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サムスンのスマートリング「Galaxy Ring」が、米国で輸入禁止になる可能性が出ています。Oura Ringを手がけるOuraが、Galaxy Ringは自社の特許を侵害しているとして米国際貿易委員会(ITC)に申し立てた件で、担当の行政法判事による仮決定が2026年11月20日に発表される見込みだと、サムスン製品の情報サイトSammyFansが10月30日に伝えました。
仮決定でサムスンの特許侵害が認められても、すぐに輸入が止まるわけではありません。ITC委員会の最終決定はその約4か月後で、対象は米国への輸入だけです。日本で売られているGalaxy Ringに直接の影響はありません。サムスンも別にITCへ申し立て、Oura Ringの米国への輸入禁止を求めています。
Ouraの特許4件は指輪の形と部品 Reebok・Amazfitのリングも調査の対象に
米連邦官報に載ったITCの告示によると、Ouraは2025年11月18日にITCへ申し立て、12月9日に内容を修正しました。ITCは12月17日に調査を始めることを決め、調査番号は「337-TA-1468」です。
Ouraが侵害を主張した米国特許は、調査開始の時点で4件でした。Ouraの公式ブログは、これらの特許はOura Ringの形と、内部・外部の部品、製造方法に関わるものだと説明しています。ITCの告示が挙げる対象の部品は、曲がったバッテリー、基板、光学式の心拍センサー(PPG)、皮膚温センサー、加速度センサーです。
調査の相手はサムスンだけではありません。ReebokのSmart Ring、Zepp Health(Amazfit)のスマートリング、インドNexxbaseのLuna Ringを手がける企業も含まれます。このうちNexxbaseは、2026年1月までに、特許の有効期間中は米国市場から撤退することに同意しました。Ouraはその後、主張する特許の一部を取り下げて争点を絞っています。
Ouraが求めているのは、損害賠償ではなく、侵害品の米国への輸入を止める「限定的排除命令」と、米国内での販売を止める「停止命令」です。Ouraは2025年にも同じITCの手続きで、UltrahumanとRingConnに対する輸入禁止の命令を勝ち取っています。RingConnは使用料を払う契約を結んで販売を続け、UltrahumanのRing Airは米国へ輸入できなくなりました。
11月20日は仮決定 ITCの最終決定は約4か月後で控訴も可能
ITCの調査では、まず行政法判事が特許侵害があったかどうかの仮決定を出し、そのあとITCの委員会が見直して最終決定を出します。SammyFansによると、仮決定が11月20日、最終決定はその約4か月後の見込みです。最終決定で輸入禁止が決まっても、米国では大統領の審査期間(60日)があり、サムスンは控訴することもできます。
サムスンは、米国特許商標庁(USPTO)の審判部でOuraの特許を無効にするよう求める手続きも進めてきました。ただ、特許訴訟を扱う専門ブログのipfrayは、2026年7月にサムスンの最後の申し立ても認められなかったと伝えています。
SammyFansは、輸入禁止にならなくても、Ouraが勝てばサムスンは今後のGalaxy Ringの販売について使用料を払うことになる可能性があると指摘しています。一方で、Galaxy Ringの販売は伸びていないと伝えられており、すぐの影響は大きくないとも見ています。Galaxy Ringは2024年の発売から新しいモデルが出ていません。後継機については、サムスンの幹部が「Galaxy Ring 2」の開発を認めています。
サムスンもITCに申し立て Oura Ringの輸入禁止を要求
サムスンも反撃に出ています。米連邦官報の告示によると、サムスンは2025年12月15日にITCへ申し立て、12月31日に補足、2026年1月5日に修正しました。ITCは1月13日に調査を始めることを決め、調査番号は「337-TA-1478」です。
サムスンは、Oura Ringが自社の米国特許4件を侵害していると主張し、Ouraに対して限定的排除命令と停止命令を求めています。SammyFansによると、こちらの仮決定は2027年1月に出る見込みです。サムスンは2025年12月に、テキサス州東部地区の連邦地裁でもOuraを特許侵害で訴えています。
両社の争いは、Galaxy Ringの発売前から続いています。サムスンは2024年、Ouraの特許を侵害していないことの確認を求めてカリフォルニア州の連邦地裁に先に訴えましたが、2025年3月に退けられました。Ouraから具体的に特許侵害を主張されていない段階だったためです。
日本のGalaxy Ringは対象外 米国の判断はスマートリング各社に影響
ITCが出す命令は、米国への輸入と米国内での販売を止めるものです。日本では2025年2月14日にGalaxy Ringが発売されており、今回の判断で日本での販売が止まることはありません。
ただ、Ouraは特許を使って米国のスマートリング市場で他社を抑えてきており、サムスンへの判断は業界全体に影響します。Ouraに使用料を払って販売を続ける会社もあれば、Ultrahumanのように設計を変えて米国に戻ろうとする会社もあります。サムスンが輸入禁止を避けられるか、使用料を払う形で決着するかで、Galaxy Ring 2を米国でどう売るかも変わってきます。
最初の分かれ目は、11月20日の仮決定でサムスンの特許侵害が認められるかどうかです。スマートリングの特許争いのこれまでの経緯や、日本で買えるスマートリングは、下の関連記事で紹介しています。
Source: SammyFans、米連邦官報(337-TA-1468)、米連邦官報(337-TA-1478)、Oura公式ブログ、ipfray
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