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ファーウェイのスポーツスマートウォッチ「HUAWEI WATCH FIT」シリーズの上位モデルとして登場したHUAWEI WATCH FIT 5 Proと、その前モデルにあたるHUAWEI WATCH FIT 4 Pro。型番だけ見ると「世代がひとつ上がっただけ」に思えますが、スペックを並べてみると意外にも違いがはっきり分かれる部分と、ほぼ据え置きで「ここは完成形だ」と感じる部分に二極化していました。
初めてHUAWEIのスマートウォッチを検討する人にとっては、「新しい5 Proを買えば間違いないのか、それとも値ごろになった4 Proで十分なのか」が一番気になるところだと思います。本記事では公式スペックをもとに、両モデルの違いを冷静に整理し、どんな人にどちらが向いているのかを考えていきます。
Source:HUAWEI WATCH FIT 5 Pro 公式ページ / HUAWEI WATCH FIT 4 Pro 公式ページ
結論:どちらを選ぶべきか

先に結論からまとめておきます。スペックを見比べたうえでの率直な印象は、「画面の見やすさと通信周りの新しさを重視するなら5 Pro、軽さと価格バランスを重視するなら4 Pro」です。
HUAWEI WATCH FIT 5 Proは、ディスプレイが1.92インチに拡大し、Bluetoothが6.0世代に更新され、GNSS(衛星測位)も日本のQZSS(みちびき)に加えてインドのNavICまで対応するなど、外側と通信仕様のアップデートが目立ちます。一方のHUAWEI WATCH FIT 4 Proは1.82インチで本体重量が約26gと軽く、装着感の負担が少ないのが魅力です。センサーやバッテリーの基本性能はほぼ共通なので、健康管理目的の用途ではどちらを選んでも大きな機能差は感じにくいでしょう。FIT 5 Proの一次情報(発売日・価格・主要機能)は、『HUAWEI WATCH FIT 5 Pro』発売記事でまとめています。
ディスプレイの違い:1.92インチに拡大した5 Pro

もっとも体感差が出やすいのがディスプレイです。HUAWEI WATCH FIT 5 Proは約1.92インチのAMOLEDを搭載し、HUAWEI WATCH FIT 4 Proの約1.82インチから一回り大きくなりました。解像度はどちらも480×408ピクセルで共通のため、画面サイズが大きくなった分だけ表示できる情報量に余裕が出ています。
その代わり画素密度(PPI)はFIT 5 Proが328、FIT 4 Proが347と、数字上はFIT 4 Proがわずかに高くなります。とはいえどちらも300台後半の高密度AMOLEDで、肉眼でドットを意識する場面はほぼないレベル。「サイズで読みやすさを取るか、密度でわずかな精細さを取るか」というよりは、視認性を重視するなら大画面の5 Pro、ということで考えてしまって差し支えなさそうです。
最大輝度はどちらも3,000ニトと同等で、屋外の直射日光下でも文字が見やすいクラス。カバーガラスはHUAWEI WATCH FIT 5 Proが2.5Dのサファイアガラス、HUAWEI WATCH FIT 4 Proもサファイアガラスを採用しており、傷への強さという観点では同等です。5 Proは2.5D加工によって縁が緩やかにカーブしているため、見た目の上質感や指のスワイプ感触は5 Proの方がよりプレミアム寄りに振った印象です。
サイズ・重量・装着感の違い
本体の寸法と重量は、地味ですが日常使いの満足度に直結する部分です。両モデルの公式値を整理すると次のようになります。
| 項目 | HUAWEI WATCH FIT 5 Pro | HUAWEI WATCH FIT 4 Pro |
|---|---|---|
| サイズ | 約44.5 × 約40.8 × 約9.5 mm | 約44.5 × 約40.0 × 約9.3 mm |
| 重量(ベルト含まず) | 約30.4 g | 約26 g |
| 対応手首サイズ | 約130〜約210 mm | 約130〜約210 mm |
縦・横はほぼ同じですが、HUAWEI WATCH FIT 5 Proの方が幅で0.8mm広く、厚みで0.2mm厚いという数字です。誤差レベルのようにも見える一方で、重量差は約4gと意外に大きいのがポイント。これは画面が大型化し、ベゼル素材にチタニウム合金、ミッドフレームにアルミニウム合金を使い続けながら部材が増えたことが要因とみて間違いなさそうです。
就寢時もずっと装着して睡眠ログを取りたい人や、細めの腕の人にとっては、4gの差は気にしておきたい数字です。とくに女性ユーザーやお子さんの装着まで視野に入れている場合、軽さを優先するならHUAWEI WATCH FIT 4 Proの方が無理なく選びやすい印象があります。
通信機能とGPS性能の違い
地味ながら、長く使ううえで効いてくるのが通信周りの世代差です。HUAWEI WATCH FIT 5 ProはBluetooth 6.0(BR/BLE)に対応し、HUAWEI WATCH FIT 4 ProのBluetooth 5.2から世代がふたつ進みました。スマートフォンとのペアリング時の安定性や、複数デバイスを行き来する場面、通知の取りこぼしの少なさなど、日々の使用感に効きやすい部分です。
GNSS(衛星測位システム)はどちらも複数の衛星に対応していますが、構成は次のように異なります。
HUAWEI WATCH FIT 5 Pro:GPS(L1+L5)、GLONASS、BeiDou(B1I+B1C+B2a)、GALILEO(E1+E5a)、QZSS(L1+L5)、NavIC
HUAWEI WATCH FIT 4 Pro:L1帯はGPS+GLONASS+GALILEO+BDS+QZSS、L5帯はGPS+GALILEO+BDS+QZSS
大きな違いは、HUAWEI WATCH FIT 5 Proがインドの測位衛星NavICに対応していること。日本国内で使う限り、みちびき(QZSS)に両モデルとも対応しているのでGPSの精度差は実用上ほぼないと考えていいですが、海外旅行や出張で東南アジア・南アジア圏を頻繁に往復する人にとっては、5 Proの方が捕捉できる衛星の選択肢が広い分、安定したログ取りに有利な可能性があります。
NFCはどちらも対応しており、決済機能(HUAWEI Pay対応国・地域)の扱いには大きな差はありません。
バッテリー・充電仕様の違い
バッテリー駆動時間に関しては、ファーウェイラボの公式テスト条件ベースで見るとほぼ同じです。
通常使用で最大10日間、ヘビーユースで最大7日間、AOD(常時点灯)使用時で最大4日間。これはHUAWEI WATCH FIT 5 Pro・HUAWEI WATCH FIT 4 Proともに公称値が一致しています。「Proを名乗るHUAWEIのスマートウォッチの完成形」と言える領域に到達していて、世代更新で電池持ちを目立たせるよりも、安定して長持ちする運用に振った印象です。
一方で充電仕様には小さな進化があります。HUAWEI WATCH FIT 5 Proは5V〜10V DC/2Aに対応し、HUAWEI WATCH FIT 4 Proの5V〜9V DC/2Aから上限がわずかに引き上げられています。ワイヤレス充電クレードルの設計やUSB PD電源との組み合わせ次第ですが、5 Proの方が高出力での充電に余裕があり、満充電までの時間で見ると有利な可能性があります。ただし公式の充電時間そのものは明示されていないため、ここは実機での比較が必要な領域です。
カラー展開とデザインの違い
並べてみると、ターゲット層の違いがいちばん分かりやすいのがカラー展開です。
HUAWEI WATCH FIT 5 Pro:オレンジ・ホワイト・ブラックの3色。オレンジはナイロンベルト、ホワイトとブラックはフルオロエラストマーベルトという組み合わせ。明るく主張のあるオレンジが新色で、よりライフスタイル寄り・カジュアル寄りに振った印象です。
HUAWEI WATCH FIT 4 Pro:グリーン・ブルー・ブラックの3色。グリーンがナイロン、ブルーとブラックがフルオロエラストマーで、こちらはアウトドアやスポーツの雰囲気がより色濃いラインナップになっています。
本体素材はどちらも、ミッドフレームがアルミニウム合金、ベゼルがチタニウム(チタン)合金という共通仕様。手にしたときの剛性感や金属の質感に関しては大きな差はなく、ベルト含めて「どの色のキャラクターが自分の生活と合うか」で選んでよさそうです。
共通点:センサー・防水性能・基本機能
違いを並べてきましたが、実はセンサーと防水性能はHUAWEI WATCH FIT 5 ProとHUAWEI WATCH FIT 4 Proでまったく同じと言えます。健康・スポーツ用途の中核を担うこの部分が共通だからこそ、「世代の新しさ」と「軽さ・価格」のどちらを取るかという比較軸がはっきり浮かび上がってくる構図です。
搭載センサーは、加速度センサー、ジャイロスコープセンサー、地磁気センサー、光学式心拍センサー、気圧センサー、温度センサー、環境光センサー、心電図センサー、深度センサー。健康管理に必要なものはひと通り押さえつつ、水中での深度を測る深度センサーまで両モデルが備えており、これは「Pro」を名乗るだけの構成です。
防水性能は5気圧防水(ISO 22810:2010)に加え、IP6Xの防塵性能、そしてダイビングアクセサリー規格EN13319準拠で最大水深40mまでのフリーダイビングに対応。プールでのスイミングや海でのシュノーケリングはもちろん、本格的なフリーダイビングまで視野に入る水準で、両モデルとも同じです。
マイク・スピーカーを内蔵してBluetooth通話に対応する点、ワイヤレス充電、回転クラウン式のホームボタンとサイドボタンによる操作系も共通しており、操作感や着信応答といったベーシックな使い勝手は両機種でほぼ同じ体験になると考えてよさそうです。
主要スペック比較表
ここまで触れてきた仕様の違いをまとめると以下のとおりです。
| 項目 | HUAWEI WATCH FIT 5 Pro | HUAWEI WATCH FIT 4 Pro |
|---|---|---|
| サイズ | 約44.5 × 約40.8 × 約9.5 mm | 約44.5 × 約40.0 × 約9.3 mm |
| 重量(ベルト含まず) | 約30.4 g | 約26 g |
| ディスプレイ | 1.92インチ AMOLED(480×408、328 PPI) | 約1.82インチ AMOLED(480×408、347 PPI) |
| 最大輝度 | 3,000ニト | 3,000ニト |
| カバーガラス | 2.5Dサファイアガラス | サファイアガラス |
| ベゼル素材 | チタニウム合金 | チタン合金 |
| Bluetooth | 2.4GHz BT6.0(BR/BLE) | 2.4GHz BT5.2(BR/BLE) |
| GNSS | GPS(L1+L5)、GLONASS、BeiDou、GALILEO、QZSS、NavIC | GPS、GLONASS、GALILEO、BDS、QZSS(L1/L5構成) |
| NFC | 対応 | 対応 |
| センサー | 加速度/ジャイロ/地磁気/光学式心拍/気圧/温度/環境光/心電図/深度 | 加速度/ジャイロ/地磁気/光学式心拍/気圧/温度/環境光/心電図/深度 |
| 防水・防塵 | 5ATM/IP6X/水深40mダイビング対応 | 5ATM/IP6X/水深40mダイビング対応 |
| バッテリー駆動時間 | 通常10日/ヘビー7日/AOD 4日 | 通常10日/ヘビー7日/AOD 4日 |
| 充電仕様 | 5V〜10V DC/2A、ワイヤレス充電 | 5V〜9V DC/2A、ワイヤレス充電 |
| 対応OS | Android 9.0以降/iOS 13.0以降 | Android 8.0以降/iOS 13.0以降 |
| カラー | オレンジ/ホワイト/ブラック | グリーン/ブルー/ブラック |
同世代の無印FIT 5との比較はFIT 5 ProとFIT 5の徹底比較で扱っています。
こんな人にはHUAWEI WATCH FIT 5 Proがおすすめ
HUAWEI WATCH FIT 5 Proが向いているのは、次のようなタイプの人です。
・とにかく画面が大きく見やすいスマートウォッチが欲しい人
・通知やワークアウト中のデータを一目で読み取りたい人
・Bluetooth 6.0世代の最新通信仕様を選んでおきたい人
・オレンジ/ホワイトの明るいカラーが好みの人
・海外(特にアジア圏)に行く機会が多く、GNSSの対応衛星が多いほうが安心という人
新しい世代を選んでおけばそのぶん長く現役で使える可能性が高い、というのは新製品を買うときの素直な利点です。
こんな人にはHUAWEI WATCH FIT 4 Proがおすすめ
一方、HUAWEI WATCH FIT 4 Proにも明確な強みがあります。
・少しでも軽いほうがいい、就寢時の装着感を最優先したい人
・グリーンやブルーといったアウトドアらしいカラーが好きな人
・センサーや防水・バッテリーといった「中身の性能」が同じなら、値ごろになっている前モデルでも十分と考える人
・1.82インチでも視認性として不足を感じない人
センサー類や防水性能、バッテリー駆動時間といった「健康管理・ワークアウト計測の本体性能」がHUAWEI WATCH FIT 5 Proと共通のため、コストパフォーマンス面ではHUAWEI WATCH FIT 4 Proが有利になりやすい構図です。
まとめ
HUAWEI WATCH FIT 5 ProとHUAWEI WATCH FIT 4 Proは、センサー構成・防水性能・バッテリー駆動時間といった「Proモデルの土台」となる部分がほぼ共通で、その上でディスプレイの大きさ、Bluetoothの世代、GNSSの構成、本体重量、カラー展開といったポイントで差別化されているモデルです。
新しさ・画面の見やすさ・通信周りのアップデートを重視するならHUAWEI WATCH FIT 5 Pro。軽さ・カラーの好み・コストパフォーマンスを重視するならHUAWEI WATCH FIT 4 Pro。どちらを選んでも、Proを名乗るだけの本格的なヘルスケア・スポーツ機能をひと通り押さえたモデルが手に入ります。手首に乗せたときの軽さと、視野に入ったときの画面の大きさ、そのどちらが自分にとって毎日の満足度を上げてくれるか、という視点で考えるとミスマッチを避けやすいはずです。無印モデル同士の世代比較はFIT 4とFIT 5の違いまとめへ。
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