AppleがM7チップをIntel 18A-Pで、A21をIntel 14Aで製造委託か?2027年・2028年量産入りの噂【海外報道】

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指でプロセッサ(CPUチップ)をつまんで持つクローズアップ写真。AppleとIntelのチップ製造提携噂のイメージ

Appleの次世代チップ製造に大きな動きが起きるかもしれません。海外メディアWccftechは2026年5月13日付の報道で、AppleがTSMCの生産能力逼迫を受けてIntelの18A-Pプロセスで「M7」14Aプロセスで「A21」の製造を委託する見通しを伝えています。M7は2027年末、A21は2028年末に量産入りする想定だとされており、実現すればAppleのチップ供給構造が大きく変わる可能性があります。本記事執筆時点ではいずれも噂・報道段階であり、Apple/Intel公式のアナウンスはありません。

何が報じられているのか

Wccftechの記事は、GF Holdings(GFHK)の月次コールでの情報として、AppleがIntel Foundry(Intelの半導体受託生産部門)で2つのチップを製造すると伝えています。具体的には次の2モデルです。

Apple M7:Intelの18A-Pプロセスで製造、2027年末に量産入りの想定。MacBookシリーズに搭載される見通し
Apple A21:Intelの14Aプロセスで製造、2028年末に量産入りの想定。iPhoneに搭載されるとされる「A」シリーズの次々世代チップ

記事ではこれより前段として、AppleとIntelが2025年12月時点で暫定的なチップ製造合意を結んだとされる情報にも触れられています。Appleは2023年にIntelとのプロセッサ関係を一旦終了させていたため、復縁の動きとして注目されています。

なぜAppleはIntel委託に動いたのか

背景として挙げられているのが、TSMCの生産キャパシティのひっ迫です。世界的なAIブームでTSMCには大手テック企業からの受託需要が集中しており、Appleの希望する量を確保しにくい状況が続いていると報じられています。Apple製品の値上げが各国で続いている背景にも、こうした半導体供給コストの上昇があると指摘されています(日本でのApple Store値上げは Appleが米国・日本Apple Storeで一斉値上げを実施|Mac mini 134,800円・MacBook Pro 14インチ339,800円〜 にまとめています)。

もう一つの要因として、米トランプ政権の「米国製造」推しがあるとされます。Wall Street Journalの報道を引用したWccftechの記述によると、トランプ大統領は2026年1月の発言で「I like Intel」と述べ、IntelとApple側の橋渡しに動いたとされています。米政府がIntelに対して大規模な支援を行ってきたことで、Intelをパートナーに据える環境的な後押しがある、という整理です。

Apple M7:Intel 18A-Pで2027年末量産入りか?

指でプロセッサ(CPUチップ)をつまんで持つクローズアップ写真。AppleとIntelのチップ製造提携噂のイメージ

M7はMacBookシリーズに採用される世代のチップと噂されています。製造プロセスのIntel 18A-Pは、Intelが進める2nm相当世代「18A」のパフォーマンス志向版(Performance variant)にあたるとされる呼称です。Wccftechの記述では2027年末に量産入りするタイミングとしており、製品搭載は2028年以降のMacBook世代になる可能性があります。

一方、現行〜近未来のApple Mチップ世代についても噂が活発で、M6世代についてはMacBook Ultra(OLED・タッチスクリーン搭載)などの噂とともに2026年秋ローンチの可能性が報じられています。M6世代の最新動向は Apple M6チップ、2026年秋ローンチか?|MacBook Ultra(OLED・タッチスクリーン・Dynamic Island搭載)が本命、Mac Studio・Mac mini・iMacも候補 にまとめています。

Apple A21:Intel 14Aで2028年末量産入りか?

A21はiPhoneに搭載される「Aシリーズ」の次々世代チップと位置付けられています。製造プロセスのIntel 14Aはさらに微細化が進む次世代ノードで、量産入りは2028年末との見通しです。製品搭載は2029年以降のiPhone世代になる可能性が高いと考えられます。

Wccftechの記事では「Aシリーズチップは、MacBook NeoのようにPCコンシューマー領域でも需要が伸びているため、Appleにとっても安定供給の確保は重要」と整理されています。同じPC領域で展開するIntel自身のチップとAppleの「A」シリーズが、ある面では同じIntelの工場ラインから出てくるという、競合とパートナーが入り混じる構図になります。

AppleとIntel、それぞれにとってのメリットは何か

記事はAppleとIntelの双方にメリットがあると整理しています。

Apple側:TSMC一強依存からの分散調達。AI向け需要で逼迫するTSMCに対し、Intelに「もう1本の供給路」を持つことでチップ価格や供給安定性のリスクを下げられる
Intel側:大型外部顧客の獲得。Intel Foundry事業はまだ立ち上がり期であり、Apple規模の顧客を抱えることは他のファブレス各社に対する強力なリファレンスとなる

このM7/A21の話だけでも年内〜2028年にかけて、Appleの製品ポートフォリオ全体(MacBook/iPhone/MacBook Neo/その他Apple Silicon搭載機)に影響が及ぶ可能性があります。2026年後半に予定されると噂されるApple、2026年後半に15製品の大型ローンチか?|海外報道の噂まとめ:Apple Watch Series 12・Ultra 4/AirPods Ultraといった大型刷新計画とあわせて、Apple Siliconの製造側のロードマップにも注視が必要そうです。

現時点では「噂・報道段階」

強調しておきたい点は、本件はあくまで海外メディアによる噂・観測報道の段階であり、Apple/Intel双方からの公式アナウンスは出ていないということです。Intel 18A-PおよびIntel 14Aプロセス自体は実在しますが、Appleがこれらで具体的にM7/A21を製造するという公式情報はまだありません。続報や公式発表が出るまでは、現段階の数字や年次はあくまで「予測値」として受け止めるのが適切でしょう。

Apple Silicon全体の動向は引き続きSmart Watch Lifeでもウォッチしていく予定です。続報があり次第、改めて記事化します。

Source: Wccftech「Apple Taps Intel 18A-P For M7 Chip By 2027 & 14A For iPhone Chip By 2028, Claims Rumor」(一部 The Wall Street Journal を引用) / 画像: Photo by Brian Kostiuk on Unsplash

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