消費カロリーの記録、Apple Watchは本当に正確?
私(編集部S)はApple Watchユーザーです。普段の使用にはほとんど満足していますが、唯一気になるのが「消費カロリーの記録精度」です。
Apple Watchの「アクティビティ」アプリでは、ムーブ(kcal)・エクササイズ(分)・スタンド(時間)の3指標で日々の活動を記録します。
このうち「エクササイズ」や「スタンド」はわかりやすいのですが、「ムーブ(消費カロリー)」については、どうしても実感と数値にズレを感じます。
たとえば私は毎日30分ほど自転車通勤をしていて、距離にして10km近くを漕いでいます。汗だくになるほどの運動にもかかわらず、ムーブとしてはたった100kcal前後しかカウントされないことも。
この差を検証するため、他機種のスマートウォッチと比較してみることにしました。
Apple WatchとFitbitで消費カロリーを比較
今回比較したスマートウォッチは以下の2機種です。
・Apple Watch Series 5
・Fitbit Charge 3
Fitbit Charge 3は旧モデルながら、歩数、階段、距離、消費カロリー、エクササイズ時間を正確に記録できる人気機種です。
5時間の庭作業で実証実験
比較のために選んだ日常作業は、庭の草むしりと枝切り。
作業時間は約5時間。体感的にはランニング10km以上の疲労感でした。

Fitbitの結果
作業開始時:999kcal
作業後:3,416kcal
→ 差し引き 2,417kcal消費
●開始時点
●1日の終わり
一般的な成人男性の1日あたりの消費カロリーが約2,200kcalということを考えれば、かなり納得のいく数値です。
Apple Watchの結果
作業開始時:122kcal
作業後:685kcal
→ 差し引き 563kcal消費
●開始時点
●1日の終わり
一方こちらは想定よりかなり低い結果。600kcal程度では、軽い食事1回分にしか相当しません。実感と記録が一致しない印象が否めません。
睡眠ログはどちらも高評価
ちなみにその日の夜はぐっすり眠れました。
睡眠スコアも以下の通り、どちらも良好でした。
●Fitbit(スコア:89)
●Apple Watch(SleepWatchアプリ)
Apple Watchでは活動時との心拍数の差から、睡眠の質を分析。30%もの心拍数低下が記録されていたため、しっかり休息が取れていたと考えられます。
まとめ:カロリー記録はFitbitの方が実感に近いかも
今回の比較を通じて、消費カロリーの記録精度においてはFitbitの方が体感に近いという結論に至りました。
もちろん、Apple Watchが悪いわけではありませんが、日常作業におけるカロリー消費の認識にはまだ改善の余地があるかもしれません。
今後はランニングなど、より明確な運動時での比較も行っていきたいと思います。
●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」や雑誌『anan』(マガジンハウス)にも出演。You Tube「スマートウォッチライフ」(チャンネル登録者7000人程度)でも各種レビューを行っています!
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