OuraがUltrahuman Ring Proの販売差し止めを求め再提訴|特許2件 1件は提訴2日前に成立【海外ニュース】

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白い台の上に置かれた木製の裁判用ガベル(小槌)

スマートリングのOuraが2026年10月22日(木)、インドのライバルUltrahumanを米テキサス州の連邦地裁に再び提訴しました。Ultrahumanのスマートリング「Ring Pro」がOuraの特許2件を侵害しているとして、損害賠償と米国での販売の永久差し止めを求めています。米TechCrunchが伝えました。

Ring Proは、Ouraの訴えで米国への輸入が禁じられた旧モデル「Ring Air」に代わる再設計モデルです。Ultrahumanは2月にRing Proを発売し、3月に米国税関・国境警備局(CBP)から有利な判断を受けて、米国市場に戻ったばかりでした。

Ring Proの形とバッテリーやセンサーの構造が特許を侵害しているとOuraが主張

Ouraが侵害を訴えているのは、指輪のデザインと、バッテリーやセンサーなど内部の部品に関わる特許2件で、番号はD804,471と12,769,363です。

このうち12,769,363は、Ouraが提訴の2日前の10月20日に取得したばかりの特許です。湾曲したバッテリー、回路基板、磁石、センサーといった内部の部品を組み込んだスマートリングの設計を対象にしています。

被告には、テキサス州の電子機器メーカーSVTronicsも加わっています。訴状によると、SVTronicsはUltrahumanの指示と管理のもと、テキサス州プレイノの工場でRing Proを製造しているとされ、両社が米国での製造・輸入・販売を通じてOuraの特許を侵害していると主張しています。

3月の税関の判断は以前の訴訟の特許だけが対象とOuraは主張

Ring Airの輸入禁止は、米国際貿易委員会(ITC)が昨年8月にOuraの特許侵害の訴えを認めたことを受けたものです。

Ouraは、3月の税関の判断はこの以前の訴訟で争われた特許だけについてのもので、今回の2件は含まれていないと主張しています。訴状では「特許権を守るため、Ouraはこの特許侵害の訴えを起こさざるを得なくなった」としています。

Ouraの広報担当者はTechCrunchに対し、「Ultrahumanには、2025年のITCの判断が示すとおりOuraの技術を模倣してきた経緯がある。指輪を再設計したものの、Ouraの特許の侵害は解消されておらず、私たちが築いた技術と市場での地位に乗ろうとしている」とコメントしています。

Ultrahumanは「Ring Proは米国で引き続き購入できる」と反論

UltrahumanのCEOで共同創業者のモヒト・クマール氏は、Ring Proに自信を持っており、新たな主張と争う考えをTechCrunchに示しました。

「Ouraは今回、別の特許を持ち出してきた。そのうち1件は、提訴のわずか2日前に成立したものだ。適切な法的手続きを通じて対応し、私たちの立場を全力で守る。Ring Proに影響する裁判所の命令は出ておらず、米国のお客さまは引き続き購入できる」と述べています。

OuraとUltrahumanの特許争いは2023年から続いている

両社の争いは、OuraがUltrahumanのRing Airを提訴した2023年に始まりました。Ring Airは、Ultrahumanが米国で知られるきっかけになったモデルです。Ouraは2024年にITCへも別に申し立て、昨年その判断を得たことで、Ring Airの輸入禁止につながりました。

Ouraは、Ultrahuman以外のスマートリングメーカーにも特許侵害を主張しています。相手はSamsung、RingConn、Circular、Zepp Healthなどです。いくつかは使用許諾の契約で決着し、RingConnとCircularはOuraに使用料を払って製品の販売を続けています。

スマートリングの出荷は2026年に12.8%増の490万台の見込み

調査会社IDCは、スマートリングの世界出荷台数が2026年に前年比12.8%増の490万台になり、2030年には約630万台に達すると予測しています。Ouraはこの分野の大手で、Ultrahumanは増えている競合の1社です。

今回の提訴は、Ouraが市場の「不透明さ」を理由に22億ドル規模の株式公開を延期した数週間後のことです。Ouraは今週はじめ、運動が心血管の健康に与える影響を追えるフィットネスの新しい指標も追加しています。

一方のUltrahumanは9月に、Qualcomm VenturesやLabcorpなどから7,000万ドルを調達し、評価額は約3億6,500万ドルとされています。クアルコムとは、指輪の中でより多くのソフトウェアを動かせる新しいスマートリングを開発しており、健康とフィットネスの記録だけでなく、AIとのやり取りやゲームなどにも広げようとしています。

Ring Proに対する裁判所の命令はまだ出ておらず、米国での販売が止まるかどうかは、今後の審理しだいです。OuraとUltrahumanのこれまでの動きは、下の記事でも紹介しています。

Source: TechCrunch

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