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マウスに手を伸ばすたび、キーボードのホームポジションが崩れる。文字を打つ時間が長い人ほど、この小さな往復がじわじわ効いてきます。
その往復をなくそうという発想で作られたトラックボールデバイス「Keychron Nape Pro(キークロン ネイプ プロ)」が、いよいよ一般販売に入ります。2026年8月7日(金)から予約受付が始まっており、発売は8月28日(金)。本体価格は12,650円です。日本での販売はKeychronの正規輸入代理店である株式会社コペックジャパンが担当します。
クラウドファンディングで累計購入総額4億円を超えた製品が、ようやく普通に買える形になった、という節目のニュースです。
キーボードの手前に置いて、手を離さずカーソルを動かす

Nape Proは、キーボードの手前(手首側)に置いて使う横長のトラックボールデバイスです。中央に大きなボールがあり、その左右にボタンが並びます。
狙いははっきりしていて、キーボードのホームポジションから手を離さずにカーソルを操作すること。親指や手のひらの付け根あたりでボールを転がす姿勢になるため、マウスへ手を移動させる動作そのものが不要になります。キーボード好きはもちろん、長時間パソコンに向かう人ほど恩恵が大きい設計です。
マウスを握り続ける負担をどう減らすかは各社の課題で、57度に傾けたバーティカルマウス「Redbean A79R」のように姿勢そのものを変える方向のアプローチもあります。
この製品の原点は、ギズモード・ジャパン編集部の綱藤公一郎(あみとう・こういちろう)氏が個人開発として進めていた「Nape」プロジェクトでした。そこにキーボードブランドのKeychronが加わり、製品として形になったという経緯があります。
クラウドファンディングでは累計4億円を突破

Nape Proが最初に世に出たのは、2025年11月のクラウドファンディングでした。開始から12時間を待たずに購入総額1億円、購入者数7,444名を突破。販売期間が終わる頃には購入総額3億円を超え、約2万3,600名が購入しています。
その後の第二弾販売を経て、累計購入総額は4億円を突破。ガジェット系のクラウドファンディングとしては相当に大きな数字です。同じKeychronの左右分割キーボードでは、「Keychron Orca echo」が支援総額5億円を突破しています。
海外でも動きが進んでおり、Keychronは2026年7月30日(木)から海外向けの予約受付を開始しました。8月中旬から世界各国で順次販売される予定で、日本の一般販売もその流れに続く形になります。
本体は2色、交換用ボールは7色。パームレストも同時展開

今回の一般販売でラインナップされるのは、本体と関連アクセサリーです。
Keychron Nape Pro ワイヤレストラックボールマウス
ブラック、ホワイトの2色
Keychron トラックボール(25mm)
ブラック、ブルー、シルバー、オレンジ、ホワイト、イエロー、パープルの7色
Keychron シェルパームレスト
ブラック、ホワイトの2色
Keychron シリコンパームレスト
ブラック
交換用のボールが7色そろっているのは、トラックボール好きにはうれしいところです。転がり心地は素材や表面処理で変わるので、色だけでなく使用感の好みで選び分ける楽しみもあります。組み合わせるキーボード側も探すなら、薄型の「Keychron K3 HE/K3 Ultra」あたりが相性のよい候補です。
全国92店舗で実機に触れる。カスタマイズを試せる店も
今回の展開で特筆すべきは、店頭での実機設置が非常に多いことです。全国92店舗に実機が置かれます(2026年8月3日時点)。
内訳はヨドバシカメラが24店舗、ビックカメラが37店舗、ヤマダデンキ(TSUKUMO)が6店舗、ユニットコム(パソコン工房)が15店舗、サードウェーブ(ドスパラ)が5店舗。加えて遊舎工房、パソコンSHOPアーク、PCワンズ、駿河屋、パワーデポが各1店舗です。キットカットとJoshinはEC販売での取り扱いになります。
さらに、このうち一部の店舗にはノートパソコンが設置されており、店頭のNape Proをつないで「Keychron Launcher」でキー割り当てのカスタマイズまで試せます。ヨドバシカメラなら新宿西口本店、マルチメディアAkiba、マルチメディア横浜、マルチメディア梅田など。ビックカメラなら池袋カメラ・パソコン館、有楽町店、立川店、なんば店などが該当します。
Keychron Launcherの使い勝手については、ゲーミングマウス「G6 HE UltraLight」の記事でも触れています。
この手のデバイスは、写真やスペックを眺めても使い心地が想像しにくいものです。ボールの重さや置き位置は本当に人それぞれなので、近くに設置店があるなら一度触ってから決めるのが確実です。店舗ごとの対応状況は変更される場合があるため、出かける前に公式の案内で確認してください。
本体は12,650円。交換用ボールとパームレストも同時展開
発表の時点では公表されていなかった価格が、予約開始にあわせて明らかになりました。Keychron Japanの販売ページに掲載されている税込価格は次のとおりです。
| 製品 | 価格(税込) |
|---|---|
| Keychron Nape Pro ワイヤレストラックボールマウス | 12,650円 |
| Keychron トラックボール(25mm・交換用) | 1,540円 |
| Keychron Nape Pro専用 シェルパームレスト | 5,280円 |
| Keychron シリコン分割パームレスト | 3,300円 |
本体12,650円というのは、専用デバイスとしては手を出しやすい価格に収まった印象です。交換用ボールが1,540円で7色そろっているので、まず本体を買って、あとから転がり心地や見た目を好みに寄せていくという楽しみ方もできます。
販売サイトはSUPER KOPEK、Keychron Japan、Keychron Japan Amazon店、Keychron Japan 楽天市場店の4つです。いずれも予約受付中で、発送は8月28日以降に順次となります。
参考までに、第2弾クラウドファンディング時の価格帯はこちらの記事で紹介しています。クラウドファンディングの支援価格と一般販売価格は別物になるのが通例なので、比べるときは頭に置いておいてください。
まとめ
Nape Proは、クラウドファンディングで4億円を集めたあと、きちんと一般流通に乗ってきた製品です。クラファン発のガジェットは「支援したきり続報がない」というケースも少なくないので、全国92店舗での実機展示まで用意された今回の展開は、しっかりした着地と言っていいと思います。
キーボードから手を離したくない、マウスの往復で肩が疲れる、デスクが狭くてマウスを動かす余地がない。そんな悩みがある方は、予約前に近くの店舗で触ってみてください。発売の8月28日まではまだ時間があります。
Source: 株式会社TNLメディアジーン プレスリリース/株式会社コペックジャパン
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