Apple Watchの噂はどこまで当たったのか|Series 12・Ultra 4の事前予想28件を答え合わせ、的中11件・不発10件

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公開日:

パールホワイトのセラミックケースとサンドのスポーツバンドを組み合わせたApple Watch Series 12。

2026年9月9日(日本時間9月10日)、AppleがApple Watch Series 12Apple Watch Ultra 4を発表しました。

6月以降、この2機種については20本以上の噂やリークが飛び交いました。ただ、噂は出たきりで終わることが多く、答え合わせをしないと「次にどの情報を信じればいいか」がいつまでも分かりません。そこで報じられていた予想28件を、発表内容とひとつずつ突き合わせました。

結果は的中11件、一部的中5件、不発10件、保留2件です。当たった数より、どの情報源が当たったのかを見てください。

この記事の見かた

判定は4つです。的中は発表内容と一致したもの、一部的中は方向は合っていたが中身がずれたもの、不発は今回は登場しなかったもの、保留はAppleが情報を公表しておらず検証できないものです。

各行には情報源と、SWLが当時報じた記事へのリンクを入れてあります。

チップと本体設計

事前に報じた内容 判定
3年ぶりとなる新チップ「S12」を搭載する
情報源: 9to5Mac/Gurman氏
Ultra 4の見どころ整理 中身だけの進化か
一部的中
新チップは載ったが、名称はS11だった。「3年ぶりの新チップ」という筋は当たり、型番だけ外れた形。
大幅なデザイン刷新はなく、外観は据え置き
情報源: Gurman氏(Bloomberg)
デザイン刷新を否定
的中
Series 12は46mm/42mm・厚さ9.7mm、Ultra 4は49×44×12mmで前世代と同一。素材にセラミックが加わった以外、形は変わっていない。
Ultra 4は厚さが10〜15%薄くなり、バッテリーは25%向上する
情報源: Geeky Gadgets
本当に薄くなるのか
不発
厚さは12mmで据え置き。重量はむしろ61.6gから63.0gへ増えた。ただしバッテリーは42→50時間、屋外ワークアウトは+25%で、電池の話だけは近い数字になった。
Ultra 4はUltra登場以来初の大型リデザインになる
情報源: MacRumors/DigiTimes/Stuff.tv
フルリデザイン噂を整理 Ultra 4はどう変わる
不発
寸法・素材・仕上げの2色構成まで、すべて据え置きだった。
Touch IDを搭載する
情報源: Macworld/MacRumors/Geeky Gadgets
最新リーク総まとめ Touch ID噂を整理
不発
両モデルとも搭載されず、プレスリリースにも仕様ページにも記載がない。
ストレージが128GBになる
情報源: watchOS 27のコード解析
コードに残る痕跡
不発
Series 12・Ultra 4とも64GBで据え置き。コードの痕跡がそのまま製品になるとは限らない例。
セラミックケースが復活し、白とダークグレーの2色になる
情報源: Gurman氏/リーカーKosutami氏
セラミックは白とダークグレー セラミックは復活するのか
一部的中
セラミック復活は的中。ただし色はパールホワイトとナイトブルーで、ダークグレーではなかった。
microLEDディスプレイを採用する
情報源: Macworld
最新リーク総まとめ
不発
引き続きLTPO3広視野角OLED。輝度も2,000ニト(Ultra 4は3,000ニト)で据え置き。

健康機能とセンサー

事前に報じた内容 判定
心拍センサーが終日連続で計測するようになる
情報源: Gurman氏(Bloomberg)
心拍を1日中測り続けるのか
的中
新しいヘルスセンシングシステムにより、一日を通して5秒ごとに心拍数を測定するようになった。今回いちばんきれいに当たった予想。
新しい光学センサー「Sunstone4p0」を搭載する
情報源: watchOS 27のコード解析
コードに残る痕跡
的中
新しい光学式心拍センサーの搭載は事実。ただしAppleは開発コード名を公表しておらず、名称そのものは確認できない。
センサー数が最大2倍になる
情報源: 9to5Mac
センサー最大2倍
保留
Appleは「より大きく、電力効率に優れたグリーンLED」としか説明しておらず、素子の数を公表していないため検証できない。
8つのセンサーを並べた新しいセンサーアレイを積む
情報源: リーク情報
8センサーアレイで進化するのか
不発
該当する説明はない。センサー構成は電気心拍・光学式心拍・血中酸素・皮膚温などの従来の並びのまま。
手首で血圧トレンドを計測できるようになる
情報源: リーク情報/Stuff.tv
血圧計測のリーク 血圧アラート
不発
新しい血圧計測機能は発表されなかった。既存の高血圧パターンの通知にとどまる。
FDA審査中の高血圧通知が強化され、新モデルと同時に公開される
情報源: 9to5Mac
高血圧通知はwatchOS 27で強化されるのか FDA審査中の高血圧機能
一部的中
規制の壁が残った。日本では初期段階ではSeries 12・Ultra 4で高血圧パターンの通知を利用できず、Appleは追加承認を申請中で来年利用可能になる予定としている。
血糖値測定に対応する
情報源: Macworld
最新リーク総まとめ
不発
言及なし。長く言われ続けている機能だが、今回も見送られた。

ソフトウェア(watchOS 27とヘルスケア)

事前に報じた内容 判定
新アプリ「Readiness」が発表される
情報源: Gurman氏(Bloomberg)/コード解析
Readinessアプリは本当に出るのか コードに残る痕跡
的中
「準備度」として搭載された。0〜10のスコアと「休養」「無理せずに」「準備完了」「絶好調」の4段階で示される。
筋トレの詳細記録に対応する
情報源: watchOS 27のコード解析
コードに残る痕跡
保留
プレスリリースに独立した記載はない。「トレーニングの負荷」は準備度の入力として言及されているが、筋トレの詳細記録そのものの説明はなかった。
ヘルスケアアプリがWHOOPやOura寄りに刷新される
情報源: Gurman氏(Bloomberg)
ヘルスケアアプリ刷新
的中
ヘルスケアアプリは全面刷新が発表された。インサイトタブ、Longevityタブ、Health Ageが加わり、準備度と日中バイタル値も入った。提供は2026年後半で、まず米国英語から。
AIヘルスコーチが同時に発表される
情報源: 9to5Mac
AIヘルスコーチは9月9日に出るのか
一部的中
「AIヘルスコーチ」という名前の製品は出なかった。ただし刷新ヘルスケアアプリには、Apple Intelligenceによるパーソナライズされた提案、臨床専門家の解説動画、その人に合わせた運動プランが入っている。
Modular Ultra風の新しい文字盤が追加される
情報源: 9to5Mac
watchOS 27の3つの新機能
一部的中
新しいSiriモジュラー文字盤が追加され、心拍数と歩数のコンプリケーションも増えた。ただしModular Ultraの拡張という形ではない。
Apple Watch向けにSiriが改良される
情報源: 9to5Mac
watchOS 27の3つの新機能
的中
watchOS 27でSiri AIに対応。パーソナルコンテクストの理解と幅広い知識が手首で使えるようになる(日本語は10月予定)。

ラインアップと価格

事前に報じた内容 判定
Apple Watch SEの新モデルは今年は登場しない
情報源: Gurman氏(Bloomberg)
SE 4は今年見送り SEの新モデルは今年なし
的中
発表されたのはSeries 12とUltra 4の2機種のみ。SE 3が継続販売となる。
Series 12の価格は429ドルになる
情報源: Macworld
価格429ドル予想
不発
実際は399ドルからで、30ドル安かった。日本での価格は71,800円(税込)から。
Ultra 4の価格は899ドルになる
情報源: Geeky Gadgets
899ドル説
不発
実際は799ドルからで、100ドル安かった。日本での価格は142,800円(税込)から。
Series 12とUltra 4は同時に発表される
情報源: MacRumors ほか
同時登場するのか 2026年後半に15製品
的中
同じイベントで同時に発表され、発売日もそろって9月18日となった。

今回は対象外とみられていたもの

事前に報じた内容 判定
円形ディスプレイや画面なしモデルは今秋のモデルではない
情報源: Gurman氏(Bloomberg)
Apple Watchは丸くなるのか
的中
どちらも登場しなかった。今秋のモデルとは時間軸が違うという整理はそのとおりだった。
「Apple Watch Neo」はファンの構想で、リークは存在しない
情報源: Stuff
Apple Watch Neoは本当に出るのか
的中
そのような製品は発表されなかった。名称自体が実在のリークではなかったという指摘は正しかった。
バンドの互換性を捨てる大刷新は2027年以降
情報源: リーカー情報
バンド共通の時代は終わる?
的中
バンドの接続方式に変更はなく、新色の追加にとどまった。

情報源別に見るとどうだったか

はっきり差が出ました。

Gurman氏(Bloomberg)はほぼ全勝です。 「大幅なデザイン刷新はない」「心拍センサーが終日計測になる」「Readinessが出る」「SEの新モデルは今年はない」「円形や画面なしは今秋ではない」と、報じた内容がそのまま製品になりました。セラミック復活も当てています(色だけ外れました)。

二次メディアの断定的な数字は外れました。 Geeky Gadgetsの「Ultra 4は10〜15%薄くなり、Touch IDを搭載して899ドル」は、薄型化もTouch IDも実現せず、価格も実際は799ドルで、3つとも外しました。MacRumorsやDigiTimesが伝えた「Ultra 4のフルリデザイン」も同様です。7月末の時点で、Gurman氏の「デザインは据え置き」とこれらは真っ向から対立していましたが、正しかったのは取材に近いほうでした

コード解析は半々でした。 watchOS 27のベータから見つかった「Readinessアプリ」「新しい光学センサー」は当たりましたが、「128GBストレージ」は不発でした。ベータのコードに何かが書かれていることと、それが今回の製品に載ることは別だという、分かりやすい教訓です。

規制がからむ機能は読み切れませんでした。 高血圧通知の強化は機能としては存在するのに、日本では初期段階では使えません。技術的に完成していることと、その国で使えることは別問題です。

読者にとっての教訓

並んで置かれた2台のApple Watch Series 12。1台は背面のヘルスセンシングシステム、もう1台は心拍数アプリを表示している。
新しいヘルスセンシングシステムとS11チップを搭載したApple Watch Series 12。

今回の結果から言えることは、シンプルです。

当たりやすいのは「やらないこと」の情報です。 デザインを変えない、SEを出さない、円形は今年ではない。これらは全部当たりました。Appleの計画を実際に知っている人が言う「今年はない」は、かなり信頼できます。

外れやすいのは「新しく載る」という具体的な数字です。 血糖値測定、Touch ID、8センサーアレイ、128GB。どれも何年も言われ続けていて、今年も来ませんでした。とくに開発中の技術は、完成していることと出荷することの間に大きな距離があります。

そして、型番は当てにしないほうがよさそうです。 今回の新チップは事前に「S12」と呼ばれ続けていましたが、実際にはS11でした。中身の話が合っていても、名前は最後まで分かりません。

まとめ

噂を追いかけること自体は無駄ではありません。今回も、心拍の終日計測と準備度という核心部分は、発表の何か月も前から見えていました。

ただ、同じ「噂」でも精度はまったく違います。次にApple Watchの噂を読むときは、誰が言っているのかを最初に確認するのが、いちばん確実な近道だと思います。

Source: Apple Newsroom(プレスリリース)Apple公式サイト(仕様)。記事中の画像はイメージです(出所:Unsplash)

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