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「走る」と「筋力」を組み合わせたハイブリッド競技「HYROX(ハイロックス)」の公式パートナー製品として登場した、Amazfitのハイエンドスマートウォッチが「Amazfit Balance 3(アマズフィット バランス スリー)」です。170種類以上のマルチスポーツに対応し、グレード5チタン合金ボディにサファイアガラス、最大3,000nitの1.5インチAMOLEDを搭載。参考価格は63,800円(税込)で、2026年7月10日に発売されたばかりの新しいフラッグシップモデルです。今回は発売に先がけて実機をしばらく使い込むことができたので、いち早く日常・健康・運動の各機能を軸に、実機レビューとしてお届けします。
提供に関する注記
本記事はブランド側から製品提供を受けて執筆していますが、内容・評価は編集部(筆者)が独自に判断しています。
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価格:63,800円(税込・参考価格)
発売日:2026年7月10日
カラーバリエーション:シルバー系(ステンレス調のチタン合金ボディ)
対応するスマートフォンは:Android 7.0以降/iOS 14.0以降(専用アプリ「Zepp」を使用)
防水等級は:10ATM(6つの軍事規格に準拠)
本製品は2026年7月10日に発売され、下記の各ページで購入できます(販売開始時刻は販売店により異なります)。
Amazfit Balance 3
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メーカーの製品ページはAmazfit公式サイトから確認できます。
主要な機能を一覧表でチェック

まずは当サイトが使用しているスマートウォッチの主要機能表で、本モデルの搭載機能をチェックしてみました。緑色の部分が搭載している機能、色のない部分が未搭載の機能です。
心拍・血中酸素・睡眠・体表温度といった健康計測から、歩数・消費カロリー・170種類以上の運動計測、10ATM防水を活かした水泳、デュアルバンドGPSまで、ほぼすべての機能を搭載した多機能ぶりが際立ちます。Bluetooth通話や音楽の保存・再生、常時表示、音声操作(AIアシスタント「Zepp Flow」)にも対応。一方で、日本国内での電子マネー決済やSuicaには対応していません。
ひとつ補足しておきたいのが、一覧表で「○」になっている追加アプリ対応についてです。ここで追加できるのは、あくまでAmazfitの独自OS「Zepp OS」内のアプリストアにあるアプリに限られます。iPhoneやAndroidのように何でも入れられるわけではなく、対応アプリの数もまだ限定的です。実際のアプリストアの画面がこちらで、トレーニングやツール系を中心にラインナップが用意されています。

開封|同梱物をチェック

パッケージはamazfitらしい黒基調のシンプルな化粧箱で、正面に本体のイメージと「BALANCE 3」の型番が入っています。

箱を開けると、同梱物は本体(バンド装着済み)/マグネット式の充電ケーブル/スタートガイド(説明書)とシンプルな構成。余計なものは入っておらず、必要なものがひと通り揃っています。

充電ケーブルは円形のマグネット式で、本体の背面にピタッと吸着するタイプ。接点は2ピンで、中央に「amazfit」のロゴが入っています。

バンドは通気性のよい穴あきのスポーツタイプ。裏面には光学式の心拍・血中酸素センサー「BioTracker 6.0」と、充電ケーブルが吸着する接点が配置されています。
見た目・装着感をチェック

本体サイズは約47.5×47.5×12.5mm、重量はストラップを除いて約62g。フレームにはグレード5チタン合金、カバーガラスには傷に強いサファイアガラスを採用し、軽量化のためのくり抜き構造を採り入れた、存在感のあるデザインです。
実際に着けてみると、ケースサイズはかなり大きめ。167cmの筆者が着けると、正直やや大ぶりに感じます。角張った部分が多く、ケースの一部のボタンや側面には緑色がアクセントカラーとして入っていて、質感も高級感があり、いかにもハイエンドモデルという雰囲気。バンドは穴の開いたスポーツバンド的なタイプで、見た目はスポーツ・アウトドア寄りです。総じて、女性よりは比較的体格のしっかりした男性に似合うモデルという印象を受けました。

一方で、見た目の大きさから「邪魔になるかも」と身構えたものの、着け心地は思いのほか良好でした。角張ったApple Watch Ultraなどと比べても着けやすく、日常で邪魔に感じる場面はそれほどありません。重さも最初こそ気になりましたが、使ううちに慣れていきました。
操作は4つの物理ボタンとタッチスクリーンで行います。特に右上のリューズ(ボタン)はくるくると回すことができ、Apple Watchのデジタルクラウンのように画面のスクロール操作が可能。運動中で汗や手袋によりタッチが効きにくい場面でも、物理ボタンとリューズのおかげで操作性はかなり良好です。防水性能は10ATM+6つの軍事規格準拠で、水泳やハードなトレーニング、アウトドアでも安心。夜間に役立つLEDフラッシュライトも備えています。
文字盤(ウォッチフェイス)は種類が豊富で大画面が映える

文字盤は無料のものだけでも種類が非常に豊富で、HYROX仕様やスポーティなもの、情報量の多いものまで好みに合わせて選べます。

1.5インチの大画面かつ最大3,000nitの明るいAMOLEDなので、どの文字盤も情報が見やすく、屋外の強い日差しの下でもくっきり表示されます。表示の見やすさは、このモデルの大きな満足ポイントのひとつでした。
日常の機能をチェック

ここからは各機能を詳しく見ていきます。まずは毎日の使い勝手から。本機は日常使いの完成度も高く、通知は、届いたメッセージの細かい文章までしっかり読めて非常に見やすいです。ただし、筆者がペアリングしたiPhoneの環境ではLINEの通知だけは内容を表示できませんでした(これはAndroid/iPhoneの仕様差によるところが大きい部分です)。それ以外の通知は、大画面かつ明るい表示のおかげで一覧性が高く、とても実用的でした。
設定まわりも気が利いていて、たとえば夜の就寝時間帯は画面が明るく点灯しないように設定できるなど、普段使いの細やかな配慮が行き届いています。音声アシスタント「Zepp Flow」で話しかけて操作できるほか、64GBストレージへの音楽ダウンロード、街路・等高線・スキーリゾートに対応したオフラインマップなど、ハイエンドらしい装備も揃います。
音声アシスタント「Zepp Flow」を実際に使ってみる

音声アシスタント「Zepp Flow」も実際に試してみました。リアルタイムの心拍数を測ったり、「今日の天気を教えて」と尋ねたり、タイマーをセットしたりといった使い方ができ、反応の速度も悪くありません。こうした一般的な音声操作については、しっかり反応して動いてくれる印象でした。一方で、いわゆるWeb検索のような使い方はできない仕様のようで、旧来型のアレクサのようなイメージで使うとちょうどよさそうです。
AIによる食事記録にも対応

アプリ側では、食事を記録してカロリーや栄養バランス(炭水化物・たんぱく質・脂肪)を管理できる食事記録にも対応。写真から内容を判定してくれるAI機能もあり、運動だけでなく“食べる”側からも健康管理をサポートしてくれます。
健康の機能をチェック

睡眠計測はしっかり行えていて、レム睡眠・深い眠り・覚醒時間といった睡眠ステージに加え、就寝〜起床のブレを示す睡眠の規則性、睡眠時心拍数(実測では54〜59bpm前後)、低呼吸の回数・時間、呼吸速度まで、かなり細かなデータを確認できます。
睡眠スコアや「毎日の睡眠洞察」として、規則正しい睡眠を続けられているかのフィードバックも表示されます。
ハートヘルスの項目では、心拍数・安静時心拍数・血中酸素濃度(SpO2)・心拍数の変動(HRV)といった基本データを一覧で確認できます。実測では安静時心拍55bpm(オプティマル)、SpO2 96%(オプティマル)、HRV 42ms(良好)といった値でした。血中酸素濃度はスマートウォッチだと外れ値が出やすい計測項目ですが、本機は比較的しっかり計測できている印象です。
さらに、Amazfitのスマートウォッチ独特の指標「PAI」にも対応します。PAIは心拍データをもとに運動量を100点満点のスコアで示してくれるもので、詳しくはPAIとは? スマートウォッチで計測できる健康指標の意味と目安で解説しています。このほか「ストレスと感情」の項目もあり、日中のストレス状態を継続的に計測してくれます。
運動の機能をチェック
Balanceシリーズのコンセプトは“マルチスポーツ対応”。ランニングはもちろん、ゴルフや登山など170種類以上のスポーツモードに対応し、デュアルバンドGPSと円偏波アンテナで複雑な地形や市街地でも正確なペース・ルート記録が期待できます。前世代や上位モデルとの違いはAmazfit Balance 3・Balance 2・Balance Ultra・Cheetahシリーズ徹底比較で整理しています。実際に使っていると、外を自転車で走っているときなどに運動を自動で検出して計測してくれるのも便利で、着けているだけで運動ログがたまっていく感覚です。
注目の「HYROX(ハイロックス)」連携

HYROX(ハイロックス)は、2017年にドイツで始まった「走る+筋力」のハイブリッド型フィットネスレース。1kmのランニングと1種目のワークアウトを8回繰り返す競技で、いま世界的に急成長しています。AmazfitはこのHYROXの公式パートナーで、Balance 3にはレース専用の連携機能が搭載されています。関係性はAmazfit公式のHYROX特設ページでも紹介されています。

具体的には、レース中に種目ごとのラップタイムを計測して後から振り返れるHYROXレースモード、会場情報を取り込み目標タイムから逆算する詳細なレースPLAN(Virtual Pace)、レース中にPLANとの差を見ながら調整できるリアルタイムのペース修正、他の参加者と比較できる高度なレース後分析などに対応。HYROXに本気で挑戦する人には心強い装備です。

ランニングを実測|取れるデータが本当に豊富
実際に屋外ランニングを計測してみたところ、取得できるデータの多さに驚きました。ルートマップやペース、平均・最大心拍はもちろん、心拍ゾーン(有酸素・無酸素などの内訳)、ランニングパワー(W)、ストライド、接地時間、ケイデンス、高度の変化や勾配分布、さらにトレーニング効果や最大酸素摂取量(VO2 Max)まで、ランニングウォッチ顔負けの項目がずらりと並びます。

約1.6kmのランでも、ルートはきれいに描かれ、平均ペース7’28″/km、平均心拍140・最大152bpmといった基本データがしっかり記録されていました。ペースのグラフや勾配補正ペースも確認できます。

心拍ゾーンでは、無酸素・有酸素・インテンシブ・ライトの各ゾーンに費やした割合と時間が一目でわかります。平均214W・最大246Wといったランニングパワーや、有酸素2.4(中)・無酸素0.1といったトレーニング効果、主観的運動強度(RPE)まで記録されるのは、トレーニングを追い込みたい人にはうれしいところ。

さらに、平均ストライド81cm、平均接地時間284ms、平均ケイデンス163spm、垂直振動といったランニングフォーム系の指標や、高度・勾配分布(平地97%)まで取得。ランニングフォームの改善に役立つデータがしっかり揃っています。

運動を重ねると最大酸素摂取量(VO2 Max)も推定してくれます(実測では42=良好の判定)。ワークアウト負荷や「次のハードセッション」までの目安なども表示され、トレーニングのペース配分を考える材料になります。
科学的にトレーニングを組み立てる「Zepp コーチ」
運動まわりでもうひとつ紹介したいのが「Zepp コーチ」です。これは運動生理学にもとづいて、科学的な運動習慣づくりをサポートしてくれるコーチ機能。ユーザーの記録や運動習慣からトレーニング計画をカスタマイズし、「今日の計画」としてその日の推奨強度(低・中・高)と、対応する平均心拍数の範囲、推定時間を提示してくれます。
ポイントは、速度ではなく心拍数を基準に運動強度を評価する考え方です。同じメニューでも人によって体への負荷は違うため、心拍数で見たほうが運動量を正確に把握でき、過度な負担を避けやすいという設計思想になっています。さらに、実際の運動量から疲労レベル・フィットネスレベル・トレーニングステータスも算出し、推奨値を継続的に調整してくれます。ただ計測するだけでなく、「次に何をどれくらいやればいいか」まで踏み込んでくれるのは、フラッグシップらしい親切さです。
実際に筆者(普段はあまり運動していない40代)が使ってみると、トレーニング日は月・水・金に設定され、水曜日には「平均心拍数168の高強度の運動を13分」という具体的なメニューが提示されました。運動習慣のない身にはなかなかハードな内容ですが、「とにかく走れ」「何分走れ」といった大まかな指示ではなく、心拍強度で運動の負荷を示し、しかもその心拍数をもとに目標を達成できたかどうかまで管理してくれる——この仕組みはなかなか面白いと感じました。

体調管理の「Hybrid Charge」について

トレーニング負荷・回復・日常のストレスを統合的に分析し、コンディション管理に役立てる「Hybrid Charge」にも対応しています(従来の「Bio Charge」から進化した指標)。仕組みや実測の詳しい解説は、専用記事にまとめてあるので、気になる方はAmazfitの「HybridCharge」とは? 身体と心の総合エネルギースコアの仕組みを実測で解説をあわせてご覧ください。
バッテリーの持ち具合は?
バッテリー容量は668mAhで、公式では通常使用で最大21日間、ヘビーな使い方でも最大10日間、GPSモードでも最大41時間の使用が可能とされています。充電はマグネット式で、想定充電時間は約2時間です。
実際に、常時表示をオンにしたうえで健康計測の頻度も高め、途中でランニングも行うという比較的ヘビーな使い方で試してみました。それでも6日ほど使った時点でバッテリーは40%ほど残っており、公式が示す「ヘビーユースで最大10日間」に近い持ちを実感できました。常時表示をオンにしたままでこのスタミナなら、日常使いでは充電をあまり気にせず過ごせそうです。
そのほかの魅力と価格の値ごろ感
そのほかにも、デュアルバンド6衛星測位(GPS/GLONASS/Galileo/BeiDou/QZSSみちびき/NaviC)と円偏波アンテナの組み合わせなど、位置精度を重視するランナーにうれしい仕様が揃っています。価格は63,800円(税込・参考価格)。チタン合金+サファイアガラスの本格的な造りに、HYROXレース連携やHybrid Chargeといった独自機能、ハイエンド級のGPS・ディスプレイ性能を備えていることを考えると、同クラスの本格スポーツウォッチのなかでは戦略的な価格設定と言えそうです。
まとめ

しばらく使ってみて、Amazfit Balance 3はさすがフラッグシップと言えるレベルの高い、そしてかっこいいスマートウォッチだと感じました。見た目はかなり大きく最初は身構えましたが、着け心地は良好で、角張ったApple Watch Ultraなどより着けやすいほど。大画面で表示が非常に見やすく、自転車などの運動を自動で計測してくれる賢さもあり、睡眠から心拍、ランニングの詳細データまで“取れるものは何でも取れる”多機能ぶりが魅力です。夜間の減光設定など普段使いの配慮も行き届いています。
ケースサイズが大きいため、どちらかといえば体格のしっかりした男性やスポーツ・アウトドア志向の人に似合う1台。HYROXに挑戦したい人はもちろん、ランニングや登山などマルチにスポーツを楽しみたい人、日々のコンディションをしっかり管理したい人に幅広くおすすめできます。発表時の詳細はAmazfit「Balance Ultra」「Balance 3」発表のニュースもあわせてどうぞ。
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