回は、このレポートのなかからウェアラブルデバイスに関連するデータを抜き出し、詳しく解説します。
Source: Strava Year in Sport Trend Report 2025
Stravaの「Year in Sport Trend Report」とは

Stravaは毎年末、年間の活動データと独自のユーザーサーベイをもとにトレンドレポートを公開しています。2025年版は「ランニングが依然として人気No.1だが、ウォーキングが急成長」「Z世代がフィットネスに積極投資」「アクティブな旅行スタイルの変化」「ギアとAIの融合」「都市別ランキング」というで5つの大きなトレンドで構成されています。
なかでもトレンド2「Z世代のフィットネス投資」とトレンド4「ギアの年」は、ウェアラブルデバイスと直接関係するデータが豊富に含まれており、スマートウォッチユーザーや購入を検討している人にとって参考になる情報が多く含まれています。
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Z世代にとって「ウェアラブル」が最大のフィットネス投資先に
レポートのなかで特に注目すべきデータが、Z世代のフィットネス支出に関する調査結果です。Z世代はGen X(X世代)よりも65%多く「ウェアラブルが2025年の最大のフィットネス投資先だった」と回答していることが明らかになりました。
この背景には、インフレの影響があります。調査では、Z世代(Gen Z)のほうがX世代(Gen X)よりもインフレの影響を受けていると答えた割合が高かったにもかかわらず、フィットネス関連の支出は落とさない、むしろ増やすという意志が示されています。Z世代の50%が「2026年はフィットネスへの支出を増やす予定」と回答し、64%が「デートよりもギアにお金を使いたい」と答えています。
フィットネスへの出費を削らない。それどころか、ウェアラブルを最大の優先事項として位置づけているというのは、Z世代がスマートウォッチやスマートリングを「ガジェット」ではなく「健康・運動への投資」として捉えていることの表れといえます。これはウェアラブル市場の今後を考えるうえで、見逃せないデータです。
Stravaでの記録デバイス:Apple Watchがウォッチカテゴリー1位

レポートには、ユーザーがどのデバイスでStravaを記録しているかという調査も含まれています 2025年に最も多く使われた記録方法はStravaアプリを直接使ったスマートフォン記録でした。
ウェアラブルデバイスに絞ると、全デバイスタイプを通じて2位はGarmin、3位はApple Healthという結果でした。そしてウォッチカテゴリーに絞ると、Apple Watchが1位となり、前年比の伸び率でも最も大きな成長を見せたブランドとして紹介されています。
日本でも人気が高い両ブランドですが、グローバルで見たときのこの差は興味深いところです。Garminはランニングやサイクリングなどのスポーツ用途で根強い支持を持ち、Apple WatchはiPhoneとのシームレスな連携や日常使いのしやすさから幅広いユーザーに選ばれていることが、Stravaのデータにも反映されている形です。
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女性はApple Watchで記録する傾向が男性より高い

デバイス別のデータでもう一点注目すべきなのが、性別とデバイスの相関です。レポートでは「女性は男性よりもApple WatchでStravaを記録する割合が高い」ことが示されています。
Apple Watchはデザインの豊富さや文字盤のカスタマイズ性、ファッション性の高さから、特に女性ユーザーに支持されているといわれてきましたが、Stravaのデータがそれを裏付ける形になっています。一方、Garminはスポーツ特化の機能や長いバッテリー持続時間から、タフなトレーニングをこなすユーザーに選ばれる傾向があります。
「非ウォッチ型」ウェアラブルも急成長中
レポートでは「Non-watch wearables that are growing fast(急成長している非ウォッチ型ウェアラブル)」という項目が設けられており、スマートウォッチ以外のウェアラブルデバイスも注目を集めていることが示されています。具体的なブランド名はアイコン表示で視覚的に紹介されており、フィットネストラッカーやスマートリングのような手首や指に装着するデバイスが含まれているものと読み取れます。
スマートリングはスマートウォッチよりも目立たなく、常時装着しやすいデバイスとして近年急速に普及が進んでいます。Stravaでも「非ウォッチ型ウェアラブル」が成長カテゴリーとして取り上げられていることは、健康管理デバイスの多様化が着実に進んでいることを示しています。
日本で購入できるスマートリングについては、以下の比較記事も参考にしてみてください。
日本で購入可能なスマートリング徹底比較(2026年版)【使用レビューあり】
AIとウェアラブルの融合が加速
トレンド4ではギアとAIの関係についても詳しく触れられています。調査によると、日常生活のなかでAIを活用することへの抵抗感は分野によって大きく異なりますが、「スポーツ・フィットネスへのAI活用」は他分野と比べて受け入れられやすいことが明らかになりました。
Z世代は他の世代よりも高い割合でスポーツにAIを活用していると回答しており、トレーニング計画のパーソナライズや記録の自動分析など、AIとウェアラブルの融合が次のフェーズに入りつつあることが伺えます。
Stravaと連携するコーチングアプリ「Runna」のデータも引用されており、AIが生成したトレーニングプランを活用したランナーの86%が過去1年に自己ベストを達成したという成果も紹介されています。ウェアラブルが集めたデータをAIが解析し、個人に最適化されたアドバイスを提供する流れは、今後ますます加速していきそうです。
まとめ:ウェアラブルは「健康投資」として定着しつつある

Stravaの2025年レポートから見えてくるのは、スマートウォッチをはじめとするウェアラブルデバイスが、単なるガジェットの枠を超えて「健康・フィットネスへの投資」として認識されつつあるという流れです。
特に注目すべき点を整理すると次のとおりです。
・Z世代はウェアラブルを2025年最大のフィットネス投資先として位置づけており、インフレ下でも支出意欲を維持している
・StravaのウォッチカテゴリーではApple Watchが1位、全デバイス中ではGarminが2位
・女性ユーザーはApple Watchで記録する割合が男性より高い
・スマートリングなど非ウォッチ型ウェアラブルも急成長カテゴリーとして台頭
・AIとウェアラブルの融合が進み、トレーニングの最適化に活用される事例が増えている
ウェアラブルデバイスの選択肢はますます広がっています。自分のライフスタイルや目的に合ったデバイス選びの参考に、ぜひSmart Watch Lifeの各記事もご覧ください。
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