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イベント前日、米国のApple StoreからApple Watch SE 3のほぼ全構成が消えました。「Currently Unavailable」と表示され、注文できない状態になっていたのです。
新型が出る前触れではないか。そう見た人は多かったと思います。ところが2026年9月9日(日本時間9月10日)に発表されたのはApple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4の2機種だけでした。SE 4は登場せず、SE 3は価格も据え置きのまま継続販売されています。
在庫が消えたのは何だったのか。あらためて整理します。
何が起きていたのか
| タイミング | できごと |
|---|---|
| 9月8日(イベント前日) | 米国などのApple StoreでApple Watch SE 3のほぼ全構成が「Currently Unavailable」に。日本では店頭受け取りが選べず、配送のみ注文できる状態だった |
| 9月9日(日本時間9月10日) | スペシャルイベント。発表されたのはSeries 12とUltra 4のみ。SEの新モデルはなし |
| 発表後(現在) | 米国のApple StoreでSE 3は249ドルから通常どおり購入できる状態に戻っている。日本でも41,800円(税込)から購入可能 |

在庫は元に戻っている
いま米国のApple Storeを見ると、Apple Watch SE 3は249ドルからで、「Currently Unavailable」の表示は出ていません。日本のApple Storeでも41,800円(税込)から通常どおり注文できます。下取りプログラムの対象にもなっています。
つまり、あの状態は一時的なものだったということになります。理由についてAppleからの説明はありません。
SE 3は何ひとつ変わっていない
Apple Watch SE 3は2025年9月に発売されたモデルです。今回のイベントを経ても、仕様も価格も変わっていません。
| 項目 | Apple Watch SE 3 |
|---|---|
| 価格 | 41,800円(税込)から/249ドル(据え置き) |
| ケースサイズ | 44mm / 40mm |
| チップ | S10 |
| ディスプレイ | 常時表示Retina(最大1,000ニト) |
| バッテリー | 最大18時間(低電力モードで最大32時間) |
| watchOS 27 | 対応(9月15日配信) |
見落とされがちですが、SE 3はwatchOS 27の対象機種です。9月15日(火)から、Series 9以降・SE 3・Ultra 2以降で配信されます。本体は据え置きでも、ソフトウェア側の新機能は届きます。
ただし、Series 12とUltra 4の新しいヘルスセンシングシステムに紐づく機能(一日中5秒ごとの心拍測定、準備度スコア、日中バイタル値、オーディオインテリジェンス)は、新しいセンサーとS11チップがあって初めて成立するものです。SE 3には降りてきません。
Series 12との差は30,000円
価格も整理しておきます。SE 3は41,800円、Series 12は71,800円で、その差は30,000円です。
| モデル | 2025年の発売時 | 2026年7月の改定後(現在) |
|---|---|---|
| Apple Watch SE 3 | 37,800円 | 41,800円 |
| Apple Watch Series | 64,800円(Series 11) | 71,800円(Series 12も同額) |
| 差額 | 27,000円 | 30,000円 |
注意したいのは、この値上げは9月の新モデル発表によるものではないことです。2026年7月18日に日本限定の価格改定があり、SE 3もSeries 11もその時点で上がっていました。Series 12は、改定後のSeries 11と同じ71,800円で登場しています。
米国ではSeries 12が399ドル、SE 3が249ドルで据え置きです。7月の改定が円安を受けた日本限定のものだったことが、ここからも読み取れます。
「在庫が消える=新型が出る」とは限らない
今回いちばんの教訓はここだと思います。
発売前に在庫が絞られるのは、たしかによくあるパターンです。ただ今回のように、在庫が消えても新モデルが出ないことがある。構成の整理、生産や物流の切り替え、需要の読み違いなど、理由はいくつも考えられますが、外から見て断定はできません。
一方で、事前に「SEの新モデルは今年はない」と報じていた情報は当たっていました。Gurman氏(Bloomberg)が7月と9月の時点でそう伝えており、結果はそのとおりになっています。在庫の動きという状況証拠より、取材に近い情報のほうが精度が高かったということです。
事前の予想28件を発表内容と突き合わせた検証記事でも、この項目は「的中」に分類しています。
SE 3はいま買っていいのか
買っていいと思います。 新型が出なかったということは、当面このモデルが現行のエントリーモデルであり続けるということです。値下がりを待つ理由も、新型を待つ理由も、いまのところありません。
そのうえで、次の2点だけ確認しておくとよさそうです。
ひとつは、心拍まわりの新機能を使いたいならSeries 12が必要だということ。準備度スコアや一日中の心拍測定は、SE 3ではどうやっても使えません。
もうひとつは、SE 3が発売から1年経っていること。次の更新がいつになるかは分かりませんが、SEは毎年更新されるラインではありません。それを承知のうえなら、41,800円という価格は依然として強い選択肢です。
まとめ
イベント前日にApple Watch SE 3の在庫が消えたのは、新型の前触れではありませんでした。SE 4は登場せず、SE 3は価格も仕様も据え置きのまま継続し、在庫も元に戻っています。
結果として、今年のApple Watchは上位2機種だけが動いた年になりました。エントリーモデルを探している人にとっては、選択肢も価格も昨年と変わらないまま、という着地です。
Source: Apple Newsroom(プレスリリース)/Apple公式サイト(Apple Watchを購入)。在庫状況は2026年9月10日時点で確認したものです
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