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Samsungが、Galaxy Watchの健康機能「Vascular Load(血管負荷)」を米国で提供終了し、代わりに「Blood Pressure Trend(血圧トレンド)」という新しい指標へ置き換えることをユーザーへの通知で明らかにしました。海外メディアの9to5GoogleとAndroid Policeが報じています。変更は、次期アップデート「One UI 9 Watch(Wear OS 7)」と「Samsung Health 7.0」から適用される予定です。ここでは、何が変わるのかを整理してお伝えします。
「血管負荷」が米国で提供終了へ
Samsungがユーザーに送った通知によると、Samsung Health 7.0とOne UI 9 Watchアップデートを機に、米国のユーザーに対して「血管負荷」機能が利用できなくなります。今回の変更が対象としているのは米国のGalaxy Watchユーザーで、実施時期は「One UI 9 Watchアップデートの一環として7月下旬」を見込んでいるとされています。
機能が無効化されると、これまで蓄積した血管負荷のデータはSamsung Health上に表示されなくなります。ただしデータ自体は、Samsung Healthの「その他のオプション」→「設定」→「個人データのダウンロード」からいつでも書き出せると案内されています。過去の記録を残しておきたい人は、無効化される前にダウンロードしておくとよさそうです。
「血管負荷(Vascular Load)」とはどんな機能だったのか
血管負荷は、One UI 8で導入された健康指標です。Samsungの説明によると、睡眠中に光電容積脈波(PPG)の波形、つまり血流に関わる光信号を読み取り、血液量や血管の硬さを測定して、血管にかかるストレスの変化を分析するというもの。食事・ストレス・休息といった生活習慣がこの数値に影響するため、継続的にモニタリングすることで、見直すべき習慣に気づき、心血管リスクが深刻になる前に対処する助けになる、と位置づけられていました。Android Policeも、循環器系のストレスを計測し、心臓の健康を管理するための提案を行う機能だったと説明しています。
代わりに「血圧トレンド」を推進
Samsungは今後、以前から米国への提供を告知していた「血圧トレンド(Blood Pressure Trend)」に軸足を移します。血圧トレンドは、その名のとおり血圧を定期的に計測し、時間の経過に沿った推移を見せてくれる機能です。健康的な習慣づくりに役立つアドバイスも表示されます。
利用にあたっては、あらかじめ血圧計(カフ)を使ってGalaxy Watchをセットアップする必要があり、精度を保つために28日ごとに血圧計での再チェックが求められます。9to5Googleは、Samsungの通知が「upcoming Galaxy Watch(次期Galaxy Watch)」でこの機能に対応すると触れている点に注目しています。血圧トレンド自体は既存のデバイスでも使える機能であるにもかかわらず、次期モデルを前提とした書き方になっている、というわけです。なお血圧トレンドは、あくまで健康管理(ウェルネス)を目的とした機能であり、病気の診断や治療に用いるものではないと明記されています。気になる症状がある場合は医療機関を受診するよう案内されています。
提供終了の理由は明らかにされず
Samsungは、血管負荷を取りやめる理由を公表していません。Android Policeは、米国では一部のスマートウォッチ機能が医療機器のカテゴリーに該当し、FDA(米国食品医薬品局)の承認を必要とすることから、規制上の事情が背景にある可能性が高いと指摘しています。同メディアはSamsungに問い合わせており、回答があれば続報するとしています。Reddit上でも、FDAのコンプライアンスを懸念したのではないかという見方が多く寄せられており、血圧計での定期的な較正を条件にしてでも機能を残してほしかった、という声も上がっています。
次期Galaxy Watchはいつ登場する?
Android Policeによると、血圧トレンドは今月後半に開催が見込まれる「Galaxy Unpacked」で発表されるとみられる次期Galaxy Watchとともに、米国で利用可能になる見通しです。次期モデルの噂については、Galaxy Watch Ultra 2の輝度5,000ニト&800mAhリーク情報まとめもあわせてどうぞ。一部では、この新機能が将来のApple Watchの機能を意識したものではないかという見方もあり、噂されるApple Watch Ultra 4の動向とあわせて注目が集まっています。Appleの健康センサー強化の噂は、Apple Watch Series 12の血糖値測定など次世代機能の噂で詳しく解説しています。日本での提供状況は米国と異なる場合があるため、実際にどの機能が使えるかは、今後の公式発表を確認するのが確実です。
まとめ
今回の変更は、Galaxy Watchの健康機能が「血管負荷」から「血圧トレンド」へと入れ替わる動きです。対象は米国ユーザーで、7月下旬のOne UI 9 Watchアップデートで実施される見込み。血管負荷を使ってきた人は、無効化される前に個人データをダウンロードしておくと安心です。血圧トレンドは血圧計とのセットアップや28日ごとの再チェックが前提となるため、手軽さの面では一手間かかりますが、血圧の推移を長期的に把握できる点は健康を意識するユーザーにとって魅力的でしょう。今月後半に見込まれるGalaxy Unpackedでの続報に注目したいところです。
Source: 9to5Google/Android Police
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