セラミックのApple Watch Series 12は同じ46mmでも一回り大きく、最大34%重い|修理代は104,800円でUltra 4より高い【海外ニュース】

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ナイトブルーのセラミックケースに、同色のブレイデッドソロループを組み合わせたApple Watch Series 12

Apple Watch Series 12で7年ぶりに戻ってきたセラミックですが、実物のスペックを見ていくと、同じ「46mm」でも中身がだいぶ違っていました。

MacRumorsが2026年9月10日に2本の記事で伝えたところによると、セラミックモデルは同じサイズ名のアルミニウム・チタニウムより一回り大きく、最大で34%重いこと、そしてAppleCare+なしの修理代がUltra 4より高いことが分かりました。日本では104,800円で、Ultra 4の96,800円を上回ります。

どちらもApple自身の仕様表とサポートページに出ている数字ですが、発表会では触れられていない部分です。

同じ「46mm」なのに、セラミックだけ大きい

Appleストアのロゴ。Apple Watch Series 12のセラミックモデルに関する記事のイメージ

画像はイメージです(画像:Unsplash)

Appleの仕様表を並べると、こうなります。

46mmモデル 寸法
アルミニウム/チタニウム 46×40×9.7mm
セラミック 47×41×9.85mm

縦に1mm、横に1mm、厚さは0.15mm大きくなっています。42mmも同じ傾向です。

42mmモデル 寸法
アルミニウム/チタニウム 42×37×9.7mm
セラミック 43×37×9.85mm

こちらは縦に1mmと厚さ0.15mmだけで、横幅は変わりません。

ここで大事なのは、画面は大きくなっていないという点です。Appleは表示面積を46mmで1,196平方mm、42mmで970平方mmと記載していて、3つの素材すべてで同じ数字です。つまり増えた分はすべてケースで、画面には回っていません。

MacRumorsは、Appleが同じサイズ名で異なるケース寸法を売るのはこれが初めてだと指摘しています。2019年までのセラミックのApple Watch Editionでは、素材が違っても寸法は同じで、変わるのは重さだけでした。

この寸法差自体はSWLでもSeries 12の発表記事で触れていましたが、比較対象となるアルミ・チタンの数字と並べると、差の中身がはっきりします。

重さは最大34%増える

差がもっと出るのは重さのほうです。

46mm 重量 アルミ比
アルミニウム 39.5g
チタニウム 44.9g +14%
セラミック
パールホワイト
51.3g +30%
セラミック
ナイトブルー
52.9g +34%
42mm 重量 アルミ比
アルミニウム 32.2g
チタニウム 36.5g +13%
セラミック
パールホワイト
41.7g +29%
セラミック
ナイトブルー
42.8g +33%

チタニウムと比べても、46mmで最大18%、42mmで最大17%重くなります。

面白いのは、同じセラミックでも色によって重さが違うことです。46mmのナイトブルーはパールホワイトより1.6g重く、42mmでも1.1gの差があります。着色の工程が影響しているのかもしれませんが、Appleは理由を説明していません。

数グラムの話に見えますが、腕時計は一日中つけるものです。Series 11からSeries 12への変化を見ていて素材で迷っているなら、13gの差は店頭で持ち比べる価値があります。

AppleCare+なしの修理代はUltra 4より高い

ナチュラルチタニウムのApple Watch Ultra 4に、半透明シリコーンのケルプ色オーシャンバンドを組み合わせた様子。
オーシャンバンドは半透明シリコーン製の3色展開になった。

もうひとつがコストの話です。Appleの日本のサポートページで、AppleCare+に入っていない場合の見積額を見ると、こうなっていました。

モデル その他の損傷 バッテリー修理
Series 12 セラミック 104,800円 17,400円
Ultra 4 96,800円 17,400円
Series 12 アルミニウム 52,800円 17,400円

「その他の損傷」は、バッテリー交換以外の修理にかかる金額です。

つまりセラミックのSeries 12は、上位機であるはずのUltra 4よりも修理代が8,000円高いことになります。アルミニウムと比べるとほぼ2倍です。バッテリー修理の17,400円は3モデルとも同じでした。

米国でも同じ逆転が起きています。MacRumorsによれば、AppleCare+なしの「その他の損傷」はセラミックのSeries 12が599ドル、Ultra 4が549ドル、同サイズのセルラー版アルミニウムが349ドル。Ultra 4の549ドルは、前モデルから50ドル上がった金額です。

本体価格を見ると、この順番の理由が分かります。Ultra 4は米国で799ドルから、セラミックのSeries 12は899ドルから。本体がUltraより高いので、修理代もそれに合わせた形です。

AppleCare+に入ると、素材による差が消える

同じページで、AppleCare+に加入している場合を見ると景色が一変します。

項目 Series 12 Ultra 4
バッテリー修理 0円 0円
過失や事故による損傷 9,200円 10,700円
盗難や紛失 10,700円 10,700円

ここが今回いちばん効くところです。AppleCare+に入っている場合、Series 12の負担額は素材が何であっても9,200円で同じでした。セラミックもアルミニウムも変わりません。

無保険のときは104,800円と52,800円で倍近く開いていた差が、加入した瞬間に消えるということです。

モデル 加入なし 加入あり
Series 12 セラミック 104,800円 9,200円 95,600円
Ultra 4 96,800円 10,700円 86,100円
Series 12 アルミニウム 52,800円 9,200円 43,600円

1回ぶつけたときに取り戻せる額は、セラミックが95,600円でアルミニウムが43,600円。同じ保険料を払っていても、セラミックのほうが2倍以上の効きになります。逆に言えば、104,800円の修理費を自分で抱えるかどうかがセラミックの隠れたリスクで、AppleCare+はそこを平らにする道具です。

セラミックを選ぶなら、AppleCare+はほぼセットで考えたほうがよさそうです。

米国での金額も参考までに挙げておくと、サービス料金はセラミックのSeries 12が69ドル、Ultra 4が79ドル。盗難・紛失の自己負担は119ドルで、盗難・紛失プランの月額はSeries 12が4.99ドル、Ultra 4が5.99ドルです。バッテリー交換は最大容量が80%未満なら無料になります。

AppleCare Oneという選択肢もあります。月19.99ドルで最大3台をカバーするプランで、さらに9月14日からはAppleCare One Familyが始まります。こちらは月49.99ドルで最大6人分です。

Appleの値上げがどこまで及んでいるかは2026年夏の値上げをまとめた記事で整理しています。

セラミックを選ぶかどうか

ここまでの数字を、買う側の視点で並べ直すとこうなります。

セラミックを選ぶと、本体価格は米国でアルミの399ドルに対して899ドル(チタニウムは699ドル)。重さは最大34%増え、ケースは縦横1mmずつ大きくなり、画面は同じ。そして修理に出したときの金額も、AppleCare+なしなら日本で52,800円が104,800円になります。

逆に言えば、セラミックは傷に強く、金属とは違う質感と色が手に入る素材です。2019年のSeries 5を最後に選べなくなっていたものが戻ってきたわけで、待っていた人にとっては待望の復活でもあります。

つまり数字だけを見れば、セラミックは合理的な選択ではありません。素材そのものに惹かれるかどうかで決まる買い物です。ただ、選ぶなら「重い・大きい・修理が高い」の3点は知ったうえで選んだほうが、あとで驚かずに済みます。

各素材で使える機能そのものに差はありません。Series 12とUltra 4でしか使えない機能は、素材ではなく世代で決まります。

まとめ

Apple Watch Series 12のセラミックモデルは、同じサイズ名のアルミニウム・チタニウムより縦横1mmずつ大きく、厚さも0.15mm増えています。画面の表示面積は3素材とも同じなので、増えた分はすべてケースです。同じサイズ名で寸法が違うのは、Appleとしては初めてとされています。

重さは46mmで最大52.9g、アルミニウムの39.5gに対して最大34%増。色によっても1.6gの差があります。

そしてAppleCare+なしの修理代は、日本で104,800円とUltra 4の96,800円を上回ります(米国でも599ドル対549ドルで同じ逆転です)。本体価格がUltra 4より高いので順番としては筋が通っていますが、「上位機より修理が高いSeries」という珍しい状態にはなっています。ただしAppleCare+に入っていれば、Series 12の負担は素材によらず9,200円で同じでした。104,800円が9,200円になる計算なので、セラミックを選ぶならセットで考えたいところです。発売は9月18日です。

Source: MacRumors(寸法と重量)MacRumors(米国の修理費用)/日本の修理費用はApple「Apple Watchの修理とサービス」で編集部が確認した見積額(2026年9月11日時点)/本体価格は米国のもの/画像:Unsplash

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