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TicWatch Pro 5はAndroid向けスマートウォッチ最高級の多機能さ! 徹底使用レビュー

REVIEW

公開日: 最終更新日:

 

様々なブランドが乱立し、全世界で激しいシェア争いが繰り広げられているスマートウォッチ。

名実ともにNO.1といえるのはApple Watchですが、Apple Watchには「iPhoneユーザーしか使えない」という非常に大きな弱点があります。

ではAndroidユーザーが高性能なスマートウォッチを買おうと思ったら、どんなブランドがあるのでしょうか。

Google、Fitbit、Amazfit、Galaxy、HUAWEIなどなど、挙げていけばブランドは数多くありますが、なかでもコスパの高さで評判のブランドの一つがTicWatchです。

TicWatchは、Google本社で機械翻訳の開発に従事していた李志飛(Li Zhifei)氏が2012年に立ち上げた企業・Movboiのブランド。

Movboiは2015年にGoogleから出資を受けており、そのスマートウォッチにはGoogleのWear OSが搭載されたモデルも多数。

そのため「コスパ最強のWear OSスマートウォッチブランド」とも呼ばれています。

そんなTicWatchの最新モデル「TicWatch Pro 5」を今回はレビューします!

※本記事ではブランド側から製品の貸与を受けていますが、記事では率直なレビューを行います。

TicWatch Pro 5

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動画のレビューもYou Tubeで公開しています。

ぜひ合わせてチェックを!

TicWatch Pro 5の主要機能を一覧表でチェック

まずは主要機能を一覧表でチェックしてみましょう。

緑色の部分が搭載されている機能なのですが、Suicaに対応していない以外は、スマートウォッチの主だった機能が網羅的に搭載されています!

ここまで多機能なもでるはApple WatchやGalaxy Watch、Google Pixel Watchくらいなので、まあ多機能ですし、Android用スマートウォッチでは屈指の多機能さです。

登山などのアウトドア・アクティビティで役立つ気圧センサーを搭載しつつ、日常使用で通話や音声入力ができるマイク&スピーカーも搭載していて、クレジットカードのタッチ決済にも対応しているので、全部のせに近い勢いです。

そして特筆すべきは、TicWatch Pro 5はWear OS by Googleを搭載しているので、スマホのように多彩なアプリを追加できるということ。

上記のようにスマホと同様のGoogle Mapが入っていますし、山登りをガシガシやりたい人なら、ヤマレコという登山地図を見れるアプリを追加することなんかも可能。

ランニングを本格的にする人は、Stravaなどのランアプリを入れられます。

ビジネスシーンで使いたい人は、Google系の便利なアプリを追加したり、ポモドーロ・テクニックを使えるタイマーアプリを入れたりもできます。

無限の拡張性があるスマートウォッチというわけですね。

TicWatch Pro 5の見た目をチェック

では外箱の状態から見た目をチェックしていきましょう。

パッケージはApple Watchなどと同じく縦長の箱で、シンプルながら高級感がありました。

こちらが時計本体。カラーはブラックのみ。

ディスプレイは2層式で、発色が鮮やかなAMOLED(有機EL)ディスプレイの上に超低消費電力ディスプレイ(FSTN液晶)を採用しています。

屋外での視認性も高いと感じました。

なお対応デバイスはAndroid 8.0以上で、iOSは非対応となっています。

筆者は最初iPhoneとペアリングしようとしましたが、このスマートウォッチを使うのに必要なMovboi Healthというアプリが見つからず、あれれ……と思っていたら非対応でした。

おそらく本モデルに興味がある方はAndroidユーザーさんが多いハズなので、その点は気にならないでしょう。

時計の側面部にはボタンが2つついています。

赤いマルが描かれたボタンは、Apple Watchのデジタルクラウンのようにクルクル回転させて画面を操作することも可能。

2ボタンですが操作は非常にしやすく、タッチディスプレイと合わせて軽快に操作が可能です。

バンドはサラッとしたシリコン素材で、ワンタッチで着脱可能。

ケースとの接続部分の可動域も広く、腕につけたときの装着感は非常によいです。

なお上の写真を見ると分かりますが、肌に接する面は中央部分がくぼんでいて、汗をかいても腕にくっつきにくい形状になっています。

留め具部分などはマットな質感のプラスチックです。

シンプルですが作りはしっかりしています。

ケースにはステンレス、7000シリーズアルミニウムなどの金属素材も使われているようですが、見た目は金属金属はしていません。

ケースサイズは50.15 x 48 x 12.2mm。Apple Watch Ultraと同等のサイズ感ですが、重量はUltraよりも30gほど軽い44.35g。

大きく画面は見やすいですが、重さは特に気にならず、大きすぎて手首の骨に当たってイライラする……なんてことも特にありませんでした。

なおアメリカ国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810H) に対応しており、ディスプレイは指紋防止加工ゴリラガラス(米コーニング社製)。

5気圧防水でスイミングにも対応と、堅牢性もバッチリ。

ビジネスウォッチ的な高級感よりは、スポーツウォッチの使いやすさを重視した設計に感じますし、着用感は非常に良いモデルだと思います!

TicWatch Pro 5のウォッチフェイス

ではウォッチフェイスも見ていきましょう。

こちらはバリエーションが非常に多彩で、デフォルトで入っているものでもカッコいいものが多いです。

こちらは表示項目が非常に多いウォッチフェイス。

一部のウォッチフェイスの項目は、自分の好みの指標やアプリを表示することが可能です。

そして筆者が個人的に嬉しかったのは、カレンダーの予定を大きく表示するウォッチフェイスがあったこと。

筆者はApple Watchを使うときも、カレンダーの次の予定を大きく表示するウォッチフェイスを愛用していて、それが予定を忘れないことに役立っているのですが、こうしたウォッチフェイスが用意されているスマートウォッチはほとんどありませんでした。

なおアプリストアでウォッチフェイスのアプリをダウンロードすると、追加できるウォッチフェイスは無限大に増えます!

また画面の常時オンなどの設定も変更可能です。

なお常時表示中のウォッチフェイスは見た目はシンプルなものに変化します。

TicWatch Pro 5のバッテリの持ち具合

バッテリーの持ち具合についても気になる人は多いと思うので記載しておきます。

公式サイトには「スマートモードで80時間、エッセンシャルモードで最大45日間という驚くべきバッテリー駆動時間を実現しています」と書かれていますが、こうした数字は使用環境で大きく変わってきます。

消費電力の大きいウォッチフェイスを使用したり、それを常時表示にしたり、位置情報を取得するワークアウトなどのアプリを使ったりすると、持ち時間はどんどん短くなっていくからです。

筆者がワークアウトを1日1回しつつ、消費電力の大きいウォッチフェイスを常時表示にして使用した感じだと……

・100%充電した状態から使い始めて、丸1日はバッチリ持つし、60%くらいバッテリーは残っている

・2日間使用しても何とか持ちこたえる

・3日目には充電をしないとバッテリーが切れてしまう

という感じでした。

このあたりは使用環境により変わってきますが、普通に使うとバッテリーが1日で切れてしまうGoogle Pixel Watchなどよりは、バッテリーの持ちがいいのは間違いないです!

TicWatch Pro 5は腕元でLINEが見れる

そのほか、日常使用で特に便利だと感じた機能をまずレポートします。

一つはLINEが内容までバッチリ見えて、返信までできてしまうということ。

上記のようにスタンプも非常にキレイに表示されます。

返信はスタンプでも行えるほか、音声入力で文章を打ったり、定型文を使って返信をしたりもできます。

長い文章を打つのには正直向いていませんが、ササッと「了解!」的な返事をするには非常に便利といえるでしょう。

TicWatch Pro 5はキャッシュレス決済対応

冒頭に書いたようにキャッシュレス決済にも本モデルは対応。

Suicaは使えませんが、対応するカード発行会社のカードを持っていれば、 VISA タッチ決済や MasterCard タッチ決済を使用できます。

対応するカードの一覧はGoogle公式ページのこちらに記載されていますが、情報がゴチャゴチャしていて何がどう対応しているのか今ひとつ分かりにくいです(笑)。

ただ、 VISA タッチ決済や MasterCard タッチ決済に対応しているカードは以前より増えているようで、町中でもコンビニを中心にこうしたタッチ決済は使えるお店が増加中です。

Suicaは使えなくても、日常の支払いが便利になるのは間違いありません!

そのほか日常の機能をチェック

そのほか日常の機能をザザッと見ていきましょう。

天気はその日の詳細も、1時間毎の天気も、一週間先までの天気もチェックできます。

なお天気などの主要なアプリは、ウォッチフェイスを左右にスワイプすると表示できる「タイル」という項目に最初から設定されています。

この「タイル」で表示する項目は自分でカスタム可能です。

スマホの各種通知もバッチリ受け取れます。

受け取るアプリもスマホのアプリ上で選ぶことができます。

マイク&スピーカー搭載なので手元で録音できるのも便利。

ほか通話の受け答えもできます。

Spotifyなどのスマホの音楽アプリの再生・停止もできます。

筆者は使っていないですがYou Tube Musicのアプリも入っていました。

そのほかにも日常で使える機能は盛りだくさんで、

・タイマー、アラーム、ストップウォッチ

・スマホの音を鳴らして探す

・電卓

・カレンダー(Googleカレンダーの読み込み可能)

などなど、色んなことができます。

アプリを追加すれば、できることはどんどん増えるのですが、機能を増やしすぎるとアプリが多くて探すのが難しくなるので、使わない機能はウォッチ上からどんどん削除していくといいでしょう。

TicWatch Pro 5の健康機能

では健康系の機能もチェックしていきます。

一日の歩数や消費カロリーなどは、上のようにウォッチフェイス上で大きく表示することもできますし、下のようにタイルの一つの項目としても確認可能です。

リアルタイムの心拍数もウォッチ上で確認ができます。

表示も見やすいですね。

こちらは血中酸素濃度。

おかしな数字もさほど表示されず、計測精度はまずまず良いと感じました。

睡眠計測の結果もバッチリ表示されます。

なお細かい結果はスマホのアプリの方が見やすいです。

下記のような形で睡眠ステージごとにわかりやすく表示してくれます。

こちらも計測精度はバッチリだと感じました。

 

睡眠時の平均心拍数なども確認が可能になっています。

ほかの心拍数や血中酸素濃度などの項目も、スマホ上のほうが見やすいので、そちらをチェックするようにしましょう!

 

TicWatch Pro 5の運動機能

では運動の機能もチェックしていきます。

運動の計測はTicWatch純正のアプリでも行えますし、Googleの「Fitエクササイズ」というアプリや、その他のランアプリなどでも計測できます。

純正アプリのランニング中の表示はこんな感じ(走ってないので速度やペースは出ていませんが)。

いろんな項目が表示できますが、リアルタイムの心拍数などはスワイプしないと表示されず、運動中の計測指標の見やすさは、まだ改善の余地があるかなと感じました。

衛星測位はGPS(アメリカ)、GLONASS(ロシア)、Galileo(EU)、BeiDou(中国)、QZSS(日本)に対応。

なのでスマホなしでも正確な位置情報を測定できますし、上記のランニングしたときの軌跡もかなり正確に感じました。

ちなみにランニングをしたときの全体の表示結果はこんな感じ。

回復時間というのが表示されていますが、こちらのスマートウォッチでは、身体が回復して同じ強度のワークアウトができるようになるまでの推定時間=リカバリータイムを算出してくれる機能もあります。

平均の心拍数やペースなどはグラフ表示してくれますし、アプリ上の計測結果はかなり見やすいです。

また最大酸素摂取量「VO2 MAX」の測定をしてくれて、自分のランニングの能力を客観的に把握できる点もポイントが高いですね。

そして本モデルはGoogle Mapsやヤマレコなどの登山地図にも対応しているので、ワークアウト中の位置情報を見るにも便利。

今回は町中での使用でしたが、山に入っても手元でルートを見るデバイスとして問題なく使えるはずです。

Apple Watchなどは、山の中で位置情報の即位をし続けると1日持たずにバッテリーが切れてしまうことが多かったですが、こちらのモデルはもう少し長持ちするのではないでしょうか。

TicWatch Pro 5の総合評価

こんな形で、TicWatch Pro 5はメチャクチャ多機能なスマートウォッチでした。

ザッと日常使用しただけでも使いきれていない機能が盛りだくさんで、その人の使い方に合わせて、より便利な使い方が可能になるでしょう。

Wear OSスマートウォッチの弱点だったバッテリーの持ち時間が、非常に改善されている点もGOODでした。

一方で弱点はというと、あまりに多機能すぎて、その機能をフルに&便利に使いこなすには、多少の知識や準備がいる……という点でしょうか。

少し書いたように、アプリは追加すればするほど増えていくため、便利に使うには不要なアプリを削除するなど取捨選択が必要に。

ウォッチフェイス上から見られる機能や、サッと見られる「タイル」で表示する項目も、自分で使いやすいようにカスタムしたほうがいいでしょう。

あと、TicWatchのスマートウォッチは以前から日本語表示の言葉が若干怪しいところがあり、その点はご愛嬌であまり改善されていません(笑)。

そうした点を理解できれば、自由自在かつ無限大のカスタムが可能なTicWatch Pro 5は、5万円程度という価格に対しても非常に満足感の高いモデルといえるでしょう。

Androidユーザーで高性能なスマートウォッチが欲しい方は、GoogleのPixel WatchやGalaxy Watchなどと比較対象としてぜひ検討してみてください。

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