Table of Contents
Appleが2026年9月9日(日本時間9月10日)にApple Watch Ultra 4を発表しました。予約は開始済みで、発売は9月18日(金)、価格は142,800円(税込)からです。
事前には「薄くなる」「フルリデザインになる」という話も出ていましたが、蓋を開けてみると本体の形はそのまま、中身とバッテリーで殴りに来たという内容でした。Ultra 3から何が変わって、何が変わらなかったのかを整理します。
Ultra 3とUltra 4のスペック比較
| 項目 | Ultra 3 | Ultra 4 |
| チップ | S10 | S11 |
| 寸法 | 49×44×12mm | 49×44×12mm |
| 重量 | 61.6g(ナチュラル)/61.8g(ブラック) | 63.0g(ナチュラル)/63.1g(ブラック) |
| ディスプレイ | 422×514/1,245平方ミリメートル | 422×514/1,245平方ミリメートル |
| 最大輝度 | 3,000ニト | 3,000ニト |
| 心拍センサー | 第3世代の光学式心拍センサー+電気心拍センサー | 新しいヘルスセンシングシステム(第3世代の電気心拍+常時計測の光学式) |
| 心拍の測定頻度 | 数分おきのバックグラウンド測定 | 一日を通して5秒ごと |
| HRVの測定頻度 | 従来 | 最大24倍の頻度 |
| 準備度スコア | なし | あり(0〜10) |
| 日中バイタル値 | なし | あり |
| バッテリー(通常) | 最大42時間 | 最大50時間 |
| バッテリー(低電力) | 最大72時間 | 最大84時間 |
| 屋外ワークアウト | ― | 仕様上は最大18時間。長時間のワークアウトで最大25時間、同(最大)で45時間 |
| 15分充電での駆動 | 最大12時間 | 最大18時間 |
| 5分充電での睡眠記録 | 最大8時間 | 最大10時間 |
| GPS | 高精度2周波 | 高精度2周波 |
| 容量 | 64GB | 64GB |
| 耐水・防塵 | 100メートル/IP6X/EN13319 | 100メートル/IP6X/EN13319 |
| 水深計 | 40メートル | 40メートル(±1mの精度) |
| 耐衝撃 | MIL-STD 810H | MIL-STD 810H |
| 音まわり | デュアルスピーカー/3マイクアレイ | デュアルスピーカー/3マイクアレイ |
| 仕上げ | ナチュラル/ブラックチタニウム | ナチュラル/ブラックチタニウム |
| 価格 | 142,800円(税込)から (2025年の発売時は129,800円) |
142,800円(税込)から |
変わったところ
バッテリーが50時間に伸びた
Ultraにとっていちばん効く変化がここです。通常使用のバッテリー駆動時間が最大42時間から50時間へ、低電力モードでは72時間から84時間へ伸びました。Appleの表現でいう「約2日間駆動するバッテリー」です。
充電も速くなりました。15分の充電で最大18時間使えます。Ultra 3の12時間から6時間ぶん増えた計算です。
屋外ワークアウトに新しいモードが入った
ロングトレイルやウルトラマラソンを走る人に直接効くのがこちらです。新設された「長時間のワークアウト」モードでは、GPSと心拍の測定頻度を最大にしたまま最大25時間記録でき、前世代より25%長くなりました。
さらに「長時間のワークアウト(最大)」モードを使うと、毎秒GPSを読み取りながら屋外ランニング・ウォーキング・ハイキングを最大45時間記録できます。Appleは「通常、これだけの時間があれば100マイルのレースを完走するのにも十分」と説明しています。
ただし、これらのモードではワークアウト中に低電力モードがオンになり、ランニングフォームの指標が使えなくなるなど、一部の機能に制限がかかります。何を捨てて時間を稼いでいるのかは理解しておいたほうがよさそうです。
GPSそのものは引き続き高精度2周波で、Appleはスポーツウォッチの中で最も正確なデバイス上のGPSだとしています。
心拍を5秒ごとに測り続けるようになった

Series 12と共通の新しいヘルスセンシングシステムを搭載します。より大きく電力効率に優れたグリーンLEDを使った光学式心拍センサーで、一日を通して5秒ごとに心拍数を測定します。Appleは1,000人超の比較調査をもとに、ウェアラブルデバイス史上もっとも高い精度だとしています。
心拍変動(HRV)も最大24倍の頻度で測定するようになり、回復時HRVと全体的HRVの2種類が用意されました。
「準備度」が入った

準備度は、最近のアクティビティ、トレーニングの負荷、バイタル、睡眠スコアから、その日の身体の状態を0〜10のスコアで示す新機能です。「休養」「無理せずに」「準備完了」「絶好調」の4段階で表示され、激しいワークアウトをすればその日のうちに更新されます。
トレーニングを積む人ほど効いてくる機能で、これまでWHOOPやOura Ringを併用していた層には大きい追加です。あわせて日中バイタル値の表示も加わり、夜間の指標と切り替えられるようになりました。
オーシャンバンドが半透明になった

バンドも更新されています。オーシャンバンドは半透明のシリコーン製になり、トランスルーセントグレイ、トランスルーセントケルプ、トランスルーセントブラックの3色から選べます。トレイルループはダークアンバー、サンド、バーガンディ、アルパインループはデザート、ダークオリーブ、バーガンディが加わりました。
Apple Watch Hermès Ultra 4には、ウェットスーツの上から留められる延長メカニズムを内蔵したグランHチタニウムストラップが用意されます。海の深さを表現した新文字盤「ファゾムとワンダー」も搭載されます。
音まわりとSiriも動く
Series 12と同じく、年内にオーディオインテリジェンスが加わります。サイレンやアラーム、ドアベルなどを検知する「サウンド認識」と、周囲の音楽を判別するShazamです。音声は録音も保存もされず、S11チップ内のSecure Exclaveで処理して即座に削除されます。
オーディオインテリジェンスには、ほかにLive RewindとSiri Recapという2つの機能があります。
Live Rewindは、デジタルクラウンをダブルプレスすると、直前15秒の会話がテキストで表示される機能です。聞き逃した部分や聞き取りにくかった言葉を後から確認でき、その内容をSiriに質問したり、新しいSiriアプリに保存して後で読み返したりできます。
Siri Recapは、会話が終わったあとにApple Intelligenceが要点をまとめてくれる機能です。オンにしておくと、タイトルと要点がSiriアプリに自動で作られます。記録するかどうか、いつ使うかはユーザーが選べます。
この2つは2026年後半にベータ版として提供され、まず英語から始まります。Apple Intelligenceに対応したiPhone 16以降(iPhone 16eを除く)が必要で、EUでは当初提供されません。サーバー側の処理を使う機能には1日あたりの利用上限もあります。watchOS 27ではSiri AIにも対応しますが、9月15日(火)の時点ではベータ版で、デバイスを英語に設定している必要があります。日本語への対応は10月の予定です。
watchOS 27そのものは9月15日(火)に配信され、Series 9以降、SE 3、Ultra 2以降が対象です。
変わらなかったところ
事前の噂とのギャップがいちばん大きいのがここです。
本体は薄くなっていません。 寸法は49×44×12mmで、Ultra 3とまったく同じです。10〜15%のスリム化という話が出ていましたが、実際には据え置きでした。むしろ重量は61.6gから63.0gへ、1.4g増えています。
ディスプレイも422×514ピクセル、1,245平方ミリメートル、最大3,000ニトのまま変わりません。100メートルの耐水性能、IP6Xの防塵、EN13319準拠の40メートル水深計、MIL-STD 810H準拠のテストという耐久まわりも全部そのままです。ストレージも64GB、仕上げもナチュラルとブラックのチタニウム2色で据え置きです。
衛星経由の緊急SOSやサイレン、デュアルスピーカーと3マイクアレイも、Ultra 3の時点で完成していた部分です。ここが増えたわけではありません。
日本では高血圧パターンの通知が当面使えない
Appleはプレスリリースの注釈で、日本においては初期段階ではUltra 4とSeries 12で高血圧パターンの通知を利用できないと明記しています。規制当局に追加承認を申請中で、来年利用可能になる予定とのことです。この機能を目当てにするなら、購入前にAppleの「利用できる機能」を確認しておくのが確実です。
価格は7月にすでに上がっていた
Ultra 4は142,800円(税込)からです。これはUltra 3のいまの価格と同じで、新モデルになったから上がったわけではありません。
2026年7月18日の日本限定の価格改定で、Ultra 3はすでに129,800円から142,800円へ13,000円上がっていました。Apple Watchのなかでは最大の上げ幅で、14万円台に乗ったのはこのときです。9月の新モデルは、その価格をそのまま引き継ぎました。
米国では799ドルからで据え置きです。発表イベントでも両モデルは価格据え置きと説明されていました。
Ultra 3から買い替えるべきか
普段使いが中心なら、急ぐ必要はありません。 画面も本体も耐久性能も同じで、見た目にはUltra 3と区別がつきません。42時間が50時間になったのは確かに嬉しいですが、それだけで14万円を出す理由にはなりにくいはずです。
はっきり買い替えの理由になるのは長い時間を走る人・歩く人です。毎秒GPSで45時間という数字は、100マイルレースを1本のウォッチで完走できるという意味で、これまで途中充電を前提にしていた人には運用そのものが変わります。準備度と5秒ごとの心拍も、レースに向けてコンディションを積み上げる用途には直結します。
逆に、Ultraを「タフで電池が持つ普段使いの時計」として使っているなら、Ultra 3のままで困る場面はほとんどないと思います。
まとめ
Ultra 4は、外側を変えずにバッテリーとセンサーを伸ばした世代です。事前に流れていた薄型化やフルリデザインの話は実現しませんでしたが、そのぶんUltraが本来求められている「長く動き続ける」性能にきちんと寄せてきました。
45時間のワークアウト記録という数字は、競合のGPSウォッチと並べても十分に戦える水準です。トレイルやウルトラの現場でどう出るかは実際に使ってみないと分かりませんが、方向性としては迷いのないアップデートだと思います。
Source: Apple Newsroom(プレスリリース)/Apple公式サイト(仕様)。記事中の画像はApple提供
あわせて読みたい関連記事
Seriesの世代差はこちらにまとめています。
Apple Watch Series 11とSeries 12は何が変わったのか|S11チップと5秒ごとの心拍測定、セラミック復活で71,800円から
発表前の噂がどこまで当たっていたかを検証しました。
Apple Watchの噂はどこまで当たったのか|Series 12・Ultra 4の事前予想28件を答え合わせ、的中10件・不発9件
発表前にwatchOSのコードから読み取れた内容です。
Apple Watch Series 12とUltra 4は何が変わるのか? watchOS 27のコードに「Readiness」アプリ・筋トレ詳細記録・新センサー・128GBの痕跡【海外リーク】
イベントそのものの日時と概要です。
Appleが9月9日にスペシャルイベント開催|日本時間は9月10日午前2時、日本語のタグラインは「おはよう世界。」Apple Watch Series 12とUltra 4も本命
発売日・価格・バンドをまとめた記事はこちらです。
Apple Watch Ultra 4が9月18日発売、142,800円から|バッテリーは最大50時間、屋外ワークアウトは新モードで最大45時間に
バンドの新色と新しい柄はこちらにまとめています。
Apple Watchのバンドが2026年秋に一斉更新|スポーツループに新しいプラッド柄、モダンバックルはゴールド金具が初登場
Hermèsモデルはこちらから。
Apple Watch Hermès Series 12が発表|ラディアントゴールドが初登場、新ストラップ「ロカバール・クラブ」も加わった
iPhone側のヘルスケアアプリ刷新はこちらです。
Appleがヘルスケアアプリを年内に全面刷新。まずは米国英語から|実年齢と比べる「Health Age」、iPhoneカメラで測る身体機能
はじめての方・記事の探し方に迷った方へ
記事が多くて迷ったら、
記事の探し方ガイド
から目的別に読めます。











