「自分はまだ若いから大丈夫」。
そう思っている人ほど、体の小さなサインを見過ごしやすいのかもしれません。
今回紹介するのは、23歳の男性が睡眠中の心拍データをきっかけに医療機関を受診し、睡眠時無呼吸症候群と診断された実例です。海外メディア「FOX 13 Tampa Bay」の報道をもとに、その背景と意味を整理します。
「少し疲れやすい」だけだった違和感

彼は以前から、同年代よりやや疲れやすいと感じていました。しかし、それ以上深刻に考えることはなかったといいます。
転機は、クリスマスにプレゼントでもらったApple Watchでした。
日々のデータを見返す中で、睡眠中の心拍数が40台前半まで下がっていることに気づきます。アスリート並みの低心拍であれば問題ないケースもありますが、彼の生活スタイルから考えると違和感がありました。
そこで医師に相談し、検査を受けた結果、睡眠時無呼吸症候群と診断されました。
「眠っている間は誰も見ていない。最初に異変を教えてくれたのはスマートウォッチだった」と彼は語っています。
睡眠中の心拍が示すもの
睡眠中の心拍数は、日中とは違う意味を持ちます。
深い睡眠に入ると心拍は自然と低下しますが、呼吸が止まる、あるいは浅くなる状態が繰り返されると、心臓や自律神経に負担がかかります。
今回のケースでは、低心拍そのものよりも、「いつもの自分のパターンと違う」という気づきが重要でした。
ウェアラブルは“気づき”の装置

睡眠中の心拍数は、Apple Watchだけでなく、GarminのスマートウォッチやOura Ringなどのスマートリングでも計測可能です。
ブランドの違いよりも大切なのは、継続的にデータを記録し、自分の基準値を知っていることです。
普段の安静時心拍、睡眠中の傾向、心拍変動(HRV)のパターンを把握していれば、「あれ?」と感じる瞬間に気づきやすくなります。
数値をどう受け止めるか
一方で、ウェアラブルは診断機器ではありません。
高心拍アラートや不整脈通知が出たからといって、すぐに重篤な病気が確定するわけではありませんし、逆に通知が出ないから安全とも言い切れません。
重要なのは、
・いつもと違う状態が続いているか
・体調の自覚症状とリンクしているか
・不安が消えないか
を冷静に考え、必要であれば医療機関に相談することです。
若さは“保証”ではない
23歳という年齢は、多くの人にとって安心材料かもしれません。
しかし、睡眠時無呼吸症候群は若年層でも起こり得ます。そして慢性的な睡眠の質低下は、将来的な心血管リスクとも無関係ではありません。
今回の事例は、ウェアラブルが命を救ったという単純な物語ではなく、小さな違和感を放置しなかったことの大切さを示しています。
まとめ:データを恐れず、過信もしない
スマートウォッチやスマートリングは、私たちの体を24時間見守る存在になりつつあります。
ただし、それは“医師の代わり”ではありません。
若さに安心しすぎず、数値に振り回されすぎず。しかし、違和感を見過ごさない。
23歳男性の実例は、そのバランスの大切さを教えてくれます。
Source:FOX 13 Tampa Bay
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