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スマートウォッチやスマートリングは、いまや日々の健康管理に欠かせない存在になりました。そして最近は、大学や病院、メーカーの研究現場から「まだ市販の製品には載っていない」次のステップを示すニュースが急増しています。血圧や脳波、病気の予兆まで——ウェアラブルが「測れること」は着実に広がっています。
この記事では、Smart Watch Lifeで紹介してきた最新研究や次世代技術の中から注目のトピックを、「健康・医療を変える研究」と「まだ製品化されていない次世代技術」の2つのテーマでまとめました。数年後のスマートウォッチやウェアラブルがどんな存在になるのか、その輪郭が見えてくるはずです。
健康・医療を変えるウェアラブル研究
まずは、すでにある(または近い将来の)デバイスを使い、大学や病院が「ウェアラブルで何がわかるか」を確かめている研究から。日常の計測データが、診断や予防に役立つ可能性が次々と示されています。
カフ不要で血圧を連続モニタリング(米ユタ大)

腕に巻くカフを使わずに血圧と血流を連続的に測定できるスマートウォッチ型デバイスを、米ユタ大学などの研究チームが開発しました。光ではなく電気的な手法を用いるのが新しく、成果は学術誌Nature Communicationsに掲載予定。じっと座らなくても1日の血圧変動を細かく追える可能性を示した研究です。
米ユタ大が「カフ不要」で血圧を連続モニタリングできるスマートウォッチを開発
Apple Watchの睡眠94,000夜を分析(ハーバード大)

ハーバード大学が、Apple Watchで集めた約94,000夜分という大規模な睡眠データを分析し、更年期前後で睡眠パターンがどう変化するかを発表しました。膨大な実データから、女性の健康とウェアラブル計測の関係に迫った研究です。
ハーバード大学、Apple Watchの睡眠データ約94,000夜分を分析
Galaxy WatchでGLP-1治療中の筋肉量を測る(Samsung×MGH)

Samsungとマサチューセッツ総合病院(MGH)が、Galaxy Watchを使ってGLP-1治療中の筋肉量減少をモニタリングする共同研究を始めました。話題のダイエット・糖尿病治療と、ウェアラブルによる体組成の見守りを結びつける取り組みです。
SamsungとMGH、Galaxy WatchでGLP-1治療中の筋肉量減少をモニタリング
パーキンソン病の進行を高精度に検知(ラドバウド大)

ラドバウド大学が620人・2年間にわたり実施した研究で、スマートウォッチが年1回の診察よりも正確にパーキンソン病の進行を検知できる可能性を示しました。日常的な計測データが、通院だけでは見えにくい変化を補う未来を感じさせます。
スマートウォッチが年1回の診察より正確にパーキンソン病の進行を検知
失神を事前に警告(Galaxy Watch 6)

Galaxy Watch 6を用いた研究で、失神(気を失う前兆)を事前に警告するシステムが84.6%の精度を実証しました。世界初とされる早期警告の試みで、転倒やけがの予防につながる可能性があります。
Galaxy Watch 6が失神を予測―世界初の早期警告システムが84.6%の精度を実証
喘息発作を予測する時代へ(オークランド大)

オークランド大学が250人規模のRCT(ランダム化比較試験)を準備し、スマートウォッチで喘息発作を予測する研究に挑みます。発作の予兆を事前に察知できれば、対処の遅れを防げる可能性があります。
スマートウォッチが喘息発作を予測する時代へ|オークランド大学が250人規模のRCT準備
小児の不整脈検出でパッチ型を上回る

Heart Rhythm 2026で発表された研究で、Apple Watchが小児の不整脈検出においてパッチ型モニターを上回る結果が報告されました。子どもの心臓の異常を、負担の少ない形で見つけられる可能性を示しています。
Apple Watchが小児の不整脈検出でパッチ型モニターを上回る
妊娠を92%の精度で検出

Apple Watchの計測データから妊娠を92%の精度で検出できるとする研究が発表されました。体温や心拍などのわずかな変化から、本人が気づく前の体の変化をとらえられる可能性を示しています。
まだ製品化されていない次世代ウェアラブル技術
続いては、市販の製品にはまだ載っていない、研究室や展示会で披露された「次の一手」。手首を飛び出した新しい形や、これまで測れなかったものを測る技術が登場しています。
髪の上から脳波を計測する新ゲル電極(ペンステート大)

髪の上から脳波を3日以上計測できる新しいゲル電極を、米ペンステート大学が発表しました。これまで難しかった日常での脳波計測に道を開く技術で、次世代ウェアラブルが「脳」の情報まで扱う未来を予感させます。
次世代ウェアラブルが脳に届く日──髪の上から脳波を3日以上計測できる新ゲル電極
空中ディスプレイを実現するメタレンズ(京セラ)

京セラが、ウェアラブルで空中ディスプレイを実現するメタレンズ技術を開発し、CES 2026で初公開へ。空中に映像を浮かべる表示は、メガネやウォッチの体験を大きく変える可能性を秘めています。
京セラ、ウェアラブル空中ディスプレイを実現するメタレンズを開発
スマートコンタクト・スマートタトゥーという次の形

スマートウォッチやスマートリングの次として注目される、スマートコンタクトやスマートタトゥーといった「身につけるを超える」ウェアラブルを解説。肌や目に溶け込むデバイスの可能性を紹介しています。
スマートコンタクトにスマートタトゥー……。スマートウォッチ&リングに続く未来のウェアラブルデバイスは?
まとめ:研究が示す「数年後のウェアラブル」
ウェアラブルは「測れること」がどんどん増え、しかも大学や病院の研究によって、その精度や使い道が裏づけられつつあります。カフ不要の血圧測定や脳波の計測のように、いまは研究段階の技術も、数年後には当たり前の機能になっているかもしれません。気になるテーマがあれば、ぜひ個別の記事もチェックしてみてください。
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