検索
         
  1. スマートウォッチライフTOP
  2. Apple Watchの使い方、基礎知識
  3. Apple Watch Ultraの水深アプリを水深3.5mのプールで試してみた

Apple Watch Ultraの水深アプリを水深3.5mのプールで試してみた

Apple Watchの使い方、基礎知識

公開日: 最終更新日:

 

Apple Watch の最高位モデル「Ultra」を通常モデルと比較すると、バッテリー持続時間が長い、画面サイズが大きい、素材がチタニウム、GPSの精度が高いといった、性能面での優れた特長が挙げられます。

しかし、何ができるか、できないかといった項目を比べていくと、Apple Watch Ultraだけにしかないという機能はほとんどありません。その数少ない例外のひとつが「水深アプリ」です。

「水深アプリ」とはApple Watch Ultraで水中の温度、経過時間、水深を測定するもの。最大で水深40mまで動作可能だということですので、タンクを背負って海に潜るような本格的なスキューバダイビングにも使えるはずですが、あいにく私にはその経験も資格もありません。

そこで近所にある水深3.5mほどの飛び込み用プールに空身で潜り、この「水深アプリ」が実際にどのように動くかを試してみました。

「北国の人たちに申し訳ない」1月下旬の屋外プール 

実験に使ったプールは私の自宅から2キロほどしか離れていません。地域内の住民しか利用できない「コミュニティー・プール」です。

25mのレーンが6つほど取れる広さに加えて、高さ3mほどの飛び込み台がついたスペースがあります。飛び込み台と言っても本格的な競技用ではなく、あくまで遊ぶためのものですが、プールの底に頭をぶつけないよう、その付近の水深も深く取ってあるというわけです。

このプールは屋外にありますが、温水設備があります。従って、1年中365日いつでも利用できます。

今回の実験を行ったのは1月27日。真冬です。しかし、この日の南カリフォルニアはぽかぽか陽気でとても暖かく、日中の気温が摂氏27度くらいにまで上がりました。土曜日ということもあって、プールは子どもたちで溢れかえっていました。

同じアメリカでも、今ごろ寒い地域の人たちは雪かきとか、凍り付いた車の窓をガリガリ引っ掻いたりとか、しているのだろうなあ、ざまあみろ、じゃなくて申し訳ないなあ、などと思いつつ、プールサイドに寝転んで日光浴をしながら、プールが空くのを待っていました。

3m下のプール底へ 

Apple Watch Ultraの「水深アプリ」を起動するタイミングはユーザーが選ぶことができます。設定の方法はアップル社のユーザーガイドに詳しく説明してあります。

私の場合は水に漬けた途端に水深アプリが自動起動するように設定しておきました。

すると、プールの浅いところに立って、手を水の中に下ろすだけで、すぐにApple Watch Ultraの画面が青くなりました。水深0.1m、水温29度などといった数字が見えます。

それから3m下のプール底を目指して潜水(と言うほどのことではありませんが、とりあえず)を始めたわけですが、さすがはApple Watch Ultraの大きな画面は見やすいです。水深、水温、経過時間が変化していくことを水中ではっきりと視認できました。

プールの壁にはこの付近の深さは「11 1/2 Feet」と表示してあります。メートルに換算すると約3.5mのはずです。ところが、プール底に手が着いた時点でApple Watch Ultraを見ると、水深は3.2mとなっていました。

Apple Watchのスクリーンショット:左が潜水前、右が潜水終了後

実際にはプールの水深が3.2mしかないのか、それともApple Watch Ultraが測定した水深が間違っているのかは分かりませんが、どちらにしてもそれほど大きく数値が異なっているわけでもありません。誤差の範囲でしょう。

水の上に浮上し、プールから上がると、Apple Watch Ultraから右上の小さいボタン(デジタル・クラウン)を長押しして、防水ロックを解除するように指示されます。そうすることによって、水が排出されるのだそうです。

iPhoneのフィットネス・アプリを見ると、今回の潜水データが自動で記録されていました。最大深度3.2m、水中時間8秒、水温28度の、たいへん短い水中旅行でした。

足が着く深さの水泳プールでも使えることを証明 

上記アップル社のユーザーガイドによると、水深1mがダイビングのデータが記録を開始または停止される深さだと書いてあります。

本当かなと思いましたので、別の日に通常の水泳コースを潜って泳いでみました。こちらの水深は浅いところで約0.9m、深いところでも約1.3mとあります。

プールの底をなめるように平泳ぎで泳ぐと、今回の潜水データは最大深度1.2m、水中時間15秒、水温29度とありました。どうやら、かなり正確な数値をApple Watch Ultraは測定しているようです。

水深1mからデータを取得できるのなら、本格的なダイバーでなくても楽しめるはずです。

iPhoneフィットネスアプリのスクリーンショット:左が飛び込み用プール、右が水泳用プールで試したデータ

もちろん、この水深アプリをプールで使うことなど、たぶんアップル社は想定していないでしょう。やはり海とか湖とかで行うアウトドアのアクティビティに相応しいものだろうと思います。データに表示される位置情報もそちらの方が格好いいですし。

しかしながら、いくら気候温暖な南カリフォルニアであっても、真冬の海に潜る根性は私にはありません。もう少し暖かい季節になったら、シュノーケリングでも試してみようかなと思います。

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookはhttps://www.facebook.com/WriterKakutani

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

関連記事


   

RANKING

  1. 「ChatGPTが“嘘をつかなくなる”?」SNSで話題の“ファクトベースAI”プロンプトが凄い!

  2. ChatGPTを“おだて役”から“辛口参謀”に変える! SNSで話題の「神プロンプト」10選

  3. 「ChatGPTの“優しさフィルター”を外したら成果が上がった」――海外ユーザーが話題のプロンプトを公開

  4. OPPOが中国で新型スマートウォッチ「OPPO Watch S」を発表!薄型デザインに軍用レベルの耐久性と医療認証ECGを搭載

  5. 【新モデル登場】“Makuake No.1スマートリング”RingConnから「Gen2 Air」日本上陸。10月30日より先行予約スタート!

  6. 【最新版】モバイルバッテリーのリコール対象製品まとめ(2025年10月)|Anker・Xiaomi・CIOなど主要ブランドも対象に

  7. あのデザインが指先に宿る――「INFOBAR」コラボのスマートリカバリーリングが登場!CAMPFIREでアイデア公開中

  8. 自分の持っている家電やガジェットがリコール対象になった時の対処法

  9. これでAIのウソが激減! ChatGPTを検証モードに切り替える「事実確認系プロンプト」10選

  10. Apple Watch Series 11レビュー|SE3最強説の中でも「11」を選ぶべき人は誰? 実機で両方使って見えた“体験の差”

   

NEW CONTENTS

  1. 「ただ歩くだけ」では足りない。1日15分の“速歩き”が血圧・血糖・メンタルを整える理由

  2. ChatGPTが“すぐ忘れる”理由と対策──命令をほぼ永続させる3つの方法

  3. これでAIのウソが激減! ChatGPTを検証モードに切り替える「事実確認系プロンプト」10選

  4. KDDI、Apple Watch向け「au Starlink Direct」を提供開始。圏外でも衛星通信でメッセージ送信が可能に

  5. 「ChatGPTが“嘘をつかなくなる”?」SNSで話題の“ファクトベースAI”プロンプトが凄い!

  6. ChatGPTを“おだて役”から“辛口参謀”に変える! SNSで話題の「神プロンプト」10選

  7. 「ChatGPTの“優しさフィルター”を外したら成果が上がった」――海外ユーザーが話題のプロンプトを公開

  8. AIに正しく頼める人は、部下にも上手く頼める ― ChatGPTが教える上司力の本質

  9. リチウムイオンバッテリーが燃えたときの対処法と防止策|消費者庁・NITE・東京消防庁の公式情報を総まとめ

  10. OPPOが中国で新型スマートウォッチ「OPPO Watch S」を発表!薄型デザインに軍用レベルの耐久性と医療認証ECGを搭載