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まだ発表されていない製品が、メーカー自身の広告に写り込んでしまう。ときどき起きる出来事ですが、今回はGoogleでそれが起きたのではないかと海外で話題になっています。
YouTubeで流れているPixel 11の広告に、Pixel Watch 5でもFitbit Airでもなさそうな、画面の付いた小さなウェアラブルが写っているというのです。名前も価格も発売時期も分かっておらず、そもそも製品として売られるのかどうかも不明ですが、複数の広告で同じ機器が確認されている点が注目を集めています。
Pixel 11の広告に、見覚えのない小型ウェアラブルが写っている
見つけたのは海外掲示板Redditのユーザーで、ここ1日ほどのあいだに報告が上がりました。少なくとも2人が同じ機器を目撃しているとされています。
広告は刷新されたPixelのラインアップを宣伝するもので、1本はPixel 11の各モデルとPixel Watch 5を並べたもの、もう1本は複数のGoogle製品をそろいのグリーンで見せるものでした。そのどちらにも、この見慣れないトラッカーが入っているといいます。
Fitbit AirでもPixel Watchでもなさそう
形としては、Fitbit Airのような小石のような丸みのあるデザインに近いものの、画面が付いている点が決定的に違います。全体のシルエットとしてはむしろFitbit Chargeシリーズに近いのではないか、というのが9to5Googleの見立てです。ただし現時点で、これが何なのかを裏づける材料はありません。
Pixel Watchではなさそうだ、という点も指摘されています。本体が小ぶりで、ディスプレイが細長い。腕時計というより、リストバンド型のトラッカーに画面を載せた形に見えるからです。比較対象になっているFitbit Airは画面を持たないトラッカーで、計測データの質については第三者による検証も行われています。
画面なしと腕時計の「あいだ」を狙う形なのか
もしこれが本当に新製品なら、Googleは画面なしトラッカーとフル機能のスマートウォッチの中間を狙っていることになります。腕時計ほど主張せず、それでいて手元で数字を確認できる。Fitbit Airにはできない「ちらっと見る」ができるようになるわけです。
この領域は今、各社が競って手を入れているところです。画面を持たないトラッカーはWHOOPやOura Ringの人気で一気に広がりましたが、その反動で「最低限の表示はほしい」という層も見えてきました。GarminがCIRQA Smart Bandで画面なしに舵を切った一方、Googleは画面付きの小型機で別の答えを出そうとしている、という読み方もできます。
単なる作り間違いではなさそうな理由
広告に映っただけであれば、素材の作成ミスや、社内テスト用の仮の画像という可能性もあります。実際、この手の写り込みが製品化につながらなかった例は珍しくありません。
ただ今回は、同じ機器が複数の広告に登場しています。1本だけなら偶発的なミスで説明がつきますが、複数となると、実在する製品の3Dデータが素材として使われた可能性のほうが高くなります。とはいえ、存在も目的も確認は取れていない、というのが現状です。
Googleのウェアラブル戦略から見るとどうか
新しいトラッカーの登場は、Googleがここ数年進めてきた方向とも整合します。Pixelのスマートフォン、Pixel Watch、そして健康関連のサービスをつなぐという構想のなかで、腕時計を着けたくない人の受け皿は空いたままだったからです。
Fitbitブランドは、Googleがソフトウェアの軸足をGoogle Healthに移して以降、ハードウェア寄りの役割になってきました。GoogleはAIヘルスコーチをApple Watchのユーザーにも開放するなど、ソフトの側は自社ハードの外にも広げる姿勢を見せています。ソフトを広く開き、ハードは形を増やす。その延長線上に、画面付きの小型トラッカーが並ぶのは不自然ではありません。
現時点で分かっていること・分かっていないこと
| 項目 | 現時点の内容 |
|---|---|
| 見つかった場所 | YouTubeで配信中のPixel 11の広告(複数本) |
| 発見者 | Redditのユーザー。少なくとも2人が同じ機器を報告 |
| 見た目 | 小型で画面付き。Fitbit Airに近い丸みだが、形はFitbit Chargeに近いとの指摘 |
| 製品名 | 不明 |
| 価格・発売時期 | 不明。公式発表は一切なし |
| 販売の予定 | 不明。製品化されるかどうかも確認できていない |
| Googleの説明 | なし。広告が差し替えられる可能性もある |
まとめ|いま買うかどうかの判断材料にはならない
広告への写り込みは、噂のなかでは比較的信ぴょう性の高い部類に入ります。実在するデータがなければ画にできないからです。とはいえ今回は、製品名も、時期も、売る意思があるのかどうかも分かっていません。数か月後に何事もなかったように広告が差し替えられて終わる、という結末も十分あり得ます。
したがって、これを待って買い控える理由にはならないと思います。手元で健康データを見たい人にとっては、8月20日発売のPixel Watch 5がすでに選べる状態にあります。もし今回のトラッカーが本物なら、狙う相手はPixel Watchではなく、価格も役割もひとつ下の層です。続報が入り次第、あらためて整理します。
Source: Digital Trends/記事中の画像はイメージです(出所:Unsplash)
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