バルミューダ「The Clock」に新機能「ナイトルーティン」|就寝時刻の90分前から音と光が3段階で変化、眠る前の習慣づくりを支援

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寝室のサイドボードに置かれたバルミューダ The Clock。新機能ナイトルーティンで眠る前の時間をやさしい光と音が包む様子

寝つきが悪い、朝すっきり起きられない。その原因は「布団に入ってから」ではなく、「布団に入る前」の過ごし方にあるのかもしれません。バルミューダは2026年7月28日、光と音で時を知らせる時計「The Clock(ザ・クロック)」に、眠る前の行動の切り替えを促す新機能「ナイトルーティン」を追加しました。同日よりiOS版で提供が始まり、Android版も順次提供される予定です。すでにThe Clockを使っている人も、専用アプリ「BALMUDA Connect」経由のソフトウェア・アップデートで利用できます。スマートウォッチやスマートリングで睡眠を「測る」ことに慣れてきた人ほど、その一歩手前にある「眠りに入るまでの時間」をどう整えるかが次の課題になります。ナイトルーティンは、まさにそこに手を入れる機能です。

起きる時刻ではなく「寝る時刻」をセットする

ナイトルーティンでいちばん新しいのは、アラームとは逆の発想で時刻を設定するところです。目覚まし時計は起きる時刻を決めるものですが、ナイトルーティンでは寝る時刻をセットします。

設定した就寝時刻の90分前になると、ナイトルーティンがスタート。The Clockから流れるサウンドと本体の光が、そこから就寝時刻に向けて段階的に変化していきます。この90分という長さは初期設定で、専用アプリから自由にカスタマイズできます。眠るまでの時間は3つのフェーズに分かれていて、それぞれのサウンドが「次の行動に移るタイミング」を知らせる合図になります。

ナイトルーティンの3フェーズ図。Routine Sound 1、Routine Sound 2、Sleep Soundの順に音が段階的に変化する流れ

最初に流れるのが「Routine Sound 1」の穏やかなサウンド、次が「Routine Sound 2」のより深いサウンド、そして就寝時刻を迎えると「Sleep Sound」に切り替わります。音が変わったことに気づいたら次の行動へ、というシンプルな作りです。

何をするかは自分で決める。指示ではなく「合図」に徹する設計

ここが、この機能のいちばん面白いところかもしれません。ナイトルーティンは「21時30分になったらお風呂に入りなさい」といった具体的な行動を指示しません。各フェーズで何をするかは、使う人自身が決めます。

たとえば、最初のサウンドが流れる時間は入浴やストレッチ、読書など心身を落ち着かせる時間に。次のサウンドへの切り替わりを、歯磨きや明日の準備、そしてスマートフォンを置く合図に。最後のサウンドで、ベッドに入る時間が来たことを知る。こうした自分なりの夜の流れを、音と光をきっかけに組み立てていく形です。

眠る前の過ごし方は人によってまったく違いますし、「毎日この時間にこれをする」と意志の力だけで続けるのは簡単ではありません。毎日同じ時間帯に同じ合図が届くことで、行動を始めるきっかけを外側からつくる。習慣化の負担を、時計側が引き受けてくれる考え方です。

ナイトルーティン専用に7曲のサウンドを追加

ナイトルーティンの追加にあわせて、専用サウンドが新たに7曲用意されました。深く沈み込むメロディーが重なる水の音「Spa Suite」、澄んだ夜空のもとで深呼吸するような「Deep Breath」、寝静まった街と一日の余韻を感じさせる「Sleeping City」など、フェーズが進むにつれて眠りに向かうよう音の性格が変えられています。

ナイトルーティン用に追加された7曲の専用サウンド一覧。Spa Suite、Deep Breath、Sleeping City、Childhood、A Little Rain、Riverside、Wood Stove

ほかにも子守唄のような「Childhood」、窓の外に優しく降り注ぐ雨の「A Little Rain」、心地よい川のせせらぎ「Riverside」、暖炉の炎がゆらぐ「Wood Stove」がそろいます。どのフェーズにどの曲を割り当てるかも自由に選べます。

設定は専用アプリ「BALMUDA Connect」から

設定の流れは3ステップです。まず眠りたい時刻を決め、次に各フェーズの長さとサウンドを選び、最後に就寝時に流れるサウンドと再生時間を決める。アプリの画面上で完結します。

専用アプリBALMUDA Connectでナイトルーティンを設定する3つの画面。就寝時刻の設定、各フェーズの時間とサウンド選択、就寝時のサウンド設定

新しくThe Clockを買う人だけでなく、すでに手元にある人もソフトウェア・アップデートで同じ機能を使えます。ハードウェアを買い替えずに機能が増えていくのは、アプリ連携型のデバイスならではの利点です。

既存機能では入眠時間が16分から7分に短縮という調査結果

The Clockは発売時から、夜のくつろぎの時間をつくる「Relax Time」と、穏やかな目覚めを促す「Alarm」を搭載しています。バルミューダが行った購入者アンケートでも寝室への設置や就寝前の利用が多く、眠る前から目覚めまでの時間が主要な使用シーンになっていたそうです。

西川(株)日本睡眠科学研究所が実施した調査では、The Clockの「Relax Time」を一定期間使用した結果、入眠までに要した時間が平均16分から平均7分に短縮。睡眠効率も83.1%から88.2%に向上したとしています。起床後のアンケートでも、寝つきや熟睡感に加えて、翌朝の疲れの残り具合や身体のだるさなど複数の項目で改善がみられたとのことです。

The ClockのRelax Time使用時、眠るまでの時間が平均16分から7分に短縮し、睡眠効率が83.1%から88.2%へ向上したことを示すグラフ

ひとつ注意しておきたいのは、この調査が対象としているのは既存機能の「Relax Time」と「Alarm」であり、新機能ナイトルーティンの効果を検証したものではないという点です。バルミューダ自身もリリース内で明記しています。ナイトルーティンの実力は、これから使う人の実感で判断していくことになりそうです。

日本の睡眠時間はOECD平均を1時間以上下回る

バルミューダがこの機能を開発した背景には、日本の睡眠事情があります。OECDのデータによると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、OECD平均の8時間27分を1時間以上下回っています。33か国の比較のなかでも短い部類です。

OECD加盟国の平均睡眠時間を比較した横棒グラフ。日本は7時間22分で最下位、OECD平均の8時間27分を1時間以上下回る

しかもこの数値は15〜64歳を対象とした調査の自己申告値なので、実際に眠れている時間はさらに短い可能性があります。睡眠不足は日中の集中力や仕事のパフォーマンスにも影響し、RAND Europeの試算では日本の経済損失は約15兆円にのぼるとされています。個人の悩みにとどまらない話になっているわけです。

そのうえでバルミューダが着目したのが「眠る前の習慣」でした。寝具や寝室環境を整えるだけでなく、眠る前の時間をどう過ごして眠る準備へ移っていくか。そこにきっかけをつくるのがナイトルーティンだ、という位置づけです。

発売から約4カ月、累計出荷はまもなく5,000台

The Clockは2026年3月18日の発売以来、アメリカと韓国でも販売を開始しています。税込59,400円という決して安くない価格ながら、累計出荷台数はまもなく5,000台に達する見込みとのこと。旗艦店のBALMUDA The Store Aoyamaや松屋銀座などのブランドショップでは、インバウンドの購入も多いそうです。

今後もThe Clockは、専用アプリ経由のソフトウェア・アップデートで新しい機能や体験を追加していくとしています。

The Clockの主な仕様

アルミニウム製のバルミューダ The Clock本体を手に持ったところ。針もガラスもない光の文字盤が見える

製品名 The Clock(ザ・クロック)
カラー・型番 シルバー(DSC01-SV)
本体寸法 幅75mm×奥行き36.5mm×高さ105mm(リング含む)
本体重量 約259g
素材 本体:アルミニウム/文字盤:PC+ABS/クラウン:ステンレス/サイドボタン:アルミニウム
充電時間 約2.5時間
連続使用時間 約24時間(Relax Timeを約2時間使用した場合を含む標準的な使用環境での目安)
接続 Wi-Fi(IEEE802.11 b/g/n・2.4GHz帯のみ)、Bluetooth 5.0
バッテリー リチウムイオン電池
その他 生活防水、照度センサー(自動調光)
価格 59,400円(税込)

製品の詳細はバルミューダ公式のThe Clock製品ページで確認できます。

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まとめ

睡眠まわりのデバイスは「どれだけ眠れたか」を測るものが主流でした。スマートウォッチもスマートリングも、精度を競い合っているのは基本的に計測の部分です。それに対してナイトルーティンは、計測を一切せずに眠る前の行動そのものを動かしにいくアプローチをとっています。数値を見せて反省させるのではなく、音と光で「そろそろだよ」と伝えるだけ。何をするかは本人が決める。この割り切りは、記録を見るのが億劫になって睡眠計測が続かなかった人にこそ響きそうです。

The Clock本体は59,400円と気軽に試せる価格ではありませんが、すでに持っている人はアップデートだけで使えます。寝る前にスマートフォンを手放せない人、毎晩の就寝時刻がずるずる後ろにずれていく人は、一度試してみる価値がありそうです。スマートウォッチで睡眠スコアを追いかけている人なら、ナイトルーティンを導入する前後でスコアがどう動くかを見比べてみるのも面白いはずです。

Source: バルミューダ株式会社 プレスリリース(画像:バルミューダ株式会社)

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