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調査会社のCounterpoint Researchが2026年10月22日に発表した速報値によると、2026年7〜9月期のパソコンの世界出荷台数は5,700万台で、前年同期より21%減りました。4〜6月期と比べても13.8%減っています。Counterpointは、続く10〜12月期は前年同期比27%減とさらに落ち込み、2027年の年間出荷は2026年とほぼ同じ水準にとどまると予測しています。
同じ7〜9月期については、IDCも10月にパソコン全体で20.1%減、Macは11.3%減という速報値を出していました。今回のCounterpointの集計でも、Appleは市場全体より減り方が小さく、シェアを伸ばしています。
7〜9月期の出荷はLenovoが首位でHPは31%減
メーカー別の出荷台数とシェアは次のとおりです。
| メーカー | 2026年7〜9月期の出荷台数 | シェア | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| Lenovo | 1,500万台 | 26.3% | 23%減 |
| HP | 1,030万台 | 18.1% | 31%減 |
| Dell | 760万台 | 13.3% | 25%減 |
| Apple | 560万台 | 9.8% | 11%減 |
| ASUS | 520万台 | 9.2% | 7%減 |
| その他 | 1,330万台 | - | 16%減 |
| 合計 | 5,700万台 | 100% | 21%減 |
出典:Counterpoint Research(速報値)
首位のLenovoは23%減っても1,500万台を出荷し、シェア26.3%で首位を守りました。2位のHPは31%減で、上位のメーカーのなかで最も大きく減っています。3位のDellも25%減で、Counterpointは、比較的底堅い企業向けの需要があっても、市場全体の落ち込みの影響を防ぎきれなかったとしています。上位5社を合わせたシェアは76.7%です。
Appleは11%減でもシェアが8.7%から9.8%に上がった
Appleの出荷台数は前年同期比11%減の560万台でした。市場全体の21%減より減り方が小さかったため、シェアは前年同期の8.7%から9.8%に上がっています。Counterpointは、MacBook Neoが落ち込みを和らげ、Appleが市場全体を上回る結果になったと説明しています。
5位のASUSは7%減の520万台で、上位5社のなかでは前年比の減り方が最も小さく、4〜6月期と比べると19.4%増えました。シェアは前年同期の7.8%から9.2%に上がっています。
シニアアナリストのミンス・カン氏は「AppleとASUSは、差別化した製品のラインアップと競争力のある位置づけで市場全体を上回り、底堅さを示した」と話しています。一方で、手ごろな価格かどうかが買うときにますます重視されるようになり、大手メーカーでさえ出荷の勢いを保つのに苦労しているとも述べています。
落ち込みの理由はメモリなど部品の値上がりと前年の駆け込み
Counterpointは、メモリなど部品の価格が高いままで、パソコンの値段が上がり、需要が抑えられたことを落ち込みの理由に挙げています。個人向けは、値上がりで買い替えに踏み切りにくくなり、弱いままでした。企業向けは、古いパソコンの入れ替えやWindowsの移行で比較的底堅かったものの、市場全体の落ち込みを埋めるほどではありませんでした。
比べる相手の前年同期が強かったことも、前年比の減り方を大きくしています。2025年7〜9月期は、Windows 10のサポート終了を前にした購入と、関税に絡んだ在庫の調整で出荷が伸びていました。
Counterpointは、値上がりの影響は価格だけにとどまらないとも指摘しています。メーカーが部品の値上がりを吸収しやすい構成を優先するため、手ごろな価格の選択肢が減り、価格を重視する人にとっては、古いパソコンを買い替える必要があっても買い替えにくくなっているといいます。
10〜12月期は27%減の見込みで2027年も2026年並み
Counterpointは、2026年10〜12月期の世界出荷が前年同期比27%減になると予測しています。2027年の年間出荷は2026年とほぼ変わらない見込みで、低い水準で落ち着くとみています。
アソシエイトディレクターのデビッド・ナランホ氏は「パソコン業界は構造的な調整の時期に入っている」と話し、部品の値上がり、本体価格の上昇、買い替えの間隔が延びていることが、市場の動きを根本から変えているとしています。そのうえで「横ばいを回復と取り違えてはいけない」と述べ、AI PC、高品位なディスプレイ、差別化した製品には機会があるとしつつ、勝ち残るのは新しさと競争力のある価格に加え、サプライチェーンの規律と、個人と企業の双方にとっての確かな価値を兼ね備えたメーカーだとしています。
Counterpointの予測どおりなら、パソコンの出荷は2027年も2026年並みの低い水準が続きます。
Macの出荷やAppleの供給制約、iPhoneの出荷予測を伝えた記事も、下にまとめています。
Source: Counterpoint Research
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