Table of Contents
Appleが2026年9月9日(日本時間9月10日)にApple Watch Series 12を発表しました。予約注文はすでに始まっていて、発売は9月18日(金)、価格は71,800円(税込)からです。
見た目はSeries 11とほとんど変わりません。今年動いたのは、裏側のセンサーと、選べる素材です。心拍を一日中5秒ごとに測るようになり、ケースには2019年以来となるセラミックが戻ってきました。
発売日・価格・ラインナップ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表 | 2026年9月9日(日本時間9月10日) |
| 予約注文 | 発表と同日に開始 |
| 発売 | 2026年9月18日(金) |
| 価格 | 71,800円(税込)から |
| ケースサイズ | 46mm / 42mm |
| アルミニウム | ダークブロンズ、ブラック、ライトゴールド、スペースグレイ |
| チタニウム | ナチュラル、ラディアントゴールド |
| セラミック | パールホワイト、ナイトブルー |
| チップ | S11 |
| 容量 | 64GB |
| バッテリー | 最大24時間(低電力モードで最大38時間) |

日本を含む50以上の国と地域で、発表と同じ日に予約注文が始まっています。
心拍を一日中、5秒ごとに測る
今回の主役は新しいヘルスセンシングシステムです。第3世代の電気心拍センサーと、常時計測に対応した光学式心拍センサー、血中酸素ウェルネスセンサーで構成されています。
光学式センサーには、より大きく電力効率に優れたグリーンLEDが使われました。これにより、ワークアウト中だけでなく一日を通して5秒ごとに心拍数を測定できるようになっています。Appleは1,000人を超える参加者を対象にした比較調査をもとに、ウェアラブルデバイス史上もっとも高い精度だとしています。発表イベントでは、バックグラウンドの心拍測定が従来の60倍の頻度になり、HRVは最短5分ごとに測られると説明されました。
発表イベントでは、この新しいヘルスセンシングシステムが3つの点で作り直されたと説明されました。
ひとつ目は、同じ小さな筐体のまま電極の表面積を広げたこと。心電図を測るときの肌との接触がよくなります。ふたつ目は、フォトダイオードをリング状に並べ直したこと。光をより効率よく捉えるための再設計です。3つ目が、より大きく電力効率に優れたグリーンLEDで、体が動いている最中でも一日中正確に測れるようにするためのものです。
プレスリリースで触れられているのは3つ目のLEDだけですが、精度が上がった理由は電極と受光側の作り直しにもある、ということになります。
精度の検証方法についても、発表イベントで踏み込んだ説明がありました。心電図のチェストストラップを基準にして、数百人の参加者がランニング、サイクリング、HIITを行いながら、ほかのウェアラブルと直接比較するという形で試験したとのことです。止まっているときではなく、動いている最中の精度を比べたという点が肝になります。
心拍変動(HRV)の測定頻度は最大24倍になりました。回復時HRVと全体的HRVの2種類が用意され、前者はその日のストレスと回復を、後者は心血管系を含む広い健康状態を見るためのものと説明されています。
測定が細かくなったことで、「エクササイズ」と「ムーブ」のリングの精度も上がるとされています。日々の記録の土台そのものが入れ替わる部分です。
その日の調子を0〜10で示す「準備度」
新機能の準備度は、最近のアクティビティ、トレーニングの負荷、バイタル、睡眠スコアを分析して、その日の身体の状態を0〜10のスコアで示します。数字には「休養」「無理せずに」「準備完了」「絶好調」という言葉が添えられます。
激しいワークアウトをしたり日中のバイタルが動いたりすると、その日のうちに随時更新されます。スコアの根拠になった要因も表示されるので、数字だけを見て終わりにならない作りです。アルゴリズムはApple Heart and Movement Studyのデータを使い、Appleの運動科学者と医師が共同で開発したとしています。
あわせて日中バイタル値の表示も加わりました。これまで夜間の測定が中心だったバイタルアプリで、夜間と日中を切り替えられます。
この機能は発表前から「Readiness」という名前で予告されていたもので、WHOOPやOura Ringが先に定着させた領域にAppleが正面から入ってきた形になります。
セラミックが7年ぶりに戻ってきた

素材の選択肢が増えました。アルミニウムとチタニウムに加えて、セラミックケースが用意されます。カラーはパールホワイトとナイトブルーの2色で、付属のスポーツバンドにはケースと調和するセラミックバックルが付きます。
Apple Watchでセラミックが選べるのは、2019年のApple Watch Edition以来です。セラミックのみ寸法が少し異なり、47×41×9.85mm(42mm相当は43×37×9.85mm)となっています。
アルミニウムモデルの前面ガラスはCeramic Shield 2になりました。AppleはSeries 11のIon-Xガラスと比べて60%頑丈だとしています。

カラーも入れ替わりました。アルミニウムは新色のダークブロンズ、ブラック、ライトゴールドに、定番のスペースグレイを加えた4色です。チタニウムはナチュラルに、新色のラディアントゴールドが加わった2色になりました。
バンドも一斉に更新された

モダンバックルバンドは新しいウーブン素材になり、今回初めてラディアントゴールドの金具が選べるようになりました。ミラネーゼループにはラディアントゴールドと、ダークブロンズのアルミニウムに合わせる新色ダークブロンズが追加されています。
Nikeのスポーツバンドとスポーツループには、エッセンシャルホワイト、チョークカーム、ペイブメントグレー、アフターダークブラック、グリーンスパークの5色が登場しました。
Apple Watch Hermès Series 12は、シルバーチタニウムに加えて初めてラディアントゴールドチタニウムが用意されます。新しいストラップ「ロカバール・クラブ」も加わりました。
watchOS 27は9月15日から
watchOS 27は9月15日(火)に配信されます。対象はApple Watch Series 9以降、Apple Watch SE 3、Apple Watch Ultra 2以降で、iOS 27以降を搭載したiPhone 11以降が必要です。
Series 12ではSiri AIにも対応します。ただし9月15日の時点ではベータ版で、デバイスを英語に設定している必要があります。日本語への対応は10月の予定です。
年内にはオーディオインテリジェンスも加わります。サイレンやアラーム、ドアベル、赤ちゃんの泣き声などを検知する「サウンド認識」がApple Watch単体で使えるようになり、周囲で流れている音楽をShazamが自動で判別してスマートスタックに表示します。音声は録音も保存もされず、S11チップ内のSecure Exclaveという隔離された領域で処理して即座に削除される設計です。
オーディオインテリジェンスには、ほかにLive RewindとSiri Recapという2つの機能があります。
Live Rewindは、デジタルクラウンをダブルプレスすると、直前15秒の会話がテキストで表示される機能です。聞き逃した部分や聞き取りにくかった言葉を後から確認でき、その内容をSiriに質問したり、新しいSiriアプリに保存して後で読み返したりできます。
Siri Recapは、会話が終わったあとにApple Intelligenceが要点をまとめてくれる機能です。オンにしておくと、タイトルと要点がSiriアプリに自動で作られます。記録するかどうか、いつ使うかはユーザーが選べます。
この2つは2026年後半にベータ版として提供され、まず英語から始まります。Apple Intelligenceに対応したiPhone 16以降(iPhone 16eを除く)が必要で、EUでは当初提供されません。サーバー側の処理を使う機能には1日あたりの利用上限もあります。
歩数計のモデルも機械学習で完全に再設計され、屋内のウォーキングやランニング中の距離がより正確になりました。文字盤に歩数のコンプリケーションを置けるようになっています。
日本では高血圧パターンの通知が当面使えない
購入前に知っておきたい点があります。Appleはプレスリリースの注釈で、日本においては初期段階ではSeries 12とApple Watch Ultra 4で高血圧パターンの通知を利用できないと明記しています。
これらのモデルでの利用については規制当局に追加承認を申請中で、来年利用可能になる予定とのことです。この機能を目当てにするなら、購入前にAppleの「利用できる機能」を確認しておくのが確実です。
価格は7月にすでに上がっていた
Series 12は71,800円(税込)からです。これはSeries 11のいまの価格と同じで、新モデルになったから上がったわけではありません。
というのも、2026年7月18日にAppleが日本限定で価格を改定しており、その時点でSeries 11は64,800円から71,800円へ、すでに7,000円上がっていました。つまり日本での値上げは7月に済んでいて、9月の新モデルはその価格を引き継いだ形になります。
米国では399ドルからで、こちらも据え置きです。発表イベントでもSeries 12とApple Watch Ultra 4は価格据え置きと説明されていました。7月の改定が円安を受けた日本限定のものだったことを踏まえると、筋は通っています。
Apple Watch SE 3も41,800円(税込)のままです。こちらも7月に37,800円から上がっていました。
まとめ
Apple Watch Series 12は、外側をほとんど変えずに、内側のセンサーを入れ替えた世代です。心拍の5秒ごとの測定と準備度スコアは、新しいセンサーがあって初めて成立する部分で、あとからソフトウェア更新で降りてくる性質のものではありません。
一方で、画面もサイズもバッテリーもストレージも据え置きです。Series 11から何がどう変わったのかは、こちらで項目ごとに並べて確認できます。
Source: Apple Newsroom(プレスリリース)/Apple公式サイト(仕様)。記事中の画像はApple提供
あわせて読みたい関連記事
Series 11との違いを項目ごとに並べた記事はこちらです。
Apple Watch Series 11とSeries 12は何が変わったのか|S11チップと5秒ごとの心拍測定、セラミック復活で71,800円から
同じ日に発表されたUltraの新モデルはこちらから。
Apple Watch Ultra 3とUltra 4は何が変わったのか|バッテリーが50時間に、屋外ワークアウトは最大45時間で142,800円から
発表前の噂がどこまで当たっていたかを検証しました。
Apple Watchの噂はどこまで当たったのか|Series 12・Ultra 4の事前予想28件を答え合わせ、的中10件・不発11件
新モデルが出なかったSE 3をめぐる動きはこちらです。
Apple Watch SE 3が米国などで突然購入できなくなった|イベント前日にほぼ全構成が「Currently Unavailable」、日本は配送のみ
同じイベントで発表されたAirPodsの新モデルはこちらから。
AirPods 5が9月18日発売、23,800円から|オープンイヤーのままANCが50パーセント強化、ケースはApple Watchの充電器で充電できる
イベントそのものの概要はこちらにまとめています。
Appleが9月9日にスペシャルイベント開催|日本時間は9月10日午前2時、日本語のタグラインは「おはよう世界。」Apple Watch Series 12とUltra 4も本命
バンドの新色と新しい柄はこちらにまとめています。
Apple Watchのバンドが2026年秋に一斉更新|スポーツループに新しいプラッド柄、モダンバックルはゴールド金具が初登場
Hermèsモデルはこちらから。
Apple Watch Hermès Series 12が発表|ラディアントゴールドが初登場、新ストラップ「ロカバール・クラブ」も加わった
iPhone側のヘルスケアアプリ刷新はこちらです。
Appleがヘルスケアアプリを年内に全面刷新。まずは米国英語から|実年齢と比べる「Health Age」、iPhoneカメラで測る身体機能
SEの新型が出なかった件はこちらにまとめました。
Apple Watch SEの新型は出なかった|イベント前日に在庫が消えたSE 3は41,800円のまま継続、在庫も元に戻った
同じ日に発売されるiPhone 18 Proはこちらから。
iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxが9月18日発売、219,800円から|iPhone初の可変絞りカメラ、表面積3倍のベイパーチャンバー
はじめての方・記事の探し方に迷った方へ
記事が多くて迷ったら、
記事の探し方ガイド
から目的別に読めます。











