おしゃれでコスパ抜群と話題になったNothingのスマートウォッチ「CMF Watch Pro 2」の後継機として、2025年7月に登場したのが「CMF Watch 3 Pro」。価格は13,800円(税込)と前作よりわずかにアップしたものの、その進化は多岐にわたり、ガジェット好きにも日常使い派にも強くおすすめできる一台となっています。
本記事では、実際の使用感を中心に、CMF Watch 3 Proの魅力と注意点をリアルにレビューしていきます。
なお本製品はブランド側から貸与を受けていますが、広告記事ではありませんので、感想は率直にお伝えします!
レビューするモデルはこちら
CMF Watch 3 Pro
価格:13,800円(税込)
カラーバリエーション:ダークグレー、ライトグレー、オレンジ
主要な機能を一覧表でチェック
当サイトが使用しているスマートウォッチの主要機能表を使い、本モデルに搭載されている機能をチェックしてみました。
搭載している機能で目を引くのは、1万円ちょっとのモデルながら音声アシスタントやGPS機能に対応するなど、この価格帯ではなかなか見られない多機能ぶり。
この機能一覧だけを見ても「コスパが高いモデル」ということが分かります。
一方で水泳のワークアウトに非対応だったり(とはいえ防水等級はIP68で日常使用で水濡れは気にする必要なし)、体表温度の計測機能がなかったりと、3万円以上のミドルレンジのモデルと比べると劣っている機能も複数あります。
Suicaなどの決済機能がない点は、価格帯を考えれば致し方なしです。
対応スマートフォンはAndroid 6.0以降 / iOS 13以降です。
圧倒的な「見た目の美しさ」とカスタマイズ性
まず本モデルの一番の魅力として特筆すべきは、このブランドならではの美意識に基づいたスタイリッシュなデザインです。
Nothing/CMFシリーズは、「テクノロジーの無機質さを“美”として再構成する」というコンセプトのもと、徹底したデザイン設計がなされており、ミニマルでありながらも存在感のあるフォルムが印象的です。
1.43インチの大型AMOLEDディスプレイは明るく、狭額縁で視認性も高く、ウォッチフェイスの完成度も非常に高いです。
用意されているウォッチフェイスも秀逸で、その数は100種類以上。
シンプルで視認性の高いものから、幾何学的なアニメーションデザイン、スポーツ感あるダイナミックなUIまで、テイストの振れ幅が非常に広く、どれも“遊び心”と“統一感”が絶妙です。
しかもどれもスタイリッシュで、カスタム可能なウィジェットやAI背景生成機能もあり、自分好みに仕上げる楽しさがあります。
ケース、ディスプレイ関連のスペック
項目 | スペック |
---|---|
ケースサイズ | 直径 約46mm |
厚さ | 約11.4mm |
重量 | 約37.7g(ストラップを除く) |
素材 | アルミニウム合金(ケース)+TPU(背面) |
ディスプレイタイプ | AMOLED(有機EL) |
ディスプレイサイズ | 1.43インチ(466×466ピクセル) |
リフレッシュレート | 最大60Hz |
ピーク輝度 | 最大600ニト |
常時表示ディスプレイ | 対応(AOD機能搭載) |
ケースサイズは46mmと結構大きめ。
重量もそこそこあるので「軽いスマートウォッチ」とは言えませんし、基本的には男性向きのモデルといえます。
この価格帯で高品質なAMOLEDディスプレイを搭載しているのは素晴らしいです。
なおバンドはシリコン製の標準バンドが付属。バネ棒式で交換も簡単です。
操作感をチェック
物理ボタンは右側にクラウン型の1ボタンを搭載。回転と押下による操作が可能で、メニュー選択などで活躍します。
スワイプやタップの反応は非常に良好で、UIの動作も滑らか。ウォッチフェイス変更や設定変更も直感的に行えます。
左右のスワイプで表示される項目も並び替え、項目の変更などのカスタム可能。
その表示も一つ一つがめちゃくちゃスタイリッシュです。
日常の機能をチェック!
通知管理も高性能。ビジネスにも使える
通知はどのアプリから届いたかが非常に細かく表示され、GmailやSlackなどの通知も問題なく確認できます(LINEのメッセージ表示はiPhoneでは非対応)。
通知単位でオン・オフの切り替えが可能なので、仕事とプライベートの切り分けにも便利。
音声入力系の機能は使い勝手に課題あり
この価格帯で録音機能がある点は、まず非常に優秀と言えます。
音声の文字起こし機能もある……と聞いて期待していましたが、文字起こしに対応しているのは英語のみ。
音声アシスタントは、iPhoneとペアリングした場合はiPhoneのSiriが同時に立ち上がり、Siriが返答してくれる形なので、反応がやや遅めです。
そして「Chat GPT連携」についてはiPhoneでは使用ができず、CMFのスマホのみ対応で、なおかつスマホのロック中は立ち上がらない……という情報も。
このあたりの使い勝手は今ひとつと感じました。
その他日常で使う機能について
アラーム、タイマー、リマインダー、音楽コントロール、天気情報、ストップウォッチなど、日常でよく使う機能は一通り揃っています。
タイマーはバックグラウンドでの動作が不可なところがネックで、やはり1万円代前半のスマートウォッチなので、性能が限られている部分があるなという印象です。
バッテリーの持ち具合は?
ブランド公式のデータでは以下の通り。
・通常使用:最大13日間
・高負荷使用:最大10日間
・常時表示ON:最大4.5日間
実際に常時表示ONの設定で使用してみると、1日あたり20〜25%ほどのバッテリー減少。
なので使いやすい状態で使用すると4日持てば十分と言うレベルでした。
これでも十分ロングバッテリーといえますね。
健康の機能をチェック
本モデルでは心拍、睡眠、SpO₂、ストレスレベルの測定が可能です。
血中酸素濃度の測定結果を見ると、平均数値が95を下回る日もあり、精度は今ひとつ。
ケースが大きめのモデルのため、計測精度を上げるためにキツめに締めると腕への傷みも出てくるので、高い精度での計測は少し難しいかも…と感じました。
一方で睡眠計測は、睡眠ステージの分析などをしっかり行ってくれていて、精度も良好。
呼吸数などの専門的な数値を計測してくれる機能はありませんが、価格帯を考えれば必要十分な機能は揃ってると感じました。
運動の機能をチェック
本モデルは131種類のスポーツモードを搭載。
もちろん日常の歩数や消費カロリーも計測してくれます。
AIパーソナルコーチによるランニングなどのトレーニングのフィードバック、デュアルバンドGPS(L1+L5)による高精度のルート記録にも対応しています。
先述のように水泳のワークアウトには非対応のようですが、水上競技(サーフィン等)の一部には対応していたので、水に濡れるアクティビティでも使うことはできそうです。
筆者はランニングの計測をしてみました。
GPSの補足にはやや時間がかかった印象ですが、計測されたルートそのものは正確な印象でした。
計測されたデータは歩数、平均速度、平均ステップ(1分あたり)のほか、ペースや心拍数、心拍数、トレーニング効果などはグラフで詳細に表示。
今回は軽いランニングなので表示されませんでしたが、最大酸素摂取量も算出してくれる模様です。
こうしたランニングの測定機能は1万円代前半のモデルとしては十分といえるレベルで、初級者であればバッチリ満足できるレベルでしょう。
前モデル「CMF Watch Pro 2」からの進化ポイント
ディスプレイの大型化、GPSの精度向上、スポーツモード数の増加、ChatGPT連携、月経予測など、機能面では大幅に進化しています。
詳しい比較や変更点については以下の記事をご覧ください。
Nothingの最新スマートウォッチ「CMF Watch 3 Pro」の前モデル「Pro 2」からの進化ポイントを徹底解説
使って分かった「良かった点」と「注意点」
良かった点:
・とにかく圧倒的に美しいデザインとウォッチフェイスなどの表示
・通知の細かさと管理性
・録音が便利
・ランニングなどの運動記録の機能が意外としっかり
・ガシガシ使ってもバッテリーが4日程度持つ
注意点:
・録音の文字起こしは現状英語対応がメイン
・タイマーのバックグラウンド動作ができない
・SpO₂などの数値がややブレることも
・本体サイズが大きめなので、細腕の人にはやや圧迫感あり
まとめ:見た目・機能・価格すべてが高水準の完成度!
CMF Watch 3 Proは、“見た目も使い勝手も妥協したくない人”にぴったりのスマートウォッチ。1万円台前半という価格からは信じられないほど多機能で、デザイン性も高く、所有欲も満たしてくれる一台です。
スマートウォッチ初心者はもちろん、Pro 2からの買い替えを検討している方にもおすすめできる完成度となっています。
関連記事
Nothingの最新スマートウォッチ「CMF Watch 3 Pro」の前モデル「Pro 2」からの進化ポイントを徹底解説
※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。