検索
         
  1. スマートウォッチライフTOP
  2. Apple Watchの使い方、基礎知識
  3. Apple Watchが心臓の健康を守る:心電図、不規則な心拍通知、心房細動履歴を詳しく解説

Apple Watchが心臓の健康を守る:心電図、不規則な心拍通知、心房細動履歴を詳しく解説

Apple Watchは、日々の健康をサポートするスマートウォッチとして進化を続けています。中でも注目されるのが心臓の健康を見守る機能です。

日常の心拍チェックから、心電図の記録、不規則な心拍の通知、さらには心房細動の履歴の管理まで、Apple Watchは多角的に心臓の健康をサポートしています。本記事では、それぞれの機能と使い方、そしてその医療的な意義について詳しく解説します。

1. 高心拍・低心拍の通知機能

Apple Watchは安静時の心拍数が極端に高い・低い状態を検出し、ユーザーに通知します。これにより、異常な心拍に早期に気づき、医師の診察を受けるきっかけになります。

・高心拍:安静時に1分間の心拍数が120以上
・低心拍:安静時に1分間の心拍数が40以下
・どちらも、心疾患やその他の健康リスクのサインとなる可能性があります

2. 不規則な心拍の通知機能

この機能はApple Watchがバックグラウンドで心拍のリズムを自動的にチェックし、心房細動の可能性がある不規則なリズムを検出した際に通知します。

・最低65分間のあいだに、5回の不規則な心拍が検出されると通知
・通知が届いたら、心電図アプリによる測定や、医師への受診が推奨されます
・この機能はSeries 1以降に対応(心電図機能はSeries 4以降)

3. 心電図(ECG)アプリ

Apple Watch Series 4以降には心電図アプリが搭載されており、指一本で心電図の記録が可能です。

・デジタルクラウンに指を当て、約30秒で計測
・計測結果は「洞調律(正常)」「心房細動」「低・高心拍」「判定不能」の4つに分類
・測定結果と症状を記録し、PDFで医師と共有可能

心電図アプリでわかる主な心拍の状態

・洞調律:正常なリズムで心拍が安定
・心房細動:不規則な心拍リズム、50〜150bpmの範囲で出現
・低・高心拍:50未満・150以上での測定は判定不能となる可能性
・判定不能:装着ミスや動きすぎなどによる測定エラー

4. 心房細動履歴機能

2024年から日本でも利用可能になったこの機能は、心房細動と診断されたユーザーが自分のAFib(心房細動)の発生状況を継続的に記録・可視化できます。

・AFibの発生時間を「心房細動負荷(AFib burden)」として表示
・週単位の通知や傾向の把握が可能
・体重、睡眠、エクササイズ、飲酒などの生活要因と心房細動の関係をグラフで分析
・PDFで医師と共有可能、医療との連携もスムーズに

Apple Watchの心臓健康機能は医療機器としても承認済み

・心電図アプリ、不規則な心拍の通知、心房細動履歴のすべてが日本の管理医療機器として厚生労働省から承認
・対象年齢は22歳以上(心房細動履歴は心房細動と診断された人向け)

注意点:Apple Watchは診断機器ではない

これらの機能はあくまで異常を早期に察知し、医師の診断を受けるきっかけを提供するためのツールです。医師による正式な診断や治療に代わるものではない点には注意が必要です。

関連情報へのリンク

Apple公式プレスリリース:心電図アプリと不規則な心拍の通知

Apple公式サポート:Apple Watchの心臓の健康通知について

Apple公式サポート:Apple Watchで心電図を取る

まとめ

Apple Watchは、日常生活の中で心臓の健康を継続的に見守る優れたパートナーです。不規則な心拍の通知や心電図アプリ、心房細動履歴などの機能は、命を救う手助けとなる可能性すらあります。これらの機能を正しく理解し、活用することで、より健康的なライフスタイルを実現しましょう。

 関連記事のご紹介

▶ 不整脈の専門医が語る「Apple Watchの医療的価値」とは?
心房細動の発見において、なぜApple Watchが有効なのか。不整脈治療の第一人者である副島京子医師の視点から、そのメカニズムと意義を解説します。

不整脈専門医が明かす、Apple Watchが命を救う理由――心房細動の早期発見に期待

▶ 鈴木政博さんの実体験がApple公式CMに――感動のドキュメンタリー
Apple Watchの通知をきっかけに重大な心疾患に気づき、手術を経て回復したエンジニアのリアルストーリー。その一部始終を詳しく紹介しています。

 Apple Watchが命を救う――重大な心疾患から再起したエンジニアの物語【実話が公式CMに】

▶ その他の「スマートウォッチの健康機能の活用法」を知りたい方はこちら

Apple Watchやスマートウォッチの健康機能の解説記事はこちら!|Smart Watch Life

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

関連記事


   

RANKING

  1. Google Pixel Watch 4 がPixel Watch 3から進化した4つのポイントを徹底解説

  2. Apple Watch新モデルはどうなる? 9月10日に発表が見込まれる最新噂まとめ【主要米メディア/有力インフルエンサー発】

  3. 【使用レビュー】CMF Watch 3 Proは“美しさと実用性”が共存した傑作スマートウォッチ!1万円台でここまでできる!

  4. Nothingの最新スマートウォッチ「CMF Watch 3 Pro」の前モデル「Pro 2」からの進化ポイントを徹底解説

  5. 日本で購入可能なスマートリング徹底比較(2025年版)【使用レビューあり】

  6. Xiaomi Smart Band 10 使用レビュー!軽量・高機能で1万円以下の最強スマートバンド

  7. サウナ愛好者必見!時間管理を最適化する「ととのいタイマー」腕時計がMakuakeで先行販売開始

  8. 【進化完全解説】Galaxy Watch7とGalaxy Watch8の違いを徹底比較!デザイン・性能・健康機能が進化

  9. Amazfit「T-Rex 3 Pro」登場!チタン合金×サファイアガラス採用、オフラインマップ対応の本格GPSウォッチ

  10. 【徹底比較】Samsung Galaxy Watch8/Watch8 Classic/Watch Ultra(2025)の違いを解説!

   

NEW CONTENTS

  1. 【最新版】Apple Watch予約攻略法|人気カラーやバンドを発売日に買う方法

  2. Apple Watchの買い替え時は3~5年? バッテリー劣化やOSサポート終了との関係を解説

  3. 【スマートリング法廷闘争】Ouraが米国ITCで特許訴訟に勝訴、一方Ultrahumanはインドで反撃訴訟を提起

  4. 伊・ロカド社製シェルコードバンを採用したApple Watch用レザーバンドを発売【ABBI SIGNATURE、】

  5. Apple Watchの累計売上高が1,000億ドルを突破、健康機能と多様なラインナップが牽引

  6. Garmin Forerunnerシリーズ徹底比較|55・165・265・570・965・970の違いを詳しく解説【ランニング向けスマートウォッチ】

  7. ランニング向けスマートウォッチおすすめ10選【2025年版】二周波GPS/VO2MAX対応モデル厳選

  8. Garmin現行スマートウォッチを全整理:シリーズ別の特徴・選び方・価格早見表(2025年版)

  9. 【2025年版】Polarのスマートウォッチ主要モデルの選び方と現行ラインナップ完全ガイド|Vantage/Grit X2/Ignite/Pacer/Unite

  10. SUUNTO(スント)ブランドガイド最新版|RACE 2/Run/Verticalほか現行スマートウォッチを整理