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スマホ水没でやってはいけないNG行動|修理専門店に聞いた初動ミス5選

コラム・業界分析

公開日:

スマホをトイレやお風呂、海やプールに落としてしまった――。

そんなとき、多くの人が「とりあえず動くか確認しよう」と操作してしまいます。

しかし、水没直後の“何気ない行動”が、復旧率を大きく下げてしまうことがあるといいます。

今回は、iPhone修理のスマップルのグループ統括本部長・柿本和麻氏に取材し、スマホ水没時に本当にやってはいけないNG行動について詳しく聞きました。

電源を入れるのは危険。内部はすでにショートしている可能性

水没後、電源が落ちていると「壊れたのか確認しよう」と電源ボタンを押してしまう人は少なくありません。

iPhone修理のスマップル広報部は次のように話します。

「スマホが水没した時に電源が落ちているという事は、水分が中に入ってショートしている状態になります。そのまますぐに電源を入れるとまたショートしたり誤動作したり、スマホの復旧率が大幅に落ちます」

つまり、“確認のための電源オン”が、致命的な一手になる可能性があるということです。

水没後はまず電源を入れないことが重要です。

振って水を出そうとすると被害が拡大する

水に落とした直後、本体を振って水を外に出そうとする人も多いそうです。

しかし、この行動も危険だといいます。

iPhone修理のスマップル広報部はこう説明します。

「中に水分が入った状態でスマホを振ると、内部全体に水分が浸透し、基板や部品すべてが故障する原因になります。修理費が大幅にアップする可能性もあります」

一部だけで済んでいたはずの浸水が、振ることで全体に広がる可能性があるのです。

水没後に充電するのは絶対に避ける

実際に水没して水没判定が出たiPhoneの内部。写真提供:スマップル広報部

「もしかしたらバッテリー切れかも」と考え、充電ケーブルを差してしまうケースもあるといいます。

これについても、iPhone修理のスマップル広報部は明確に否定します。

「中に水分が残ったまま電気を通すのは非常に危険なので、絶対にやめた方がいいです」

通電によってショートや基板損傷が起こり、修理不能になるケースもあるとのことです。

数日放置すれば乾く?修理現場の見解

「自然乾燥すれば大丈夫では?」と考える人も少なくありません。

しかし、iPhone修理のスマップル広報部は次のように話します。

「中の水分を乾燥させるために数日放置しても、分解して水分を撤去しない限り完全に抜くことは難しいでしょう。スマホは上部と下部に数ミリ程度の穴が開いているだけです。水の入ったコップに数ミリの穴を開けて、水分が抜けるのにどれくらいかかるか想像すれば分かると思います」

表面が乾いても、内部では腐食が進んでいる可能性があります。

「米に入れる」は本当に有効なのか?

水没対処として有名なのが「米+ジップロック」です。

しかし、iPhone修理のスマップル広報部は次のように話します。

「米の小さな粒子が中に入り込み、スマホが故障する可能性があります」

また、ドライヤーやヒーターで温める方法についても、

「温めると内部の水分が蒸発し、本体内部全体に広がり、故障部品が増えたり基板にダメージが入り、復旧できなくなる可能性があります」

“乾かす”つもりの行動が、被害を拡大させる場合があるのです。

なお、「米+ジップロック」対処法の実際の効果については、当メディアでも記事にしています。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

スマホ水没対処の都市伝説「米+ジップロック」は効果があるのか

水没後にまずやるべきこと

では、正しい初動は何でしょうか。

iPhone修理のスマップル広報部は次のようにアドバイスします。

「水没したらまず電源をオフにしてください。電源がついていて使用を続けると、基板や部品に水分がつきショートしてしまい、部品交換や基板修理が必要になる確率が高まります」

さらに、

「表面の水分を拭き取り、スマホを振らないこと。そしてSIMカードを抜いてください。SIMカード部分の穴はスマホの中で一番大きな穴になります。故障防止につながります」

トイレなどで上部だけ水に浸かった場合は、

「そのままの向きから変えずに修理店に持ち込んだ方がいいです。内部の水没範囲を広げずに済みます」

データは戻るのか?

実際の修理風景。写真提供:スマップル広報部

水没すると最も不安なのはデータです。

iPhone修理のスマップル広報部によれば、

「水没した端末の90%以上はデータを取り出すところまでできていると思います」

ただし、数週間から1年以上放置された端末は復旧率が極端に落ちる傾向があるとのことです。

まとめ

スマホ水没後にやってはいけない行動は明確です。

電源を入れる、振る、充電する。

そして「数日放置」「米に入れる」「ドライヤーで温める」も万能ではありません。

水没後の行動が、復旧率と修理費を大きく左右します。

取材協力:iPhone修理のスマップル

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