スマートウォッチやスマートフォンには、加速度センサーだけでなく「ジャイロセンサー」というセンサーも搭載されています。
ジャイロセンサーは「回転」や「角速度(向きの変化のスピード)」を検知するためのセンサーで、加速度センサーと組み合わせて、より正確な動作検知や身体の動きの把握を可能にしています。
本記事では、ジャイロセンサーの基本的な仕組みや、スマートウォッチやスマホでの活用例をわかりやすく解説します。
ジャイロセンサーを一言でいうと?
ジャイロセンサーは、物体がどの方向にどれだけ回転しているか、またその「回転速度(角速度)」を検出するセンサーです。
直線的な動きを検知する「加速度センサー」とは異なり、回転の情報を取得できるため、2つのセンサーを組み合わせることで、より正確な3D的動きの把握が可能になります。
現在のスマートウォッチやスマートフォンでは、加速度センサーとジャイロセンサーの両方を搭載した「6軸センサー」が主流となっており、ウォーキングやランニング、睡眠の姿勢検知など、日常の動きを詳細にトラッキングできます。
ジャイロセンサーの活用例:航空機やカーナビからスマートウォッチまで
ジャイロセンサーの技術は、実はかなり歴史があり、もともとは船の安定制御や航空機の姿勢制御、ロケットの自律航法などに使われていました。
近年では、自動車のナビゲーションシステムや自動運転技術、ドローンの姿勢制御、デジタルカメラの手ぶれ補正機能、VR・ARデバイスの動き追跡など、さまざまな分野で活用が進んでいます。
スマートフォンでは、スマホの傾きを使ったレーシングゲームや、映像が回転に合わせて変わるVR体験などでもジャイロセンサーが重要な役割を果たします。
そしてスマートウォッチでは、加速度センサーと連携しながら、運動中の手首の動きや姿勢、睡眠中の寝返りなど、より正確なアクティビティ解析に利用されています。
スマートウォッチの高精度な計測を支える「6軸センサー」
スマートウォッチの心拍数や歩数、カロリー消費量などの計測精度が近年格段に向上しているのは、この「6軸センサー」の存在が大きく貢献しています。
・加速度センサー(3軸)で移動の速さや方向を検知
・ジャイロセンサー(3軸)で手首の向きや回転を検知
これにより、運動の種類や質、動きの強度をより正確に解析できるようになり、フィットネスだけでなく睡眠、健康管理、さらにはスポーツパフォーマンスの分析にも役立つようになっています。
まとめ:ジャイロセンサーがあるからこそ、スマートウォッチはもっと賢くなる
スマートウォッチの計測精度の向上や、ゲーム・VRアプリでのリアルな動作再現、さらには車や航空機の姿勢制御まで──ジャイロセンサーは私たちの生活のあらゆるシーンで役立っています。
加速度センサーとジャイロセンサーの両方を活用することで、より正確で高度なセンサー技術が実現されているのです。
スマートウォッチを選ぶ際にも、搭載されているセンサーの種類に注目すると、より精度の高い健康管理やトラッキングが期待できるでしょう。
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