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米国で流行中のエクササイズ「Rucking(ラッキング)」にApple Watchが便利なわけ

Apple Watchの使い方、基礎知識

公開日: 最終更新日:

フィットネスや健康に関心が深い人たちの間で「Rucking」(以下、ラッキング)の人気が高まっています。

……と言われても、「なに、それ?」首を傾げる人もいるかもしれません。アメリカでは流行ってきているのですが、日本ではそうでもないからです。

このラッキング、言葉としては新しいのですが、やること自体はけっして新しいものではありません。

背中に重いバックパックやリュックサックなどを背負って歩くことをラッキングと呼びます。

それだけです。

ずっと以前から軍隊などで行われていた鍛錬方法だと紹介されることが多いですが、実を言えばお弁当をリュックサックに入れてハイキングすることや、バックパックを背負って駅から徒歩○○分を往復することとほぼ同じなのです。

小学生がランドセルを背負って学校まで歩くことだってラッキングと呼んで差し支えないはずです。

通常のウォーキングと同様、低強度で長時間行うことができる有酸素運動であり、かつ重量による筋肉への負荷がかかるエクササイズです。

バッグ以外に特別な用具は要りませんし、いつでもどこでもできるという自由さが大きな魅力です。

ラッキングにApple Watchを使うときはどうする?

現在のところ、Apple Watchのワークアウト・アプリではラッキングという選択肢はありません。従って、「屋外ウォーク」を選ぶことになります。

ラッキングをしたときと手ぶらで同じ距離を歩いたときをApple Watchのデータで比較すると、ラッキングでは心拍数はより高くなり、消費カロリーも多くなることがよく分かります。

当然ですが、背負ったバッグが重ければ重いほど、その差は大きくなります。

少しマニアックな話をすれば、同じ距離を歩いた際の心拍数が高くなるため、ラッキングのデータを入れるとApple Watchが推定するVO2Maxの評価は悪くなります。

この数値を気にする人には注意が必要かもしれません。

関連記事:VO2Max(最大酸素摂取量)とは何かを有識者が解説!スマートウォッチで計測可能

知らない土地で威力を発揮するApple Watchのマップ機能

Apple Watchマップ機能のスクリーンショット

私が実際にラッキングを試してみた事例を紹介します。場所は兵庫県宝塚市内。約5kgのバックパックを背負い、約10kmの距離を2時間ほどかけて歩きました。

宝塚市役所から長尾山霊園を経て宝塚駅に到る、と地元の人が聞けば「マジ?」と驚くかもしれません。きつめのハイキングか軽めの登山を想像してもらうとよいかと思います。

私はこの宝塚で生まれたのですが、0歳時のときに引っ越したそうです。夏休みになると祖母の家に泊まりにくるのが楽しみでしたが、なにしろ子どもの頃ですので、土地勘はほとんどありません。宝塚市役所に所用ができ、この機会に長い間ご無沙汰していた祖父母の墓参りを思い立ったというわけです。

車なら不案内の土地へ行くときにはカーナビを使うのでしょうが、歩くときもApple Watchのマップ機能のおかげで、私は道に迷うということがほとんどなくなりました。

ラッキングではやや早歩きのペースが望ましいとされています。有酸素運動と考えるなら、なるべく立ち止まらずに長時間歩き続けたいところです。両腕を振って歩くためには、手にスマホも持ちたくはありません。

それに歩きスマホは危険でもあります。宝塚市では条例で歩きスマホを禁止していて、発覚すると罰金100万円か6か月以下の懲役が科せられます、というのはウソですが、手首に巻いたApple Watchが道案内をしてくれるのは大変便利です。角を曲がる前にはプルプルと振動して、行くべき方向を指示してくれます。

センチメンタル・ジャーニー? エクササイズ?

私がいつも持ち歩いているバックパックにはラップトップ・コンピューターが入っています。その他の文房具、財布、飲料水などを足した重量は約5kg。ラッキングと呼ぶには最軽量に近いでしょう。

宝塚市役所を出て、マップの行き先を「長尾山霊園」に指定すると、すぐ近くを流れている武庫川に沿って北上します。広々とした川原の向こうに山が見えます。

宝塚市役所近くの武庫川

私の父は子どもの頃、夏になると毎日のようにこの川へ泳ぎに来ていたそうです。その頃の日本は貧しくても美しかったのだろうなあ、とそんな考えに浸れるのも、歩くスピードが人間の生理にあっているからではないでしょうか。

住宅地を抜け、段々と登り坂が険しくなっていきます。長尾山霊園は山のてっぺんにあるのです。途中から歩道もなくなり、車道の端を歩くことになります。舗装された道路を歩く登山のようなものです。

長尾山霊園到着間近

頂上付近は見晴らしもよく、思わず「ヤッホー」と叫びたくなりますが、霊園でそれをするのは憚れます。Apple Watchのワークアウトを一時停止とし、祖父母の墓周りを掃除した後で、マップの行き先を「宝塚駅」に変更して帰路につきました。今度は下りですので、断然ラクです。

数十年ぶりに訪れた宝塚駅はびっくりするくらい様変わりしていました。変わっていないのはJR駅(もちろん、私が子どもの頃は「国鉄」でした)と阪急駅の位置関係とそれぞれの線路くらいではないでしょうか。

iPhoneの記録によると、この日の私の歩数は約25,000歩。約10キロを歩いて、消費したカロリーは682 cal。かなりの運動量です。ビール中ジョッキ3杯に相当します。おカネもかからず、時間と場所を選ばないラッキングをぜひ試してみてはいかがでしょうか。

iPhoneに残された「屋外ウォーク」のデータ

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookは https://www.facebook.com/WriterKakutani

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