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Appleは現地時間8月24日、iCloud+の「メールを非公開(Hide My Email)」で使われるメールアドレスのドメインを変更する予定を取りやめ、これまでどおり「icloud.com」を使い続けると明らかにしました。米メディアのMacRumorsが報じています。
6月に発表された変更計画に対してユーザーから懸念の声が上がり、Appleがそれを受けて方針を撤回した形です。すでにこの機能を使っている方には、実質的に「何も変わらない」という結論になります。
「メールを非公開」は icloud.com のまま
Appleは6月、「Sign in with Apple(Appleでサインイン)」と「メールを非公開」の2つで使われるメールアドレスのドメインを、「private.icloud.com」に統一する方針を示していました。
今回Appleは、コミュニティから寄せられたフィードバックを検討した結果、この変更を行わないと説明しています。「メールを非公開」で生成されるアドレスは、通常のiCloudメールと同じ「icloud.com」のまま据え置かれます。
なぜユーザーは変更に反発したのか
懸念の中心にあったのは、専用ドメインに分けられると、サービス側がiCloudの使い捨てアドレスを簡単にブロックできてしまう、という点でした。
「private.icloud.com」のような専用ドメインになっていれば、そのドメインだけを弾く設定を入れるだけで、使い捨てアドレスによる登録をまとめて拒否できます。一方、通常のiCloudメールと同じ「icloud.com」を使っている限り、それをブロックすると普通にiCloudメールを使っている利用者まで一緒に締め出すことになります。つまり、サービス側にとってブロックのハードルが高いままになるわけです。
「メールを非公開」を使う目的は、自分の本当のアドレスを相手に渡さずにサービスへ登録することにあります。そのアドレスが弾かれてしまっては機能自体が使えなくなるため、ユーザーが敏感に反応したのは自然な流れでした。
Sign in with Apple のドメイン変更は予定どおり
一方で、「Sign in with Apple」については変更が進みます。こちらで発行されるアドレスは、年内に「privaterelay.appleid.com」から「private.icloud.com」へ切り替わります。
変更前に作成されたアドレスについては、これまでどおり転送が続けられ、中断されることはないとしています。使っている側で何か操作をする必要はありません。
ただしアプリやサイトで「Sign in with Apple」に対応している開発者は、注意が必要です。Appleは、従来の「privaterelay.appleid.com」に加えて「private.icloud.com」も受け付けるよう、システム側を確認しておくよう呼びかけています。ドメインを限定して許可している実装だと、新しいアドレスでのサインインが弾かれてしまう可能性があります。
そもそも「メールを非公開」とは
「メールを非公開」は、iCloud+に含まれる有料機能です。サービスやWebサイトごとに固有のメールアドレスを作れる仕組みで、そのアドレス宛のメールは自分の本当のアドレスへ転送されます。相手には本当のアドレスが知られません。
作ったアドレスはいつでも無効化・削除できるため、登録先から迷惑メールが届くようになったら、そのアドレスだけを止めれば済みます。どのサービスにアドレスを渡したかを分けて管理できるのが利点です。
iCloud+は有料のプランなので、この機能を使うには契約が必要になります。
まとめ
今回の話は、Appleが一度示した方針をユーザーの声を受けて取り下げた、という珍しい形の発表です。「メールを非公開」を使っている方にとっては、これまでどおり使い続けられるという良い知らせと言えます。
やることがあるとすれば、「Sign in with Apple」に対応したアプリやサービスを開発している場合の確認くらいです。一般の利用者側で必要な操作はありません。
Source: MacRumors
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