Amazfitがソフト更新でプール水泳の「手動レスト」とローイングマシン連携に対応|対象は8機種、ただし機能ごとに使える機種が違う【海外ニュース】

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Amazfit Balance 3 の本体を斜め上から見たところ。円形ディスプレイとバンドが写っている

Amazfitが、スマートウォッチ向けのソフトウェアアップデートを公開しました。プール水泳の記録、屋内ローイング、ワークアウト中の操作性という、運動中の使い勝手に直結する部分が中心の内容です。

海外メディアのTechRadarは、この更新について「Garminの上位機に対抗する手段が増えた」と評価しています。ただ、Amazfitの公式ブログを読むと、機能ごとに対応する機種が違うという、見落としやすい前提が書かれていました。そこも含めて整理します。

なお、今回の案内はAmazfitの海外サイトで公開されたものです。日本語での告知は確認できていません。

Amazfit Balance 3 を手首に装着し、トレーニング情報を表示したウォッチフェイス

写真は編集部が実機レビューで撮影したAmazfit Balance 3。今回の更新対象に含まれています

対象は8機種

公式ブログが挙げている対象機種は次のとおりです。

・Amazfit Balance Ultra
Amazfit Balance 3
・Amazfit T-Rex Ultra 2
・Amazfit T-Rex 3 Pro(44mm/48mm)
・Amazfit T-Rex 3
・Amazfit Cheetah 2 Ultra
・Amazfit Cheetah 2 Pro
・Amazfit Active 3 Premium

アウトドア向けのT-Rexシリーズから、ランニング向けのCheetah、日常使いのBalance、価格を抑えたActiveまで、現行の主要ラインがほぼ一通り入っています。編集部で実機を試したAmazfit Balance 3や、T-Rex Ultra 2Cheetah 2 Ultraも対象です。

ただし公式は、リストのすぐ下に「機能の提供状況は機種によって異なります」と添えています。ここが今回いちばん大事なところなので、各機能のところで個別に触れていきます。

1|プール水泳に「手動レスト」が追加

今回の目玉です。プール水泳のアルゴリズムが更新され、休憩時間を自分で区切って記録できるようになりました。

これまでは泳いでいる時間と休んでいる時間がひと続きで記録されるため、あとから見返しても「何本泳いで、どれだけ休んだのか」が分かりにくいという問題がありました。手動レストを使うと、泳ぎと休憩が別々の区間として記録され、さらに泳いだ区間は泳法ごとに整理されます。

インターバルで泳ぐ人にとっては、これでようやくセッションの構造が見えるようになります。設定場所は「プールスイミング → 設定 → ワークアウト設定 → 戻るボタンの設定 → 手動レスト」です。

2|タッチ画面を「常時ロック」できる(T-Rex 3は対象外)

ワークアウト中、タッチスクリーンを最初から最後までロックし続けるAlways Locked(常時ロック)が追加されました。

公式が想定しているのは雨、汗、手袋、袖、不意の接触による誤操作です。ロック中でも、本体のボタンからはワークアウト操作ができるので、記録を止めたり区間を区切ったりする分には困りません。

ここで注意が必要です。公式の注記によれば、この機能はAmazfit T-Rex 3では利用できません。アウトドア用途で手袋をする機会が多い機種だけに、外れているのは意外な点です。

Amazfit Balance 3 本体を手に持ち、円形ディスプレイの表示を確認しているところ

円形ディスプレイのタッチ操作は便利な半面、雨や汗での誤操作が起きやすい部分でもあります

3|FTMS対応のローイングマシンとつながる

屋内向けの大きな追加が、ローイングマシンとの接続です。

ローイングマシンのワークアウトがFTMS対応のサードパーティ製マシンに接続できるようになりました。公式が名前を挙げているのはConcept2 RowErgで、ジムでもよく見かける定番機種です。

接続すると、パワー(出力)や距離といった数値が時計側に直接表示されます。マシンのモニターと時計の記録がバラバラになる問題が解消され、屋内ローイングの記録がまとまるということです。あわせて、距離のキャリブレーション画面がメートル法とヤード・ポンド法の両方に対応しました。

ここにも但し書きがあり、互換性はローイングマシンの機種とファームウェアによって変わるとされています。手持ちのマシンで必ず動くとは限らない点は押さえておきたいところです。

4|「Athlete Defaults」は4機種だけ

ワークアウトを始めるたびに設定を整える手間をなくす機能として、Athlete Defaultsが追加されました。有効にすると、次の3つが自動で適用されます。

・ワークアウト中のおやすみモードをオン
ワークアウトアラートを無効化
GPSを最高精度に設定

通知に邪魔されず、記録の精度も最初から上げておく、という考え方です。設定はZeppアプリ側で行います(デバイスページ → デバイス設定 → ワークアウト設定 → デフォルトアスリートモード)。

ただし公式の注記によると、この機能に対応するのはCheetah 2 Ultra、Balance Ultra、Balance 3、Cheetah 2 Proの4機種のみで、それ以外の機種ではサポートされません。対象8機種のうち半分ということになります。

5|地図とアラームまわりも改善

そのほかの変更点は次の3つです。

ルートプレビューが、ワークアウトの前と最中に地図の移動と拡大縮小に対応
・地図のズーム動作を最適化し、表示をなめらかに
アラーム設定を簡略化し、作成と管理をしやすく

ルートプレビューで周辺を見渡せるようになったのは、地図を見ながら走る/歩く人には実用的な改善です。GPSウォッチとしての基本動作が、地味に底上げされています。

ここが要注意|「対象機種」と「使える機能」は同じではない

今回の更新をまとめると、8機種すべてが同じ機能を得るわけではないという構造になっています。

常時ロック:T-Rex 3は非対応
Athlete Defaults:Cheetah 2 Ultra/Balance Ultra/Balance 3/Cheetah 2 Proの4機種のみ
ローイングマシン連携:マシン側の機種とファームウェア次第

「アップデート対象に自分の機種が入っていた」からといって、目当ての機能が来るとは限りません。自分が欲しい機能が、自分の機種で使えるのかどうかを確かめてから期待したほうが、がっかりせずに済みます。

Garminとの距離は縮まったのか

TechRadarはこの更新を、GarminとAmazfitの選択がこれまでより難しくなった、という文脈で紹介しています。

たしかに、プール水泳の区間管理も、FTMS対応マシンとの連携も、これまで上位のスポーツウォッチが得意としてきた領域です。それが価格帯を問わず、Activeのような手頃なモデルにまで降りてくるのは、選ぶ側にとって悪い話ではありません。

一方で、Garminも画面なしのスマートバンド「CIRQA」を国内投入するなど、下の価格帯へ手を伸ばしています。両社が互いの領域に踏み込んでいるというのが実際のところで、どちらか一方が追いついた、という単純な話ではなさそうです。

AmazfitはHYROX向けのボディウェアなど、競技寄りの製品にも手を広げています。ソフトウェアの更新で既存の機種が伸びていくのは、長く使う側にとって素直にありがたい動きです。

まとめ

・Amazfitが8機種向けのソフトウェアアップデートを公開
プール水泳に手動レスト。泳ぎと休憩が別区間で記録され、泳法別に整理される
タッチ画面の常時ロックを追加。ただしT-Rex 3は非対応
FTMS対応ローイングマシン(Concept2 RowErgなど)と接続し、パワーや距離を表示
Athlete Defaults4機種のみ。おやすみモード・アラート無効・GPS最高精度を自動適用
・ルートプレビューの移動/拡大縮小、地図ズームの最適化、アラーム設定の簡略化
機能ごとに対応機種が異なるため、自分の機種で何が使えるかの確認が必要

派手な新機能というより、すでに持っている時計の使い勝手を詰めるタイプの更新です。とくに水泳とローイングを日常的にやっている人にとっては、記録の見え方が変わる内容だと思います。

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Source:Amazfit公式ブログTechRadar/画像:編集部撮影

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