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Fitbit心電図アプリ(ECG)の使い方|Pixel Watchで測定する手順と結果の見方

スマートウォッチの使い方、基礎知識

公開日: 最終更新日:

Google Pixel Watchには、手首に装着したまま心電図(ECG)を測定できる「Fitbit心電図アプリ」が搭載されています。スマートウォッチで心電図が測れると聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれませんが、実際に使ってみると操作はとてもシンプル。30秒間じっとしているだけで、心拍リズムに心房細動(AFib)の兆候がないかを確認できます。

この記事では、Fitbit心電図アプリの基本的な仕組みから測定の手順、結果の読み方まで、初めて使う方にも分かるようにやさしく解説します。筆者が実際にPixel Watchで測定してみた様子もあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

Source:Fitbit ヘルプ|Fitbit 心電図アプリとは何ですか?

Fitbit心電図アプリとは?

Fitbit心電図アプリは、対応するGoogle Pixel Watchに搭載されている健康管理機能のひとつです。Pixel Watchの背面とリューズ(外側のダイヤル)に搭載された電気センサーを使い、約30秒間で心拍の電気信号を記録・分析します。

この機能は、医療機関で使われる12誘導心電図とは異なり「I誘導心電図」と質的に類似したもので、心房細動(AFib)と正常な洞調律を区別することに特化しています。すべての心臓の状態を検知できるわけではありませんが、日常生活の中で手軽に心拍リズムをチェックできるのは大きなメリットです。

測定結果は、Pixel Watch本体で確認できるほか、スマートフォンやタブレットのFitbitアプリでも閲覧可能。過去の結果の履歴確認や、医療機関に持参できるPDFレポートのエクスポートにも対応しています。

対応するデバイス

2025年現在、Fitbit心電図アプリに対応しているのはGoogle Pixel Watch 2Google Pixel Watch 3Google Pixel Watch 4の3モデルです。初代Pixel Watchは対応していない点にはご注意ください。また、スマートフォン側にもFitbitアプリのインストールが必要です。

心房細動(AFib)とは?

心房細動は不整脈の一種で、心臓の上部にある心房の心拍リズムが乱れることで起こります。通常、心房と心室は協調して規則正しく動いていますが、心房細動になると心房が小刻みに震え、それに伴い心室の収縮も不規則になります。自覚症状がないケースも少なくなく、医療機関でも見つけにくい場合があるため、日常的にチェックできる手段があることは安心材料になります。

心電図を測定する前の準備

Fitbit心電図アプリを初めて使う際は、スマートフォン側のFitbitアプリでセットアップを完了させる必要があります。手順は以下のとおりです。

まず、スマートフォンまたはタブレットでFitbitアプリを開き、Fitbitアカウントにログインします。次に、Fitbitアプリの「自分」タブにある「健康評価」セクションで「心電図」タイルを見つけ、「設定」をタップ。画面の案内に沿ってオンボーディングを進めれば、準備は完了です。

なお、Fitbit心電図アプリは現時点で一部の地域でのみ利用可能です。日本では利用できますが、利用できない国や地域では、サポートされていない旨のエラーメッセージが表示されます。

心電図の測定手順

セットアップが終わったら、実際に測定してみましょう。操作の流れは思ったよりもシンプルです。

ステップ1:Pixel Watchを正しく装着する

きつすぎず、緩すぎず、ぴったりとフィットするように着用します。手首の骨から指の幅1本分ほど離した位置に装着し、Pixel Watchの背面がしっかりと肌に密着していることを確認してください。

ステップ2:アプリを起動する

椅子に座った状態で、Pixel Watchのリューズを押してFitbit心電図アプリを開きます。アプリの読み込みには数秒かかることがあり、その間は黒い画面が表示されますが、そのまま待っていれば大丈夫です。

ステップ3:指を当てて30秒間じっとする

画面の案内に従い、反対の手の指をPixel Watchのリューズに当てます。このとき、足を床につけたまま、肘と手首をテーブルなど安定した面の上にのせてください。そのまま30秒間、動かずにリラックスして、規則正しく呼吸します。カウントダウンが終わるまで指を離さないのがポイントです。

筆者が初めて測定したときは、30秒がけっこう長く感じました。途中で手を動かしてしまうとカウントダウンが最初からやり直しになるため、スマホを遠くに置いて、落ち着ける環境を作ってから測定するのがおすすめです。

ステップ4:結果を確認する

測定が完了すると、結果がPixel Watchの画面に表示されます。上にスワイプするとレポート全体を確認できます。結果はFitbitアプリにも自動同期されますが、同期にはPixel WatchがLTEまたはWi-Fiに接続されている必要があります。

測定結果の種類と意味

心電図の測定が完了すると、以下の3種類のうちいずれかの結果が表示されます。

「洞調律」と表示された場合は、心拍リズムが正常であることを示しています。特に異常は見られないという結果です。

「心房細動」と表示された場合は、心拍リズムに心房細動の兆候が見られるという意味です。ただし、これは診断ではなく、あくまで兆候の検出です。心房細動を正式に診断できるのは医師だけですので、この結果が出た場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。

「判定不能」と表示された場合は、何らかの理由で正しく測定できなかったことを意味します。「測定し直す」をタップして再度試してみてください。

「判定不能」になる主な原因と対処法

判定不能には3つのパターンがあります。

1つ目は「心拍数高値」で、心拍数が120bpmを超えている場合に表示されます。運動直後やストレス、緊張、アルコール摂取後などが原因として考えられるため、落ち着いてから再測定しましょう。

2つ目は「心拍数低値」で、心拍数が50bpmを下回っている場合に表示されます。β遮断薬などの薬を服用している方や、有酸素運動のフィットネスレベルが高い方に見られることがあります。

3つ目は「正しく測定できなかった」場合で、測定中に動いてしまった、デバイスの装着が緩かった、近くに電子機器があった、などが原因として考えられます。以下のポイントを意識して再測定してみてください。

・椅子に座り、腕をテーブルの上に置いてリラックスする
・設定時に指定した手首にPixel Watchを装着しているか確認する
・背面と指の電極に髪の毛やアクセサリーが挟まっていないか確認する
・肌が乾燥している場合はローションを少し塗ると良い
・運動直後は避け、水や汗で濡れていない状態で測定する
・近くにある他の電子機器から離れる

実際にPixel Watchで心電図を測定してみた

筆者も実際にPixel Watchで心電図を測定してみました。測定自体は拍子抜けするほど簡単で、アプリを立ち上げてリューズに指を当てるだけ。30秒間じっとしていれば、あっという間に結果が出ます。

結果は「洞調律」で、心拍リズムに異常は見られませんでした。Fitbitアプリでは測定日時とあわせて結果が記録され、過去の履歴も一覧で確認できます。結果をタップすると詳細が表示され、「医療機関用のPDFをエクスポート」することもできるため、健康診断やかかりつけ医への相談時にデータを持参するのにも便利です。

日頃から心拍リズムを記録しておけば、いざ体調に違和感を感じたときに客観的なデータとして医師に共有できます。「異常がないことを確認する」というだけでも、日々の安心感につながると感じました。

Fitbit心電図アプリの精度について

Fitbit心電図アプリの精度は、440人を対象にした臨床試験で検証されています。試験では、被験者が医療機関の12誘導心電図とFitbit心電図アプリを同時に使用し、結果を比較しました。

その結果、心房細動のある人を98.7%の確率で、洞調律の人を100%の確率で正確に特定できたとされています。医療機器ではないため診断目的には使えませんが、日常的なセルフチェックとしては十分に信頼できる精度といえるでしょう。

結果の保存・履歴確認・PDF出力

測定結果はFitbitアプリに自動的に同期されます。Fitbitアプリの「自分」タブにある「健康評価」セクションの「心電図」タイルから「履歴を表示」をタップすると、過去の結果が一覧で確認できます。

各結果をタップすると詳細情報が表示され、そこから「医療機関用のPDFをエクスポート」をタップすればPDFレポートのダウンロードも可能です。レポートが準備できると通知が届きます。PDFを開く際は最新バージョンのAdobe Acrobat Readerが推奨されています。

また、不要な結果は個別に削除することもできます。「履歴を表示」から削除したい結果をタップし、ページ下部の「結果を削除」をタップすれば完了です。

Fitbit心電図アプリと「不整脈の通知」の違い

Pixel Watchの健康関連機能には「Fitbit心電図アプリ」と「Fitbit不整脈の通知」の2つがありますが、この2つは別の機能です。

Fitbit心電図アプリは、ユーザーが自分で30秒間の測定を行い、その場で心拍リズムの分析結果を確認するものです。一方、Fitbit不整脈の通知は、バックグラウンドで自動的に心拍リズムを監視し、異常が検出された場合に通知を送る機能です。

ただし、Fitbit不整脈の通知は現時点で日本では未対応です。日本で利用できるのは、ユーザーが手動で測定する心電図アプリのみとなっています。

まとめ:Pixel Watchで日常的に心電図をチェックしよう

Pixel Watchの心電図機能は、医療機関に行かなくても手首の上で手軽に心拍リズムを確認できる、とても便利な健康管理ツールです。操作はシンプルで、測定にかかる時間はわずか30秒。結果はアプリに自動保存され、PDFで医師に共有することもできます。

心房細動は自覚症状がないまま進行することもあるため、日頃から定期的にチェックしておくと安心です。Pixel Watch 2以降をお使いの方は、ぜひ一度Fitbit心電図アプリを試してみてはいかがでしょうか。

Pixel Watchのもうひとつの注目機能「エナジースコア」については、こちらの記事で仕組みや活用法を解説しています。

【あわせて読みたい】Google Pixel Watchの「エナジースコア」とは? 体の回復状態がひと目でわかる注目機能を解説

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