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運動すればApple Watchが無料に! “アメとムチ”の海外保険が大反響のワケ

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健康保険会社にとっては、加入者が健康的になればなるほど、支出する医療費が減ることになります。

そのため、加入者に日々の運動を促進するための様々なプログラムが導入されてきました。

その多くは、ジム利用料やアパレルなどの割引特典であるとか、あるいは月間目標以上の運動を報告するとポイントが加算されるというものでした。

一例を挙げるなら、住友生命の「Vitality」というプログラムでは、様々な提携企業から提供される特典を用意して、加入者の健康増進をバックアップしています。

【あわせて読みたい】健康になればなるほど保険料も安くなる! Apple Watchも活用できる健康増進型保険「Vitality」とは 

つまり、こうしたプログラムは「運動をするための費用をお安くしますよ」、あるいは「運動をするとお得ですよ」、と加入者に働きかけるものだと言えるでしょう。

いわば、「ご褒美」というプラス方向に目を向けたものでした。

そこからもっと一歩踏み出して、「Apple Watchをタダでお渡ししますよ。ただし運動をしなければ損をしますよ」と加入者の尻を叩く、アメとムチを合わせたプログラム(*1)をオーストラリアの健康保険会社『AIA Health』が導入して、話題を呼んでいます。

AIA VITALITY APPLE WATCH BENEFITの仕組みと成果

AIA Healthが「アメ」に選んだのはApple Watchです。

この24か月のプログラムに参加する加入者はまずクレジットカードを登録します。これが、運動量の月間目標に到達しなかった場合の「人質」になります。

すると、Apple Watchの最新モデルが参加者に送られてきます。この時点では、クレジットカードに請求はありません。つまり、Apple Watchをタダで受け取ることができるわけです。

月間目標は年齢によって異なりますが、概ね週に4~5回の散歩やジムでのワークアウト程度で、それほど厳しいものではありません。

これをクリアしている限りは、参加者は一銭も支払うことなく、タダで貰ったApple Watchというアメをしゃぶり続けることができます。

ところが、運動をさぼってしまった場合、月額費用の支払いという「ムチ」が発生します。

目標に達した週が月に1回もなかった場合、参加者のクレジットカードには27オーストラリア・ドル(約2,250円)が請求されます。この請求金額は月間で目標に達した週の数ごとに減額され、それが4または5週のときはゼロになります。

仮に24か月のプログラム期間中でずっと月間目標の運動をしなかったとすれば、発生する支払金額は2,250円x24回で、合計54,000円という計算になります。普通にApple Watchを購入した方が安上がりだった、ということにもなりかねません。

このプログラムの効果は絶大でした。同社の発表によると、参加者の身体活動量は平均して前年比で35%も増加したということです。特に健康維持のために運動が必要とされる50歳以上に限ると、前年比51%という身体活動量の大幅な増加をもたらしました。

運動量が増える → 健康になる → 医療費負担が減る という良き連鎖反応がすべての人に必ず起きるとは限りませんが、大いに期待は持てるでしょう。

その日々の運動を記録、報告するためのツールとしてスマートウォッチが一役を買っていることは興味深い事例と言えるのではないでしょうか。

*1. AIA VITALITY APPLE WATCH BENEFIT
https://www.aia.com.au/en/individual/aia-vitality/partners-and-rewards/apple-watch.html

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookは https://www.facebook.com/WriterKakutani

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「来年以降のApple Watchは健康関連機能がさらに充実」と米国『The Wall Street Journal』が報道。体温測定機能で発熱の検知も?

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