折りたたみiPhone Ultraは9月9日に間に合うのか? 生産は1日数百台と日経が報道、必要な水準は数万台。Gurman氏は「大きな遅延はない」【海外ニュース】

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Appleロゴの店舗のイメージ画像。Apple Watchは写っていない。

発表まで1週間を切ったタイミングで、気になる報道が出てきました。

日経アジアが2026年9月4日、Appleの折りたたみiPhone「iPhone Ultra」について、8月下旬の生産量が1日あたり「数百台」にとどまっているとサプライチェーン筋の話として報じました。米メディアのMacRumorsと9to5Macが、それぞれこの内容を取り上げています。

ただし、この見方に真っ向から異を唱える人物もいます。順に見ていきます。

1日数百台。必要な水準は「数万台」

日経が伝えた数字は具体的です。

サプライチェーンの担当者は「生産の立ち上げはゆっくりで、8月下旬時点の生産量は1日あたり数百台にとどまっている。この初期の生産量では、市場の需要を満たすのは難しいかもしれない」と話したとされています。

この「数百台」がどれほど少ないかは、比較の数字を見ると分かります。9to5Macによれば、報道では計画どおりの生産目標を達成するには、通常なら1日あたり数万台を作る必要があるとされています。桁が2つ違う計算です。

つまずいているのは「平面の精度」と「ヒンジ」

止まっている理由も具体的に挙がっています。

Appleは8月に、設計どおりに量産できるかを確かめるための追加検証を実施したとされます。とくに求めているのが「表面の平坦性」と「ヒンジの性能」の歩留まり改善で、この追加工程によって商業生産が数週間後ろ倒しになったと報じられています。

折りたたみ機で難しいのがヒンジと画面の耐久性であることは、以前から指摘されてきました。ここは8月の時点では「解決済み」と伝えられていた部分です。日経の以前の報道によれば、この問題は試作段階で解決したとみられ、Appleはそれを受けて発注を年間700万〜800万台から約1000万台へ引き上げたとされていました。

今回の報道は、いったん解決したはずの箇所に、Apple自身がもう一度ハードルを上げたという話になります。品質を優先した結果として遅れている、という筋書きです。

Gurman氏は「大きな遅延はない」と見ている

一方で、正反対の見方も同じ週に出ています。

Bloombergのマーク・ガーマン氏は、折りたたみiPhoneについて「iPhone 18 Proと同時、あるいはそれにごく近いタイミングで発売される」と予想しており、現時点で「大きな遅延やサプライチェーンの問題があるとは思わない」としています。

どちらが正しいかは、現時点では判断できません。ただ、この2つは必ずしも矛盾しないとも言えます。発表と発売の日程は守れても、店頭に十分な数が並ばないという状態はあり得るからです。日経の報道も「発売時に入手できる数が限られる可能性」を示唆しています。

日本で買えるのは、さらに先になりそうです

日本の読者にとって重要なのはここです。

iPhone Ultraは発売が米国から始まり、中国など主要市場は2〜3か月遅れると報じられていました。もともと日本は後回しになる見込みだったところに、今回の生産の遅れが重なります。

段階的な発売になり、当初は米国限定になる可能性も指摘されています。日本で普通に買えるようになるのは、当初の見込みよりさらに後ろにずれると考えておいたほうがよさそうです。

Appleとサプライヤーは24時間体制で増産を進めており、流通在庫が細ることを避けようとしているとされています。

まとめ|答えは9月9日に出ます

整理すると、こうなります。

日経は1日数百台という生産ペースを報じ、必要な水準は数万台だとしています。原因は表面の平坦性とヒンジの歩留まりで、追加検証によって商業生産が数週間遅れました。一方でガーマン氏は大きな遅延はないと見ています。

いずれにせよ、9月9日のスペシャルイベントでiPhone Ultraが発表されること自体は動いていません。日本時間では9月10日午前2時からです。

発表の場で発売日と販売地域が示されれば、この報道が正しかったかどうかも見えてきます。初期のテスターからの評判は良いと伝えられているだけに、作れるかどうかだけが最後の関門ということになりそうです。

同じイベントではApple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4も登場する見込みです。

Source: MacRumors9to5Mac(いずれも日経アジアの報道を引用)/画像出典: Unsplash

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