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2026年10月16日、Appleが新たに取得した米国特許「US 12,758,110 B2」の内容を、英国のウェアラブル専門メディアWareableが発表前の製品の手がかりとして伝えました。複数のウェアラブル機器で同じ健康データを同時に測り、それぞれの測定値の確からしさを比べたうえで、良いほうを選ぶか、組み合わせて1つの値にする仕組みです。米国のTech Insiderも詳しく取り上げています。
特許の例には、手首に着ける機器と耳に着ける機器の組み合わせが出てきます。Apple WatchとAirPodsで心拍数を測る、いまの仕組みをさらに進めたものと考えられます。
いまは2台のうち信号の良いほうを選ぶだけですが、特許では2台の測定値を混ぜて、どちらか1台より正確な値を出すことまで書かれています。
2台の測定値に「確からしさ」の点数を付けて比べる
Wareableによると、特許に書かれているのは、複数の電子機器から体の測定値を「選んで取得し、測りたい項目の値を1つ出力する」仕組みです。
カギになるのは「confidence metric(信頼度の指標)」です。機器ごとの測定値がその時点でどれくらい信頼できるかを点数にして比べ、そのうえで使い方を決めます。Tech Insiderは、バンドがゆるくて肌から浮いているApple Watchや、耳にきちんと収まっていないイヤホンのように、ウェアラブルのセンサーが弱い信号しか拾えない場面を例に挙げています。
点数を比べたあとの使い方は2つあります。1つは、信頼できるほうの値だけを使うやり方です。もう1つは、特許の言葉で「1台目と2台目の測定値を組み合わせて出力値を作る」やり方で、2台の値を計算で混ぜて1つにします。
いまのApple WatchとAirPods Pro 3は「良いほうを選ぶ」だけ
Appleは、Apple WatchとAirPods Pro 3を両方着けてワークアウトをすると、2台の信号の質を比べて、直近の数分で強いデータを出しているほうを使う仕組みをすでに入れています。これは2025年にWareableが詳しく伝えていたものです。
今回の特許は、この「選ぶ」仕組みから一歩進めて、2台のデータを同時に使って1つの値を作るところまで踏み込んでいます。Tech Insiderは、ラジオの局を切り替えるのではなく、2つの音を混ぜるミキサーのような考え方だと説明しています。
Wareableは、体の別々の場所で測った値を組み合わせられるようになれば、心臓から送り出された血液の脈が体を伝わる速さ(脈波伝播速度)のような、より踏み込んだ測定につながる可能性もあるとしています。
スマートリングやメガネにも広がる可能性
特許は特定の製品の名前を挙げておらず、「複数の電子機器」に向けた一般的な仕組みとして書かれています。Wareableは、将来はApple WatchとAirPodsだけでなく、スマートリングやARメガネのような新しい機器も含まれる可能性があるとみています。
ただし、Appleはスマートリングもメガネも発表していません。Tech Insiderも、この特許とそうした製品の結びつきは推測の段階だとしています。
特許が製品になるとは限らない
Appleは多くの特許を出していますが、そのすべてが製品になるわけではありません。今回の仕組みも、いつ、どの製品で使われるかは分かっていません。
Tech Insiderは、もし実現するなら、新しい機器ではなく、いまのApple WatchとAirPodsのソフトウェアのアップデートとして届く形がいちばんありそうだとみています。いまの切り替えの仕組みも、AirPods Pro 3の登場に合わせてソフトウェアで加わったものでした。
まとめ
Appleの新しい特許は、Apple WatchとAirPodsのように別々の場所に着けた機器の測定値に信頼度の点数を付け、良いほうを選ぶか、2つを組み合わせて1つの値を出す仕組みです。いまの「良いほうを選ぶ」だけの仕組みより一歩進んだ内容ですが、製品になるかどうかは分かっていません。
ワークアウト中にApple Watchの心拍数が飛ぶことがある人にとっては、AirPodsを一緒に着けるだけで値が安定する、という将来につながる話です。
Source: Wareable/Tech Insider
画像:Unsplash
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