検索
         
  1. スマートウォッチライフTOP
  2. REVIEW
  3. SUUNTO 9の高度計って飛行機で使えるの?

SUUNTO 9の高度計って飛行機で使えるの?

REVIEW

2019.08.15

世の中はお盆休み真っ最中。帰省や旅行で飛行機を利用する方も多いのではないだろうか。SWL記者も飛行機で妻の実家へ帰省することに。ところで、昨今のスポーツ用スマートウォッチは高度を測れるモデルがほとんどだが、空の旅のお供に連れて行ったら一体どうなるのだろうか。『SUUNTO』のフラッグシップモデル『SUUNTO9 BARO』を装着し、いざ機上の人となった。

機内モードでも高度計は動く

「SUUNTO9 BARO」は気圧センサーを搭載した『SUUNTO』の現行最強モデルだ。気圧センサーは周囲の空気圧を測定して正確な気圧高度情報をユーザーに提供する。もちろん、旅客機には客室与圧装置が備えられており、機内は地上に近い快適な気圧に保たれているため、最強の「SUUNTO9 BARO」でも正確な高度を計測するのは無理があるが、飛行機ではどんな挙動を見せるのか興味は尽きない。
まず座席に座ってやることは、機内モードの設定だ。ケータイやタブレットと同じように、この「SUUNTO9 BARO」も機内モードが存在するため、飛行の前に必ず設定しておこう。機内モードにしても高度計は作動する。

注:撮影は他の乗客に配慮してスマホのシャッター音がより小さい動画で行った。以下の画像はすべて動画からの切り出しのため、ピントが甘いがご了承いただきたい。

「SUUNTO9 BARO」は機内モードを備える。座席に着いたらまずは[設定]から機内モードをオンにする。

離陸後まさかのマイナス高度でヒヤリ

羽田空港の滑走路を走り始めたときの高度計表示は28m。しかし、ふわっと機体が持ち上がった瞬間、高度がぐんぐん下降するではないか。機体の揺れなのか、動転したためなのか今となってはわからないが、時計がカメラからフレームアウトしてしまったので、画像は残せていないが、確かマイナス20mほど(腕元では)下降したはずだ。慌てふためいて時計から目を離し、外を見ると飛行機はどんどん高度を上げていく。まずはひと安心だ。外を見て一息ついてから時計を再度見ると今度は一転プラス表示、しかも100m超えである。離陸時はパイロットにとってもっとも忙しい時間のひとつと聞くが、こちらの腕元も負けずとも劣らずの忙しさだ。

離陸直後はマイナス表示だったが、約1分後には150m超えに。

最大高度は約1600mで高止まり

その後、腕元の高度表示は順調に上昇していく。挙動としては小刻みに1mごと上昇するのではなく、数秒に一回10mぐらいずつにぐんぐん上がる感じだ。シートベルト着用サインが消えたとき、「SUUNTO9 BARO」の表示は996m、座席のモニター上に表示された高度は7315mだった。もちろん誤差は大きいが、かなり高いところにいるというのは、腕元で認識できる。
その後、「SUUNTO9 BARO」の高度表示は1595mで高止まり、そのときのモニター表示は9144mだった。


数秒に約10mぐらいずつ上昇していく。

ベルト着用サインが消えたのは996mのとき。
機内のモニターでは、ベルト着用サインが消えたときに7315mだった。
腕元の表示は1595mで高止まり。
「SUUNTO9」が1595mで高止まりしたときの高度は9144mだった。

着陸時も冷や汗モノのマイナス表示

フライトは順調に続き、腕元の表示も1595mから動かないものだから、思わず油断してコーヒーを飲んだり機内誌を読んだりしていたら、いつの間にか高度を下げはじめていたのに気づく。「SUUNTO9」も離陸と同じように、約10mずつぐんぐん高度を下げていく。最終の着陸態勢に入ったとのアナウンスが入ったときは、「SUUNTO9」の高度表示は529m、機内モニターは2925mだった。その後時計ばかり凝視していたが、またもやヒヤッとする事態に。離陸時同様、ここでも高度がマイナスになったのだ。その時の機内モニターの表示は608m。離着陸時ともに、地上から1000m以下の高度では、「SUUNTO9」がマイナス高度を表示した。この高度では飛行機側で何らかの気圧コントロールをしているのか気になるところだ。着陸した瞬間はマイナス15mの表示、その後、飛行機が完全に静止するころには、高度は36m を指し示していた。
前述したように、機内の気圧が人工的にコントロールされている以上、高度センサーとGPSを使いながら正確な高度を叩き出す「SUUNTO9 BARO」で実際の高度を測るのは無理な話である。逆に、航空機の見事な与圧コントロールを可視化できるほど、「SUUNTO9 BARO」の気圧センサーが優秀だと感じられる空の旅であった。

かなり揺れていたので、ピントが甘いのはお許し頂きたいが、マイナス表示になったのが確認できる。

離陸してから飛行機が停止するまでの間に、高度は36mに。
     

関連記事


     
 

RANKING

  1. 「買ってはいけないスマートウォッチ」の特徴6つ。謎ブランドの格安モデルや「Amazonの商品名に機能列挙」は要注意!

  2. Apple Watch Series 8の色選びを大量の写真・動画と7000字で徹底解説!

  3. 1日300kcalだけで平気なの?Apple Watchの「ムーブ」のカロリーは何の数値か

  4. Apple Watchで使える電子マネーを完全解説!【2022年版】 Suica、QUICPay、iDをApplePayで使う方法とその便利さとは

  5. iPhoneで計測できる「歩行非対称性」とは?何%なら正常?

  6. 石田ゆり子、二宮和也、齋藤飛鳥……。Apple Watchを使っている有名人40人を動画・画像付きで紹介します!

  7. この写真、実はApple Watch! 完成度高すぎの「G-SHOCK風カスタム」の秘密を投稿者に聞きました。

  8. 超スムーズなApple WatchのSuica改札通過法! 時計の裏側の”腕タッチ”でもOK

  9. Apple WatchはLINEも使えてやっぱり便利! 「4つの返信法」「既読を付けない読み方」ほか、便利な使い方と疑問を徹底解説

  10. 2022年6月時点の「Suicaが使えるスマートウォッチ」20選。Apple Watch、Garmin、Fitbit、SONYの主要モデルを網羅!

NEW CONTENTS

  1. Apple Watchを着けてカリフォルニア州花の花見&サイクリング

  2. ランナーに圧倒的な支持を受けるGarminからランニング用スマートウォッチの最上位モデル『Forerunner 965』が発売に

  3. AppleWatch専用の急速充電器&モバイルバッテリーが登場。『SMARTCOBY DUAL』「Makuake」にてプロジェクトスタート

  4. スリムで軽量なボディでラウンド型の最新スマートウォッチ「Amazfit GTR Mini」が新発売

  5. ナビットの1000人アンケートでわかった スマートウォッチのリアルな利用状況

  6. エレコムから発売された4つの異なる素材のApple Watchバンド。あなたの好みはどのタイプ?

  7. ケースごと着替えて印象をガラッと変える。新発売スマートウォッチ『HUAWEI WATCH GT Cyber』。

  8. Apple Watchをエレガントに楽しみたいなら2重巻のレザーバンドはいかが?EPONASからドゥーブルレザーバンドが登場。

  9. 春の季節にぴったり。ポラールのGPSプレミアムランニングウォッチPolar Pacer Proに新色ゴールド・シャンパン登場!

  10. Apple、Samsungなど大手のウェアラブル出荷量が軒並み減少! 2022年第4四半期のデータを読み解く

TAG

タグをさらに表示