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Metaが初のスマートウォッチ「Malibu 2」を9月23日発表か?|Ray-Ban AIグラスのジェスチャー操作も担うハブデバイスに【海外報道】

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Meta(旧Facebook)が、2026年9月23日に開催予定の「Meta Connect 2026」で、同社初の市販スマートウォッチ「Malibu 2(マリブ2)」を発表する見込みです。米Tech Timesが2026年6月11日に報じたところによると、本機は単なるフィットネストラッカーではなく、同社のRay-Ban AIグラスと連携する「ジェスチャー操作のハブデバイス」として位置付けられているとのこと。SWLでは、2026年2月の段階で「Malibu 2」の復活報道を紹介しましたが、今回いよいよ発表予定日まで含めた具体的な情報が出てきました。

Meta Connect 2026は9月23日開催、Malibu 2が初登場

Tech Timesの報道によると、Meta Connect 2026は2026年9月23日(米国時間)に開催される予定です。この場で、Malibu 2と更新版のRay-Ban Displayグラス(コードネームHypernova 2)が同時に披露される見込みとされています。

Malibu 2の搭載機能として現時点で挙がっているのは、連続心拍数モニタリング、血中酸素計測、睡眠分析、そしてMeta AIアシスタントです。AIアシスタントには月額サブスクリプションの強制はなく、初期状態から利用可能になるとのこと。価格や具体的なスペックは未公表ですが、ヘルストラッキング機能の充実度は最近のフラッグシップ機並みになることが期待されます。

Ray-Ban AIグラスのジェスチャー操作を腕時計に統合

Malibu 2が他のスマートウォッチと根本的に違うのは、表面筋電位(sEMG)センサーを内蔵すると見られている点です。これは現行のRay-Ban Display(799ドルパッケージに同梱)の「Neural Band」というリストバンドで採用されている、筋肉の電気信号を読み取って指のジェスチャーを認識する技術です。

現状、Ray-Ban Displayを購入するとNeural Bandが別個のリストバンドとして付属しますが、Malibu 2がsEMGセンサーを取り込めば、ユーザーは「腕に1つのデバイス」だけでジェスチャー操作と健康データ取得の両方をこなせるようになります。さらに、心拍数・睡眠・ストレスレベルといった生体データを、Meta AIアシスタントの応答に直接フィードできる構造になります。

Meta、3度目のスマートウォッチ挑戦は「健康優先・カメラなし」

実はMetaがスマートウォッチに挑戦するのは今回が3度目です。1度目は2021年に開発が始まり、当初は最大3つのレンズを備えた取り外し可能なカメラ搭載モデルが想定されていました。しかし2022年11月、Portalスマートディスプレイと合わせて開発が公式に中止。当時Metaは約1.1万人の人員削減を実施し、Reality Labs(XR部門)の支出を絞り込むタイミングでした。

Tech Timesの取材源によれば、Malibu 2は過去のカメラ搭載型コンセプトの復活ではなく、「健康優先・カメラなし・エコシステム統合」という別の設計思想で再スタートしているとのこと。CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、今後のReality Labs投資を「メガネとウェアラブル」に集中させる方針を表明しており、Malibu 2はその方針の直接的な現れだとされています。

sEMGが、スマートウォッチをAIウェアラブルの「入力装置」に変える

表面筋電位(sEMG)は、医療現場では数十年使われてきた技術ですが、コンシューマー向けに製品化されたのは2025年9月30日に発売されたMetaのNeural Bandが初めてでした。仕組みは、運動神経が発火し筋肉が収縮するときに発生する電気信号を、皮膚表面のセンサーで検出するというもの。実際の指の動きがほとんど見えないほど微細でも、信号パターンとして読み取れるのが特長です。

Neural Bandの基盤技術は、Metaが2019年に5億〜10億ドルで買収したCTRL-Labsから来ています。Metaは2026年1月のCES 2026で、Neural BandがGarmin車載エンターテインメントシステムを操作したり、Ray-Ban Displayのレンズ上でテレプロンプター表示を制御するデモも披露しており、技術の応用範囲は徐々に広がってきていました。Malibu 2はこのsEMG入力を、ヘルスセンシングと一緒に提供することで、「腕=AI入出力デバイス、メガネ=AI表示・音声デバイス」という、Metaが構想するアンビエントコンピューティング像の中核を担うことになります。

iOS/Android両対応、Fitbit型のクロスプラットフォーム戦略

Apple WatchはiPhone専用、Galaxy WatchはGalaxy Android最適化、Pixel WatchはGoogle製端末との連携が深いといった具合に、現行の主要スマートウォッチは特定スマホとの組み合わせが前提です。一方Malibu 2は、iOSとAndroidの両方に対応する見込みで、その意味ではFitbitに近い立ち位置になります。

Metaがスマートフォン本体を作っていない以上、潜在ユーザーが持っているあらゆるスマホで動くことが必須要件になるためです。ただし、業界アナリストはiOS側の連携深度が最大の実装リスクだと指摘しています。Appleのプラットフォーム制約は、サードパーティスマートウォッチの機能を歴史的に制限してきました。Metaが9月23日の発表に向け、AppleのAPI制約をどう乗り越えるかが、iOSユーザーにとっての使い勝手を左右します。

背景:Ray-Ban Metaグラスの好調が「3度目の挑戦」を可能に

Metaが今回スマートウォッチに挑戦できる背景には、Ray-Ban Metaグラスの商業的成功があります。Counterpoint Researchによれば、Metaは2025年上半期のスマートグラス市場で73%のシェアを握り、市場全体の出荷数は前年比110%増、AI機能搭載グラスは全体の78%を占める成長ぶりを見せました。

米国内ではRay-Ban Displayの需要が供給を上回り、納期がかなり先まで埋まっている状況で、Metaは国際展開の追加投入を一時停止するほどの活況だったといいます。製造規模はEssilorLuxotticaと組んで年間2,000万ユニット体制を視野に入れているとも報じられており、すでにグラスを所有する大きな顧客基盤が、Malibu 2にとって最初から見えている見込み顧客になります。Ray-Ban Metaは日本でも2026年5月21日にGen 2モデルが発売され、メガネスーパー店舗での取扱いも始まっていますので、これから日本でもMalibu 2に対する関心は高まりそうです。

競合動向:AppleとGoogleも「メガネ+腕時計」構想に追走

競争の主戦場はMeta対Appleにとどまりません。報道によれば、Appleは独自のAIグラスを2027年に投入予定とされ、GoogleもAndroid Watchとの連携を前提とした新スマートグラスを準備していると公表しています。両社ともMetaと同じ「メガネで視覚・音声、腕で生体入力」というアンビエントコンピューティング像に集約しつつあるわけですが、9月23日というMalibu 2の発表時期は、Appleに対しておよそ12カ月以上のリードタイムをMetaに与えることになります。

SWLでも以前、Appleが独自のAIグラスを2027年に投入する戦略について紹介していますが、その間にMetaが「メガネ+スマートウォッチ+AIアシスタント」を完成させて先行展開する形になります。

まとめ:腕時計が「AIエコシステムの入口」になる時代へ

Malibu 2は単独のフィットネストラッカーとして見るより、「Ray-Ban AIグラスのジェスチャー操作を担い、生体データもAIに渡す入力装置」として捉えるのが、本機の構造を理解する近道です。Apple Watchが「iPhoneの腕時計版」だったように、Malibu 2は「Ray-Ban AIグラスの腕時計版」になる、と表現できます。

9月23日のMeta Connectでの正式発表後、価格や対応国・対応機種・iOS連携の実態が明らかになっていく流れになります。Apple Watchを使っているユーザーが乗り換える理由になるかどうかは、ジェスチャー操作とAIアシスタントが「スマホを取り出す動作をどれだけ消せるか」次第と言えそうです。SWLでも、追加情報や日本展開の続報が入り次第お伝えしていきます。

Source: Adrian Parham, Meta Smartwatch Due September 23: Malibu 2 Doubles as Gesture Hub for Ray-Ban AI Glasses(Tech Times, 2026年6月11日)

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