完全ワイヤレスイヤホンの代表格であり、多くの人が憧れるApple AirPods Pro。
ノイズキャンセリング性能や音質、Apple製品とのシームレスな連携など、その完成度は群を抜いています。
しかし近年、メルカリやフリマアプリ、SNS広告などを利用したAirPods Proの詐欺・偽物販売が急増中。
「新品・未使用」「正規品」とうたいながら、実際には偽物・詐欺・取引トラブルであるケースが多数報告されています。
この記事では、Smart Watch Life編集部が実際に調査した事例をもとに、危険な出品の見分け方と安全な購入方法を詳しく解説します。
1. メルカリで見つけた「格安AirPods Pro」に潜む罠

メルカリで実際に見つかった格安出品のコメント欄
筆者がAirPods Proを購入しようとメルカリを検索したところ、1万5000円前後の未使用品が複数ヒット。
価格.comでの最安値(約2万5000円)よりもかなり安く、思わず「掘り出し物かも」と感じました。
しかし、出品者の多くは取引歴ゼロ。コメント欄を見てみると、購入者と思しき人から次のような警告が並んでいました。
・「この商品は詐欺です!」
・「偽物です。皆さん気をつけて!」
・「発送通知が来ても商品が届かない!」
こうした投稿は、詐欺グループによる典型的な手口と一致します。一見安く見える出品こそ最も危険です。
2. 詐欺の手口:発送通知で“取引完了”に持ち込む巧妙な仕組み
メルカリでは、出品者が「発送通知」を出してから5日経過すると、自動的に取引完了となる仕組みがあります。詐欺業者はこのタイミングを悪用し、次の流れで金銭を騙し取ります。
① 「新品未使用・正規品」として相場より大幅に安い価格で出品(例:1万2,000〜1万8,000円)
② 購入されたら即座に発送通知を出す
③ 実際には発送せず放置する
④ 5日経過で自動的に取引完了となり出品者に入金
実際の被害者が投稿した注意喚起では、次のような共通点も指摘されています。
・発送方法が未定になっている、本人確認や取引実績が無い出品者が多い
・コメントで指摘すると非表示・ブロックされる
3. 偽物AirPods Proも横行!精巧なコピー品に注意
YouTube上でも多数の偽物レビューが報告
近年は、外箱やロゴ、外観が純正品に酷似したコピーAirPods Proも増加。開封直後は見分けがつかないこともあります。使ってみると以下の特徴が現れがちです。
・ペアリング画面が英語/中国語のみ
・ケースのLED点灯パターンが純正と異なる
・ノイズキャンセリングが効かない/効きが不自然
・充電・音質にムラ、接続が不安定
・Apple公式サイトでシリアル番号が認識されない
こうした製品の販売・転売は商標法違反等に該当する可能性が高く、法的リスクもあります。
4. 偽物や詐欺出品の見分け方(チェックリスト)
以下に一つでも当てはまる場合、購入は避けるのが安全です。
・販売価格が相場より明らかに安い(定価の6〜7割以下)
・出品者が本人確認未完了、または評価がゼロ
・発送方法が未定や普通郵便
・説明文に「新品」「未開封」「正規品」などの強調ワードが多すぎる
・写真が白背景のテンプレ感が強く、他サイト画像の転載っぽい
・コメント欄に「詐欺」「届かない」などの注意喚起が残っている
5. 安全にAirPods Proを買う方法

・Apple公式や認定販売店(家電量販・AmazonのApple公式ストア等)を利用
・中古・フリマは本人確認済みかつ評価の高い出品者のみ検討
・購入前にシリアル番号をApple公式で照合(不明なら購入しない)
・価格重視ならApple整備済製品(保証付き)も選択肢
・セールやポイント還元を活用しつつ、販売元情報を必ず確認
6. フリマアプリで被害に遭ったときの対処法
① すぐに事務局へ商品未着を報告し、メッセージ履歴やスクショを保存
② 発送通知から5日経過前に取引キャンセル申請(自動完了を防ぐ)
③ 警察のサイバー犯罪相談窓口へ通報(被害届)
④ クレジットカード決済ならカード会社にも連絡し相談
時間が経つほど補償対象外になる可能性が高まるため、即時対応が鉄則です。
7. 正規品を安く買うには?安全とコスパの両立策
・Apple公式ストアの整備済製品/学割キャンペーン
・家電量販のポイント還元・セール
・AmazonのApple公式ストア(販売元を必ず確認)
・楽天のApple公式 楽天市場店
これらのルートなら、製品保証や修理対応も受けられ、長期的コスパが高い買い方になります。
8. まとめ:安すぎるAirPods Proは“買ってはいけない”
AirPods Proは人気ゆえに詐欺・偽物の温床にもなりやすい製品です。安く見えても、届かない・偽物・返品不可のリスクが極めて高いのが実情。
信頼できる販売ルートから購入し、本人確認・シリアル照合・価格相場のチェックを徹底しましょう。
あわせて読みたい
・「体温測定スマートウォッチ」の怪しいTwitter広告を調査してみた!
・ノースフェイスやAPEのApple Watchバンドを売ってる怪しい店を調査!
・買ってはいけないスマートウォッチの特徴6選【専門サイト選定】
※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。











