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毎日3〜5マイル(約5〜8km)歩き、筋トレもこなす。自分は健康だと思っていた64歳の男性が、ジムで運動中にスマートウォッチの心拍数を見たことをきっかけに、重い心臓の病気が見つかりました。米カリフォルニア州の話です。米メディアのWKRCが報じました。
その後この男性は、胸を大きく開かない「ロボット支援による低侵襲のバイパス手術」を受け、手術の翌日には病院の廊下を歩いていたといいます。
ジムで感じた動悸、時計が示した数字は約200
カリフォルニア州マウンテンビューに住むラウル・マーティンさん(64歳)は、日頃から3〜5マイルのウォーキングを日課にし、運動やレジスタンストレーニングにも取り組んでいました。自分自身、健康だと考えていたそうです。
その日はジムでトレーニング中に、心臓が速く打っているのに気づきました。スマートウォッチを見ると、心拍数はおよそ200拍/分を示していたといいます。
「これは明らかにおかしいと分かりました」とマーティンさんは振り返ります。すぐに警備員をつかまえ、「心臓に何か起きていると思う」と伝えたところ、救急隊が呼ばれました。
搬送先のEl Camino Healthで検査を受けたところ、重度の冠動脈疾患であることが判明します。心臓に血液を送る血管が狭くなっている状態です。
胸骨を切らない「ロボット支援」の手術を選択
「正直なところ、開胸手術と聞いて怖くなりました」とマーティンさんは語っています。
従来の冠動脈バイパス手術では、胸の中央にある胸骨を切り開いて心臓にアプローチする必要があります。ところが今回マーティンさんに提示されたのは、ロボット支援による低侵襲の術式でした。
手術を担当したのは、El Camino HealthのHeart and Vascular Instituteに所属するネルス・キャロル医師です。同院によれば、このロボット支援バイパスを提供している施設は比較的少ないとのことです。
「低侵襲のアプローチは、これまでの常識をひっくり返します」とキャロル医師は述べています。「痛みははるかに少なく、回復もずっと速い。仕事や日常の活動に戻るまでの時間も大きく短縮されます」
この手術は、肋骨と肋骨のあいだに3〜4か所の小さな切開を作って行われます。El Camino Healthによると、従来のバイパス手術では通常5〜7日間の入院が必要ですが、ロボット支援の術式では数日早く退院できることが多いといいます。
手術の翌日には病院の廊下を歩いていた
マーティンさんは手術の翌日には病院の廊下を歩いており、その数日後には自宅に戻りました。
「手術のあとにこれほど調子が良かったことはありません」とマーティンさんは話します。「フロアを1時間くらい歩き回っていたら、誰も信じてくれなくておかしかったですよ」
現在は以前の生活に戻っているそうです。「心臓血管の面では、この先ずっと健康でいられる方向に進めたと感じています」と語っています。
気づけたのは「異常な数字を見て動いた」から
この話で見落としたくないのは、スマートウォッチが特別なことをしたわけではない、という点です。表示していたのは心拍数という、多くのモデルが備えている基本的な数字でした。
違いを生んだのは、マーティンさんが「これは明らかにおかしい」と判断し、その場で人を呼んだことです。動悸を感じたときに数字で裏づけが取れたことが、行動につながりました。普段から自分の心拍数を見慣れていたからこそ、200という数字の異常さが分かったとも言えます。
なお、報道ではマーティンさんが使っていたスマートウォッチの機種やメーカーは明らかにされていません。
まとめ
スマートウォッチが健康の異変に気づくきっかけになったという事例は、ここ数年で数多く報告されています。今回のケースも、日常的に運動していて自覚症状の乏しかった人が、数字を見たことで受診につながったという流れでした。
ただし、スマートウォッチは医療機器ではありません。表示される数値は健康管理の目安であり、病気の診断や治療を目的としたものではありません。気になる数値が出たときや体調に不安があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。逆に言えば、受診するかどうかを迷ったときに背中を押してくれる材料になる、というのがこうした機能の現実的な使い道です。
Source: WKRC / Local 12
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