RingConn Gen 3 実機レビュー|チタンの高級感、サブスク不要、血管ヘルス傾向まで。日常を丸ごと記録するフラッグシップ

REVIEW

公開日:

指輪の形をしたウェアラブル端末、スマートリング。腕時計型と違って画面がないぶん、着けていることを忘れるくらい自然に身につけられるのが魅力です。とはいえ「画面がないデバイスで、いったい何が分かるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

今回取り上げるのは、2026年7月2日に発売された「RingConn Gen 3」です。RingConnのフラッグシップモデルにあたり、リング本体が振動して知らせてくれる機能や、血管のコンディションの傾向を毎日見える化する機能を新たに搭載しました。月額料金のかからない買い切りタイプという点も、長く使ううえで見逃せないポイントです。

本記事ではその使用レビューをお届けします!

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RingConn Gen 3 フューチャーシルバー。
RingConn Gen 3 フューチャーシルバー

価格:59,800円〜61,800円(税込)
カラーバリエーション:ブラッシュドシルバー、ブラッシュドローズゴールド(各61,800円)/フューチャーシルバー、ロイヤルゴールド、マットブラック(各59,800円)
サイズ展開:6〜15
対応するスマートフォンは iOS と Android の両方で、Apple ヘルスケアおよび Google Health Connect との連携に対応します。
防水等級は IP68/10気圧防水(水深100m相当)です。

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どんな製品?

RingConn Gen 3 シルバー系のリングを指で摘んで掲げるライフスタイルイメージ
RingConn Gen 3

RingConn Gen 3 は、心拍数や睡眠、血中酸素などを24時間365日にわたって計測し続けるウェルネスデバイスです。素材には金属チタンと医療グレードのエポキシ樹脂が使われ、厚さは2.3mm、重量は2.5〜3.5g。内側は丸く外側は四角いという独自の構造で、指の形に自然になじむよう設計されています。

特徴的なのは、他社の主要なスマートリングが月額課金を前提としているなかで、RingConn Gen 3 はすべての機能をサブスクリプション不要で使えるという点です。購入後に追加費用がかからないので、数年単位で使い続けることを考えると差は小さくありません。他社製品を含めた選択肢は 日本で購入可能なスマートリング11選 でも比較しています。

そして Gen 3 では、新しい機能が2つ加わりました。

ひとつが振動フィードバックです。リング本体がやさしく振動して、体の変化を知らせてくれます。画面を持たないスマートリングにとって、振動は数少ない「こちらへの伝達手段」です。

もうひとつが血管ヘルス傾向。血管のコンディションの変化を、毎日見える化してくれる機能です。なおこれは血圧そのものを測る機能ではなく、あくまで日々の傾向を参考情報として可視化するもので、本製品は医療機器ではありません。

主要な機能を一覧表でチェック

RingConn Gen 3 主要機能チェック表:スマホの通知×、天気予報×、音楽の操作×、ウォッチフェイス変更×、常時表示×、音声アシスタント×、通話機能×、追加アプリ対応×、支払い決済×、Suica対応×、心拍センサー○、血中酸素濃度○、睡眠○、体表温度○、歩数○、消費カロリー○、運動計測○、水泳対応×、GPS機能×、気圧・高度計×

まずは当サイトが使用しているスマートウォッチの主要機能表を使い、本モデルに搭載されている機能をチェックしてみました。緑色の部分が搭載している機能で、色のない部分が未搭載の機能です。

×が並んでいるのは性能が低いからではなく、スマートリングとスマートウォッチでは担当する役割がそもそも違うからです。この表は、その違いをはっきり見せてくれます。

ご覧のとおり、緑色に染まっているのは下の2列だけ。心拍センサー、血中酸素濃度、睡眠、体表温度、歩数、消費カロリー、運動計測と、健康と運動を測るための機能に、きれいに全振りされているのが分かります。

逆に上の2列、つまり通知や決済、ウォッチフェイスといった「画面があるからできること」は、すべて未搭載です。画面を持たない製品なので当然で、この表をスマートウォッチの物差しで見ると×が並びますが、それこそがスマートリングという選択肢の正体だと言えます。

なお、この表の見方に補足が必要な項目が2つあります。ひとつはGPS機能です。Gen 3 に搭載されているセンサーは光学式心拍数センサー、温度センサー、3軸加速度計、振動フィードバックモーターで、GPSは本体に内蔵されていません。そのため×としていますが、後述するようにスマートフォンと連携すれば走ったルートはマップに残ります。もうひとつは水泳対応です。IP68/10気圧防水(水深100m相当)なので着けたまま泳ぐこと自体はできますが、運動の種目として水泳を計測できるわけではないため×としています。

開封・同梱物をチェック

届いた箱を手に取って、まず気持ちが上がりました。パッケージそのものに高級感があり、華やかな見た目なのです。白い箱に大理石のような模様があしらわれ、そこにカラーバリエーションのリングが並ぶデザイン。6万円前後という価格に見合った、開ける前から期待させてくれる佇まいです。

RingConn Gen 3 のパッケージ外観。白い箱に大理石調の模様とカラーバリエーションのリングがあしらわれ、RingConn Gen 3 と印字されている
パッケージそのものに高級感があり、華やかな見た目。開ける前から期待が高まります

箱を開けると、同梱品にはリングの他に、充電器、充電ケーブル、説明書などが入っています。充電器は黒い円形のケース型、充電ケーブルはUSB-Cです。

RingConn Gen 3 の同梱物一式。左からリング本体、束ねたUSB-C充電ケーブル、黒い円形の充電ケース、白いクイックスタートガイド
同梱物はリング本体、充電器(充電ケース)、USB-C充電ケーブル、説明書。過不足のない構成です

必要なものはひととおり揃っていて、これだけで使い始められます。

見た目・素材・作りをチェック

手に取ってまず感じたのは、しっかりとした高級感です。トップクラスのスマートリングらしい、おしゃれな雰囲気がありました。私が着用しているシルバーのカラーは光沢感もあって、雰囲気もとてもいいです。素材には金属チタンと医療グレードのエポキシ樹脂が使われ、表面にはPVDコーティングが施されています。

RingConn Gen 3 を指でつまんで持ち上げ、内側のセンサー面を見せたところ。内側は丸く、外側は四角い独自構造になっている
内側は丸く、外側は四角いという独自構造。内側にセンサーが並びます

一方で、金属素材をしっかり使っているため、硬さや重さなども高級感の裏返しでしっかりあります。金属素材を使わないモデルと比べると、着用している時に邪魔になる場面は少しあると感じました。

とはいえ、これは Gen 3 が分厚いという話ではありません。参考までに、小型化を突き詰めた Oura Ring 5 と数字を並べてみます。

項目 RingConn Gen 3 Oura Ring 5
6.8mm 6.09mm
厚さ 2.3mm 2.28mm
重さ 2.5〜3.5g 2g〜

厚さはほぼ同じで、幅は0.7mmほど Oura Ring 5 のほうが狭く、重さも軽い、という結果です。

ただし、ここは誤解のないように書いておきたいところです。Oura Ring 5 の幅が極端に狭いのであって、Gen 3 の6.8mmという幅自体は、スマートリングとしては普通のサイズです。「世界最小」を掲げて小型化を突き詰めた製品と比べれば当然差は出ますが、それを基準に Gen 3 が大きいと考えるのは実態と違います。一般的なスマートリングと並べれば、Gen 3 は特別分厚くも大きくもありません。

私が着用時に少し邪魔になる場面があると感じたのも、サイズというより金属をしっかり使った作りゆえの硬さと重さによるところが大きいです。そしてそれは、あの高級感と引き換えに得ているものでもあります。極限までの軽さを最優先するなら他の選択肢もありますが、質感を求めるならこの重さはむしろ魅力の一部だと思います。

ここは、2つの製品の思想の違いだと考えると分かりやすいと思います。Oura Ring 5 が「存在を消すこと」に振り切っているのに対して、RingConn Gen 3 は「指輪としての質感」を残している。どちらが優れているという話ではなく、何を優先するかの違いです。

そしてもうひとつ、購入前に見落とせない違いがあります。Oura Ring は全機能を使うのに月額のサブスクリプションが必要ですが、RingConn Gen 3 は買い切りで全機能が使えます。本体価格だけを比べると近い水準ですが、数年使えば総額の差ははっきり出てきます。サッカー日本代表が長年 Oura Ring を使い続けているように Oura には Oura の強みがありますが、ランニングコストを含めた判断は分けて考えたいところです。

使ってみての感想・着用感など

RingConn Gen 3 シルバーを人差し指に着用した手元。金属の光沢感がありながら、手元で派手に主張しすぎないサイズ感
人差し指に着用したところ。指輪として見ても違和感のない佇まいです

どの指につけるかで、計測の精度が変わる

使い始めてから、これは先に伝えておきたいと思った発見があります。フィット感のある指につけるかどうかで、計測結果の精度が変わるということです。

私が購入したサイズは、人差し指にはぴったりで、中指には少し緩めだけれどもつけられる、という感覚でした。2本の指で使うことを想定して買ったのです。ところが計測結果を見てみると、フィット感がぴったりだった人差し指のほうでは精度が上がる一方で、中指だと精度が落ちている印象でした。

RingConn Gen 3 を人差し指に着用した手元を斜めから見たところ。指にぴったりとフィットしている
ぴったりフィットする指を選ぶことが、計測精度に直結します

後ほど触れる血中酸素飽和度の数値のズレも、同じところに原因があるのかもしれません。リングと指のあいだにすき間があると、センサーが肌をうまく読めなくなります。少し緩いだけでも、数値に効いてくるということなのだと思います。

ですからどの指につけるかはきちんと決めて、そのしっかりとフィットする指で着用を続けるのがおすすめです。そのため、サイジングキットの利用は必須だと言えます。「だいたいこのくらい」で選んでしまうと、せっかくの計測機能を活かしきれません。

健康の機能をチェック

ここからは、このリングが何を測ってくれるのかを順に見ていきます。健康まわりは Gen 3 の主戦場だけあって、項目がかなり多いです。

体の状態が一目で分かる「心身のバランス」

RingConnのアプリを最初に開くと出てくるのが、この画面です。睡眠、バイタル、リラックス度、アクティビティという4つの項目が、クローバーのような形をしたチャートで表示されます。

RingConn Gen 3 アプリのホーム画面。心身のバランスは「安定したペース」でスコア58、睡眠64・リラックス度90・バイタル88・アクティビティ19の4項目がクローバー状のチャートで表示されている

スコアが高ければ、その項目の花びらが大きく埋まって色がしっかりつくという仕組みです。この日は心身のバランスが「安定したペース」で58。リラックス度90、バイタル88と花びらがしっかり色づいている一方、アクティビティは19で、ほとんど埋まっていないのが見ただけで分かります。

数字を一つひとつ追いかけなくても、体の健康状態全般が一目で分かるのがこの画面の良いところです。

睡眠は4つのステージまで分析してくれる

スマートリングを使う目的として、睡眠の計測を挙げる方は多いと思います。RingConn Gen 3 の睡眠計測は、睡眠スコアが分かりやすく表示されるだけではありません。

RingConn Gen 3 アプリの睡眠計測結果。左は睡眠スコア70「質の良い睡眠」で合計睡眠時間5時間55分・ベッドにいた時間6時間55分・睡眠効率86%、右は覚醒1.4%・レム睡眠36.1%・浅いノンレム(コア)睡眠47.2%・深いノンレム睡眠15.3%の睡眠ステージ内訳と、心拍数56回/分・酸素飽和度93%・心拍変動47ミリ秒・呼吸率14.3回/分・皮膚温度35.6℃の指標

この日のスコアは70で「質の良い睡眠」という判定でした。合計睡眠時間は5時間55分(目標8時間に対して低め)、ベッドにいた時間は6時間55分、睡眠効率は86%で正常と表示されています。

そして覚醒、レム睡眠、浅いノンレム(コア)睡眠、深いノンレム睡眠という4つのステージで結果を分析してくれるのがポイントです。この日は覚醒が1.4%(5分間)、レム睡眠が36.1%(2時間10分)、浅いノンレム睡眠が47.2%(2時間50分)、深いノンレム睡眠が15.3%(55分)という内訳でした。それぞれに最適範囲が示されるので、自分の睡眠がどのくらいそこに収まっているのかも分かります。

さらに睡眠中は、心拍数、血中酸素飽和度、心拍変動、呼吸率、皮膚温度なども計測してくれます。この日は心拍数56回/分、酸素飽和度93%、心拍変動47ミリ秒、呼吸率14.3回/分、皮膚温度35.6℃と記録されていました。

健康データのグラフと、血中酸素飽和度で気になった点

睡眠中に計測された各指標は、それぞれグラフでも確認できます。

RingConn Gen 3 アプリの睡眠中の健康データ。左は酸素飽和度で平均93%・最高98・最低88、中央は心拍変動で平均47ミリ秒・最高95・最低21、右は呼吸率で平均14.3回/分・範囲13.1〜15.9

心拍変動は平均47ミリ秒(直近7日間の平均値は51ミリ秒)、呼吸率は平均14.3回/分(直近7日間の平均値は14.8回/分)と、いずれも一晩の推移がしっかり記録されています。

ただ、この睡眠中を含めて、血中酸素飽和度については少し数値がずれることが多い感じがしました。この日も平均は93%でしたが、グラフを見ると最低で88まで落ち込んでおり、90を下回っているタイミングがいくつかあるのが気になりました。

というのも、同時計測しているスマートウォッチでは、普通に97以上の数値が出ていたからです。もしかしたら私の指のサイズと合っていないことが原因かもしれませんが、数値にズレが少しあるのが気になりました。

ただ、それ以外の睡眠の計測結果についてはしっかりと表示されています。なおRingConn Gen 3 は医療機器ではなく、これらの数値は日常の傾向を把握するための参考情報です。体調に不安がある場合は医療機関にご相談ください。

睡眠時呼吸モニタリングで、無呼吸の傾向まで見てくれる

Gen 3 には睡眠時呼吸モニタリングという機能もあります。睡眠時の呼吸のスコアを見て、睡眠時無呼吸の監視をしてくれるものです。

RingConn Gen 3 アプリの睡眠時呼吸モニタリング画面。総合評価の結果は「異常なし」。7月15日の睡眠時呼吸スコアは「軽い疑い」でAHI 6.8、無呼吸の合計回数23回、有効なモニタリング時間3時間23分。低酸素血症リスクは「中程度の疑い」で最低血中酸素82%、血中酸素飽和度が90%未満の時間割合6.7%(13分36秒)、血中酸素低下3%以上の回数17回

この日の私の結果は、睡眠時呼吸スコアが「軽い疑い」でした。AHIという指標が6.8、無呼吸の合計回数が23回、有効なモニタリング時間は3時間23分と記録されています。総合評価そのものは「異常なし」でしたが、これはこれまで出たことがなかったので少し気になるところです

あわせて低酸素血症リスクという、血中酸素濃度が低すぎる場合に出るリスクの評価も表示され、これも「中程度の疑い」に該当してしまいました。最低血中酸素が82%、血中酸素飽和度が90%未満だった時間の割合が6.7%(13分36秒)という内容です。

ただしこれは、先ほど書いたように血中酸素濃度の計測の数値の精度が私の着用の仕方だと怪しかったので、その結果だと思います。緩めの指で測っていた分の数値が、そのままリスク評価に反映されてしまったということでしょう。ここでも、フィットする指を選ぶことの大切さが効いてきます。

なお繰り返しになりますが、RingConn Gen 3 は医療機器ではありません。この機能も睡眠時無呼吸症候群などの疾患を診断・治療するものではなく、あくまで傾向を知るための参考情報です。気になる結果が出た場合は、自己判断せず医療機関を受診してください。海外には FDA認可を受けて睡眠時無呼吸を診断できる医療用スマートリング「Happy Ring」 もありますが、そうした製品とウェルネスデバイスは役割がはっきり分かれています。

血管ヘルス傾向は面白い、ただし血圧計が要る

もう一つ、血管ヘルス傾向という面白い機能もあります。Gen 3 の目玉として打ち出されているものです。

RingConn Gen 3 アプリの血管ヘルス傾向のメニューカード。「血管コンディションの傾向を見える化します」と説明されている

これは昼間や夜の血管の負荷、ストレス、睡眠、運動などのデータを組み合わせて、血管のコンディションの変化を把握してくれるというものです。単発の測定値ではなく、あくまで日々の傾向を見せてくれる機能だと理解するのが正確です。

ただし、こちらの機能を利用するには、血圧計を使って血圧を測定する必要があり、血圧計が家にない人にとってはハードルが高い機能です。街中の薬局などでも測ることはできますが、まだ私は測っていないので、測ったらこちらは追記しようと思います。

一方で、血圧について病気の傾向がある人や不安がある人には面白い機能だと思います。家に血圧計がある方であれば、Gen 3 を選ぶ理由のひとつになるはずです。なおこの機能も血圧そのものを測定するものではなく、医療診断の根拠として使えるものではありません。女性の体調管理という切り口では、慶應SFC・本田由佳先生に聞いた Gen 3 の活用法 も参考になります。

ストレスの計測が、休み方を教えてくれる

使っていて面白かったのが、ストレスの計測です。ここでいうストレスとは、心拍数と心拍変動(HRV)をもとに、体がストレスのかかった状態か、リラックスした状態かを判定してくれるものです。アプリの説明によれば、1日の中のストレスレベルを1〜100で記録し、1〜29がリラックス、30〜59が正常、60〜79が中、80〜100が高と分類されます。リングを1日中つけているほど、正確な結果が得られるとのことです。

RingConn Gen 3 アプリのストレス計測画面。左は1日の判定が「安定モード」でストレス値55、リラックス時間14時間30分・集中時間9時間、右はリアルタイムストレスのグラフで、緊張モード0%・集中モード38%(9時間)・安定モード53%(12時間30分)・リラックスした状態9%(2時間)の内訳と、夜明け39・午前54・午後58・夜61の時間帯別スコア

私は基本的に1日の計測を終えると、安定モードと表示されることが多いです。この日もストレス値55の安定モードで、リラックス時間が14時間30分、集中時間が9時間という結果でした。1日の内訳を見ると、緊張モードが0%、集中モードが38%(9時間)、安定モードが53%(12時間30分)、リラックスした状態が9%(2時間)となっています。

ただ、面白いのは1日を通した数値の変動のほうです。朝起きてから仕事をしている日中の時間は、やはりストレスの値が高くなっていて、横になって休んでいる時間などにはその数値が落ちていることがわかります。

朝起きてから仕事をして、昼になる前の時間帯に見てみると、ずっとストレスがかかって集中をしている時間が続いているので、集中モードというのが表示され、ストレスの値が75まで上がっていることもありました。1日の終わりに見る安定モードという結果だけでは見えない、その時々の体の状態が記録されているわけです。

そして気づかされたのが、夜の時間帯です。夜寝る前に体がどっと疲れた中でスマホを見ていたりする時間には、このストレスの値がかなり高くなっていたりしたので、休むときはやはりしっかり休んだ方がいいのだなということを、この数値を見ているとわかりました。実際この日も、時間帯別のスコアは夜明けが39、午前が54、午後が58に対して、夜が61といちばん高くなっています。疲れているはずの夜が、いちばんストレスが高いのです。

集中している時間があった後は、やはり昼食を取ったり、横になったりと、体を休めることが大事なのだということが、このグラフを見るとわかります。頭では分かっていても実行できていなかったことを、数字で突きつけられる感覚です。

運動の機能をチェック

運動の計測はどこまでできる?

ランニングも計測してみました。ただし、ここには最初に知っておきたい前提があります。ランニングの計測には、スマートフォンを一緒に持ち出し、スマートフォン側で計測の開始を通知する必要があるのです。リング側から運動を開始することはできません。

そしてスマートリングなので画面がありません。つまり計測中は、いま何キロ走ったのか、心拍数はいくつなのかといったリアルタイムの数値を、その場で確認することは一切できないということです。ここはスマートウォッチとの決定的な違いになります。

RingConn Gen 3 アプリのアウトドアランニング計測結果。左は走行ルートのマップと距離1.34km・平均ペース7分51秒・消費カロリー124kcal・運動時間10分31秒、右は平均心拍数137・最大心拍数155の心拍数グラフと心拍ゾーン別の内訳

計測後の結果を見てみると、10分31秒で1.34km、平均ペースは1kmあたり7分51秒、消費カロリーは124kcalと記録されていました。走ったルートもマップ上にきちんと描かれています。ただしGPSについては、連携しているiPhoneのものを使っているのだと思われます。

注目したいのは心拍数です。平均137拍、最大155拍と記録され、心拍数のグラフはしっかり取れていました。さらにそれを心拍ゾーンごとのグラフに直したものもあり、この日はウォームアップが4%(20秒)、脂肪燃焼が8%(50秒)、有酸素運動が25%(2分30秒)、無酸素運動が63%(6分20秒)という内訳でした。どのくらいの強度で走っていたのかが、後から振り返れるようになっています。

とはいえ、ランニングの計測は一応はできるものの、測れるものは基本的に心拍数をベースにしたデータのみです。そのため本格的な運動の計測機能については、おまけ程度に考えておいた方が良いと思います。

それよりは、日常全体での動きを心拍数と一緒に測ってくれるというのが、このモデルのメリットなのだと思います。ランニングの時間だけを切り取るのではなく、24時間ずっと指に着けたまま、体の状態が記録され続けていく。そこにこそスマートリングの価値がある、という受け止め方が実態に合っています。

アクティビティは、日常の動きまで細かく記録される

そのことがよく分かるのが、アクティビティの項目です。わかりやすく100点満点のアクティビティスコアが表示され、ランニングをした日などは高いスコアが出ました。

RingConn Gen 3 アプリのアクティビティ画面。左はアクティビティスコア72「適度なアクティビティ」で歩数5,436/6,000歩・消費カロリー377/300kcal・アクティブ時間55/45分、中央はカロリーの内訳(基礎代謝1,488kcal)とアクティブ時間の中強度55分・高強度0分、右は立上がり時間16時間・合計81分間と、活動強度の高強度0%・中強度5%(50分)・低強度35%(5時間22分)・非活動60%(9時間9分)の内訳

先ほどのランニングをした日のスコアは72で、「適度なアクティビティ」「安定した活動ペースです」という判定でした。

その他、歩数や1日中の基礎代謝も含めた消費カロリー、アクティビティのみの消費カロリー、体を動かしていたアクティブ時間、立ち上がっていた時間、活動強度のグラフなど、幅広いものが表示されています。この日は歩数が5,436歩(目標6,000歩)、アクティビティによる消費カロリーが377kcal(目標300kcal)で、基礎代謝は1,488kcalと表示されていました。アクティブ時間は55分で、その内訳は中強度が55分、高強度が0分です。

さらに立ち上がり時間は16時間、合計で81分間。活動強度のグラフでは、高強度が0%、中強度が5%(50分間)、低強度が35%(5時間22分)、非活動が60%(9時間9分)と、一日をどう過ごしたのかが細かく分解されます。座っている時間がこれだけ可視化されると、さすがに動こうという気になります。

ランニングなどの運動の計測はスマートウォッチに劣りますが、日常的な動作や歩行などの移動も含めた運動を常時計測するモデルとしては、非常に詳細なデータが取れて魅力的なモデルだと感じます。

振動フィードバックとバッテリーをチェック

RingConn Gen 3 を人差し指に着用した手の甲側からのカット。画面がないぶん、見た目は普通の指輪に近い
画面がないので、振動だけが体へのメッセージを伝える手段になります

振動フィードバックは、通知のための機能ではない

Gen 3 の目玉として新しく加わったのが、リング本体の振動フィードバックです。ただ、ここは誤解しやすいところだと思います。

この振動は座りすぎなどを通知する目的のものであり、いわゆるLINEが届いたから震えるという性質のものではありません。メッセージや電話の着信では振動しないのです。振動するのは、健康アラート、座りすぎ防止アラート、バッテリー残量アラートの3種類です。

その点で、このモデルが健康機能を重視したものであり、スマートウォッチとはやはり違うものだということを感じました。手元で通知を受け取りたいならスマートウォッチを選ぶべきで、このリングが振動で伝えてくれるのは「そろそろ体を動かしませんか」という、体からのメッセージのほうなのです。

バッテリーはほとんど気にならない、充電ケースの質感も上々

RingConn Gen 3 の充電ケースを開け、中央にリングをセットしたところ。RingConnのロゴが水色に光り、充電中であることを示している
充電中はRingConnのロゴがゆっくり点滅。派手に光らないので枕元でも気になりません

バッテリーに関しては、1日中つけていても5%減るか減らないかぐらいなので、ほとんど充電はストレスになりません。公式のデータでは振動フィードバックを有効にした場合で10〜12日間、無効にすれば11〜14日間とされていますが、実際に使っていても数字どおりの持ちを感じます。

充電器はいわゆるケース型のものです。土台の部分にはしっかりとした金属的な重みもあり、表面の抑え目の光沢感やロゴなども含めて、高級感が非常にあります。リング本体だけでなく、こうした付属品まで質感が揃っているのは気持ちがいいものです。

RingConn Gen 3 の充電ケースを手のひらに乗せたところ。黒い円形で、天面にRingConnのロゴが控えめに入っている
手のひらに収まるサイズ。この中にバッテリーが入っています

そしてこのケースは、内部にバッテリーを内蔵しています。RingConnも公式にケースを小型のモバイルバッテリーのようなものだと説明しており、ケース単体でもケーブル接続なしでリングを充電できる仕組みです。だから外出先や旅行先にケースだけ持っていけば、コンセントを探さなくても済みます。リング単体で最長14日間、充電ケースを併用すれば150日以上という運用ができるのは、このためです。

充電を始めると、リングが接続している部分のRingConnのロゴが非常にゆっくりしたペースで点滅し、充電が進んでいることがわかるという仕組みになっています。派手に光らないので、枕元に置いても気になりません。

なお充電にかかる時間は、リング本体が約90分、充電ケース自体の満充電が約120分とされています。ケースは全サイズ・全モデルで互換性があり、USB-Cケーブルで充電できます。

Gen 3 / Gen 2 / Gen 2 Air はどう違う?

RingConnには現在3つのモデルがあります。違いを表にまとめました。

項目 Gen 3 Gen 2 Gen 2 Air
価格 59,800円〜 52,800円〜 34,800円
サイズ展開 6〜15 6〜14 6〜14
材料 チタン/エポキシ樹脂 チタン/エポキシ樹脂 ステンレス鋼/エポキシ樹脂
厚さ・重量 2.3mm/2.5〜3.5g 2.0mm/2〜3g 2.0mm/2.5〜4g
バッテリー寿命 最長14日間 最長12日間 最長10日間
充電アクセサリー ワイヤレス充電ケース ワイヤレス充電ケース 有線充電ドック
オフラインデータ保存 10日間 7日間 7日間
振動アラート あり なし なし
血管ヘルス傾向 あり なし なし
睡眠時呼吸パターン分析 あり あり なし

Gen 3 だけが持っているのは、振動アラートと血管ヘルス傾向の2つです。逆に言えば、この2つに魅力を感じないのであれば、睡眠時呼吸パターン分析まで対応する Gen 2 や、価格を抑えた Gen 2 Air という選択肢も十分に成立します。

なお Gen 3 は従来モデルとは異なるサイジングシステムを採用しているため、購入前には Gen 3 用のサイジングキットで指のサイズを確認することが推奨されています。すでに Gen 2 を使っている方も、同じサイズがそのまま使えるとは限らない点に注意してください。

3モデルの違いは RingConn Gen 3 / Gen 2 / Gen 2 Air 徹底比較 で全項目を突き合わせています。Gen 2 Air の実機レビュー もあわせてどうぞ。

こんな人におすすめ

ここまで書いてきたことを、購入を考えている方向けに整理しておきます。RingConn Gen 3 が向いているのは、次のような方です。

24時間の体調トレンドを重視する人……その日の一発の数値より、睡眠・ストレス・血管の傾向が何日も積み重なっていくことに価値を感じる方
通知に煩わされたくない人……スマートウォッチの通知が煩わしいと感じつつ、体の記録は取りたい方。このリングが振動で伝えるのは体のことだけです
睡眠と回復を重視する人……睡眠を4ステージまで分解し、呼吸やストレスまで見てくれるので、休み方を組み立て直したい方に効きます
ランニングコストを抑えたい人……サブスク不要なので、長く使うほど月額課金型との差が開きます
指輪としての質感にもこだわりたい人……チタンの高級感は、機能だけで選ばない方にとって満足度に直結します

逆に、走行中にペースや心拍をその場で確認したい方、手元で通知を受け取りたい方には向きません。それはスマートウォッチの仕事です。

まとめ

RingConn Gen 3 を使ってみて分かったのは、このリングの価値が「運動を細かく計測すること」ではなく、「日常全体の動きを心拍数と一緒に、途切れさせずに測り続けること」にあるということです。

ランニングの計測は、スマートフォンを持ち出す必要があり、走っている最中に数値を確認することもできず、記録として残るのも心拍数をベースにしたデータが中心です。本格的なランニングウォッチの代わりを求めるなら、期待する方向が違うということになります。

血中酸素飽和度の数値にズレを感じた点も、正直に書いておきたいところです。ただ、睡眠を4つのステージまで分析してくれることをはじめ、それ以外の計測結果はしっかりと表示されていました。

アプリを開けば睡眠もバイタルもリラックス度もアクティビティも、クローバー型のチャートで一目で把握できます。バッテリーは1日で5%減るかどうかという持ちで、充電を意識する場面もほとんどありません。着けていることを意識しないまま、体の状態が積み上がっていく。そういう使い方をしたい方にとって、サブスク不要で全機能が使える RingConn Gen 3 は有力な選択肢になるはずです。

最後にひとつだけ、購入を考えている方にお伝えしたいことがあります。サイジングキットで指のサイズを測り、しっかりフィットする指を決めてから買ってください。どの指につけるかで計測の精度が変わるというのが、今回いちばん実感したことでした。せっかくの機能を活かせるかどうかは、そこで決まります。

RingConn Gen 3

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