検索
         
  1. スマートウォッチライフTOP
  2. NEWS
  3. Apple Watch Ultraの水深アプリを水深3.5mのプールで試してみた

Apple Watch Ultraの水深アプリを水深3.5mのプールで試してみた

NEWS

2024.02.15

Apple Watch の最高位モデル「Ultra」を通常モデルと比較すると、バッテリー持続時間が長い、画面サイズが大きい、素材がチタニウム、GPSの精度が高いといった、性能面での優れた特長が挙げられます。

しかし、何ができるか、できないかといった項目を比べていくと、Apple Watch Ultraだけにしかないという機能はほとんどありません。その数少ない例外のひとつが「水深アプリ」です。

「水深アプリ」とはApple Watch Ultraで水中の温度、経過時間、水深を測定するもの。最大で水深40mまで動作可能だということですので、タンクを背負って海に潜るような本格的なスキューバダイビングにも使えるはずですが、あいにく私にはその経験も資格もありません。

そこで近所にある水深3.5mほどの飛び込み用プールに空身で潜り、この「水深アプリ」が実際にどのように動くかを試してみました。

「北国の人たちに申し訳ない」1月下旬の屋外プール 

実験に使ったプールは私の自宅から2キロほどしか離れていません。地域内の住民しか利用できない「コミュニティー・プール」です。

25mのレーンが6つほど取れる広さに加えて、高さ3mほどの飛び込み台がついたスペースがあります。飛び込み台と言っても本格的な競技用ではなく、あくまで遊ぶためのものですが、プールの底に頭をぶつけないよう、その付近の水深も深く取ってあるというわけです。

このプールは屋外にありますが、温水設備があります。従って、1年中365日いつでも利用できます。

今回の実験を行ったのは1月27日。真冬です。しかし、この日の南カリフォルニアはぽかぽか陽気でとても暖かく、日中の気温が摂氏27度くらいにまで上がりました。土曜日ということもあって、プールは子どもたちで溢れかえっていました。

同じアメリカでも、今ごろ寒い地域の人たちは雪かきとか、凍り付いた車の窓をガリガリ引っ掻いたりとか、しているのだろうなあ、ざまあみろ、じゃなくて申し訳ないなあ、などと思いつつ、プールサイドに寝転んで日光浴をしながら、プールが空くのを待っていました。

3m下のプール底へ 

Apple Watch Ultraの「水深アプリ」を起動するタイミングはユーザーが選ぶことができます。設定の方法はアップル社のユーザーガイドに詳しく説明してあります。

私の場合は水に漬けた途端に水深アプリが自動起動するように設定しておきました。

すると、プールの浅いところに立って、手を水の中に下ろすだけで、すぐにApple Watch Ultraの画面が青くなりました。水深0.1m、水温29度などといった数字が見えます。

それから3m下のプール底を目指して潜水(と言うほどのことではありませんが、とりあえず)を始めたわけですが、さすがはApple Watch Ultraの大きな画面は見やすいです。水深、水温、経過時間が変化していくことを水中ではっきりと視認できました。

プールの壁にはこの付近の深さは「11 1/2 Feet」と表示してあります。メートルに換算すると約3.5mのはずです。ところが、プール底に手が着いた時点でApple Watch Ultraを見ると、水深は3.2mとなっていました。

Apple Watchのスクリーンショット:左が潜水前、右が潜水終了後

実際にはプールの水深が3.2mしかないのか、それともApple Watch Ultraが測定した水深が間違っているのかは分かりませんが、どちらにしてもそれほど大きく数値が異なっているわけでもありません。誤差の範囲でしょう。

水の上に浮上し、プールから上がると、Apple Watch Ultraから右上の小さいボタン(デジタル・クラウン)を長押しして、防水ロックを解除するように指示されます。そうすることによって、水が排出されるのだそうです。

iPhoneのフィットネス・アプリを見ると、今回の潜水データが自動で記録されていました。最大深度3.2m、水中時間8秒、水温28度の、たいへん短い水中旅行でした。

足が着く深さの水泳プールでも使えることを証明 

上記アップル社のユーザーガイドによると、水深1mがダイビングのデータが記録を開始または停止される深さだと書いてあります。

本当かなと思いましたので、別の日に通常の水泳コースを潜って泳いでみました。こちらの水深は浅いところで約0.9m、深いところでも約1.3mとあります。

プールの底をなめるように平泳ぎで泳ぐと、今回の潜水データは最大深度1.2m、水中時間15秒、水温29度とありました。どうやら、かなり正確な数値をApple Watch Ultraは測定しているようです。

水深1mからデータを取得できるのなら、本格的なダイバーでなくても楽しめるはずです。

iPhoneフィットネスアプリのスクリーンショット:左が飛び込み用プール、右が水泳用プールで試したデータ

もちろん、この水深アプリをプールで使うことなど、たぶんアップル社は想定していないでしょう。やはり海とか湖とかで行うアウトドアのアクティビティに相応しいものだろうと思います。データに表示される位置情報もそちらの方が格好いいですし。

しかしながら、いくら気候温暖な南カリフォルニアであっても、真冬の海に潜る根性は私にはありません。もう少し暖かい季節になったら、シュノーケリングでも試してみようかなと思います。

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookはhttps://www.facebook.com/WriterKakutani

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

関連記事


RANKING

  1. 超スムーズなApple WatchのSuica改札通過法! 時計の裏側の”腕タッチ”でもOK

  2. Apple Watchの睡眠計測を睡眠改善に生かす5つのコツ

  3. スティーブ・ジョブズの名言「ハングリーであれ。愚かであれ。」の深層を解説

  4. Apple Watch「あるある」50選!ユーザーなら共感必至のネタ満載

  5. 【保存版】スティーブ・ジョブズの名言100選|人生・仕事・創造性・リーダーシップのヒント

  6. 【全文和訳】スティーブ・ジョブズ 伝説のスピーチ「2005年 スタンフォード大学卒業式」

  7. Apple Watchで改札通過はなぜ“ダサい”と言われるのか? 所作・文化・見た目の心理を徹底分析

  8. 日本で購入できるスマートウォッチ34ブランド完全ガイド【専門メディア選定、主要ブランドを網羅】

  9. 「中華製スマートウォッチはダメ」は時代遅れの誤解! 業界の実情を専門メディアが徹底解説

  10. スマートリングに「決済機能」や「通知機能」が搭載されにくい理由を専門メディアが徹底解説!

NEW CONTENTS

  1. カフェインを摂るべき時間、控えるべき時間を教えてくれるスマートリングが凄い!Ultrahuman Ring AIRの「カフェイン摂取ウインドウ」機能とは?

  2. Apple Watchで改札通過はなぜ“ダサい”と言われるのか? 所作・文化・見た目の心理を徹底分析

  3. FOSSILはなぜスマートウォッチから撤退したのか? その答えは「Nothing」が知っている

  4. OPPOスマートウォッチ 主要モデル&選び方ガイド【2025年最新版】

  5. ルイ・ヴィトン 現行スマートウォッチ主要モデル&選び方ガイド【2025年版】

  6. 【2025年最新】HUAWEIスマートウォッチ完全ガイド|ブランドの魅力とおすすめモデルを徹底解説

  7. SUUNTOからランナー特化の新モデル「Suunto Run」登場!

  8. GoogleのAI「Gemini」、Galaxy WatchとBudsに初搭載へ

  9. 日本で購入できるスマートウォッチ34ブランド完全ガイド【専門メディア選定、主要ブランドを網羅】

  10. 【完全保存版】Apple Watchの選び方まとめ:サイズ・色・モデルの違いまで徹底ガイド!

TAG

タグをさらに表示