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Apple Watchに、新しい「Readiness(レディネス)」アプリが加わるかもしれません。Bloombergのマーク・ガーマン氏が現地時間2026年9月8日に投稿したもので、発表の舞台はイベント当日。現地では9月9日、日本時間では9月10日午前2時からです。
注目したいのは、ガーマン氏がその狙いをはっきり書いている点です。氏の言葉では「WHOOPやOuraのソフトウェアに、もっとうまく対抗するため」。Apple Watchが、スマートリングやフィットネスバンドが先に育ててきた「今日どれだけ動けるか」の領域に、正面から入ってくることになります。
現時点で分かっていることと、それが何を意味するのかを整理します。
ガーマン氏が書いているのは3点
MacRumorsが伝えたガーマン氏の投稿の内容は、要点だけ取り出すと次の3つです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリの位置づけ | 既存の「Vitals(バイタル)」アプリの派生版(variant) |
| 狙い | WHOOPやOuraのソフトウェアに対抗すること |
| 発表時期 | Apple Watch Series 12・Apple Watch Ultra 4と同じイベント |
ガーマン氏はAppleの内部事情に強い記者ですが、これはあくまで発表前の報道です。名称も内容も、実際に出てくるまでは確定しません。
「Vitals」の派生版とはどういうことか
Vitalsは、watchOS 11で追加されたアプリです。前の晩に測った指標をまとめて見せてくれるもので、扱っているのは次の5つになります。
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| 心拍数 | 睡眠中の平均 |
| 呼吸数 | 1分あたりの回数 |
| 血中酸素 | 血中の酸素の割合 |
| 手首皮膚温 | ふだんとの差 |
| 睡眠時間 | 前の晩の合計 |
Vitalsは、これらが自分の平常値から外れたときに知らせてくれます。ただし、教えてくれるのは「いつもと違う」までで、「だから今日はどうすればいいか」までは踏み込みません。
Readinessが同じ指標をもとにした派生版になるなら、そこから一歩進んで、体がどれくらい回復しているかを示す作りになる可能性が高そうです。
なぜWHOOPとOuraなのか

Ouraのスマートリングには、0から100の「レディネススコア」があります。Oura公式の説明では、睡眠、安静時心拍数、心拍変動、体温などから、その日どれだけ活動に備えられているかを1つの数字で示すものです。WHOOPの「リカバリー」も考え方は同じで、緑・黄・赤で今日の余力を伝えます。
この「1つの数字で今日の調子を示す」という見せ方は、いま各社が揃って持っています。GarminのBody Battery、Samsungのエナジースコア、GoogleのPixel Watch 5のエナジースコア。Apple Watchにも「トレーニング負荷」のように近い指標はありますが、今日の調子を1つの数字で見せる専用アプリは持っていませんでした。
Appleにとってやりやすい面もあります。睡眠中のデータはすでにVitalsで取っているので、指標を新しく増やさなくてもスコアは作れます。必要なのは、それをどう束ねて、どう見せるかの設計です。
ベータのコードにも痕跡があった
今回の報道の数日前、watchOS 27のベータのコードから「Readiness」の存在を示す痕跡が見つかっていました。MacRumorsのフォーラムメンバー「pdfu」氏によるものです。この解析では、Vitalsとは別の独立したアプリとして、ホーム画面の初期配置ではワークアウトアプリの直後に置かれていたと伝えられていました。
コードでは別アプリ、ガーマン氏の説明では「Vitalsの派生版」。一見食い違って見えますが、指標をVitalsと共有しながら入口だけ分ける、という形なら両方成り立ちます。どちらが実際の姿なのかは、発表を見るまで分かりません。
ハードウェア側の下地もできている
ガーマン氏はこれまでに、Series 12とUltra 4が心拍を常時計測すると報じています。運動しているかどうかに関係なく測り続ける、という内容です。
回復の指標は、夜のデータだけでなく日中の負荷も見たほうが精度が上がります。常時計測が入るなら、Readinessが読み取れる材料は今のApple Watchより増えることになります。心拍の常時計測については、こちらで詳しく整理しています。
スコアをどう受け取るかは別の話
ひとつ添えておきたいのは、この種のスコアは直接測った値ではなく、複数の指標から計算した推定値だということです。
心拍数や皮膚温はセンサーで測っています。しかし「今日は70点」という数字そのものは、各社が独自の重みづけで作ったものです。同じ日に別のデバイスを着ければ、違う点数が出ます。どの指標が測定値でどれが推定値なのかは、こちらで整理しました。数字が低い日に落ち込むのではなく、自分の平常値からのブレを見る道具として使うのが現実的です。
発表は日本時間9月10日午前2時
Appleのイベント「Surprise and Shine」は日本時間2026年9月10日午前2時から。Apple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4が発表される見込みです。Readinessアプリも、この場で明らかになると報じられています。
ヘルスケアまわりでは、刷新されたヘルスケアアプリとAIヘルスコーチも同じタイミングで出るのではないかという見方が出ていました。今年のApple Watchは、本体の見た目より中身の話が多くなりそうです。
まとめ
Bloombergのガーマン氏によると、Apple Watchに新しい「Readiness」アプリが加わり、日本時間9月10日午前2時のイベントで発表されると報じられています。既存のVitalsアプリの派生版で、狙いはWHOOPやOuraのソフトウェアへの対抗だとされています。
Vitalsが扱ってきたのは、睡眠中の心拍数、呼吸数、血中酸素、手首皮膚温、睡眠時間の5つ。同じ材料から「今日どれだけ動けるか」を示す方向へ進むなら、Apple Watchは他社が先に定着させた土俵に、ようやく専用アプリで乗り込むことになります。
ただし、これは発表前の報道です。名称も中身も、確定するのは発表を待ってからになります。
Source: MacRumors「Apple to Introduce All-New ‘Readiness’ App Tomorrow」(2026年9月8日、Joe Rossignol)。記事中の画像はイメージです(出所:Unsplash)
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