Table of Contents
会議や打ち合わせ、客先トークなど、日常の会話をボタン一つで丸ごとAIに任せられるAIウェアラブル「Memoket Gem」が、米Memoket社から早期予約販売中です。世界最軽量クラスの0.4オンス(約11g)でApple Watchと並べて装着できるリストバンド型という独自設計が最大のフックで、Product Hunt「Product of the Day」で1位を獲得した話題作。早期予約価格は通常価格438ドルの59%オフ・179ドルからと、思い切ったプライシングが目を引きます。
本記事では、Memoket Gemのハードウェア・AI機能・装着スタイル・価格をまとめ、PlaudやSoundcore WorkといったAIボイスレコーダー競合と比べたときの位置付けを整理します。
Memoket Gemとは:会話を全部AIに任せられる超軽量ウェアラブル
Memoket Gemは、ボタンを1回押すだけで周囲の会話を録音し、AIが「要約」「タスク化」「フォローアップ」まで自動生成する、AI記録特化型のウェアラブルデバイス。録音した内容はクラウド上のAIアシスタントに送られ、後から「あの打ち合わせの結論は?」「相手が約束してくれた次のアクションは?」といった質問に、会話の枠を超えて回答してくれる仕組みになっています。
ターゲットとして公式が掲げているのは、起業家・中小企業オーナー・ナレッジワーカー。日々の会話の中身が仕事の成果に直結する層に向けた設計です。
最大の特徴:Apple Watchと並列装着できる4種類の装着スタイル

SWL読者にとっての一番のフックは、間違いなくここでしょう。Memoket Gemは4つの装着スタイルに対応しており、特にApple Watchと並べて装着できるアタッチメントが標準で同梱されます。
・リストバンドとして単体装着:手首周り140〜220mmまで対応、片手ワンタップで録音開始
・Apple Watchと並列装着:Apple Watch Series 1〜11、SE、Ultra(38〜49mmケース)対応の専用アタッチメント
・ペンダント:胸元に下げて両手フリーで録音
・クリップ:シャツの襟や胸ポケットに装着
Apple Watchの隣に乗せて装着できる、というのは、すでにApple Watchを毎日着けているユーザーにとって極めて自然な使い方です。「もう1本リストバンドを着ける」というハードルが消え、手元のApple Watchを外す必要もない。AIボイスレコーダーをウェアラブル化する競合は数多くありますが、Apple Watch装着前提のアタッチメントを最初から用意してきたのは現状ほぼ唯一の特徴と言えます。
The ultimate Apple Watch companion. At 0.4 oz, Memoket is the world’s lightest AI recorder. Wear it as a wristband, pendant, or clip. 20-hour battery life and premium dual mics. Join the early bird program for $5 today.
— Memoket (@Memoket_AI) June 23, 2026
ハードウェア:0.4オンス・20時間連続録音・デュアルマイク

Memoket Gemのハードウェアスペックをまとめると、以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体重量 | 0.4オンス(約11g)/角砂糖4個より軽い |
| 本体サイズ | 約40 × 25 × 10mm(1.57 × 0.98 × 0.40インチ) |
| 連続録音時間 | 最大20時間(1週間に1回程度の充電で運用可能) |
| マイク | デュアルプレミアムマイク+ノイズリダクション |
| 収音範囲 | 約5m(16.4ft)/会議室全体をカバー |
| 対応装着 | リストバンド/Apple Watchアタッチメント/ペンダント/クリップ |
| クラウド | AWSストレージ+多層暗号化 |
注目したいのは、角砂糖4個より軽いという11gの重量感。すでに腕にApple Watchを着けている人にとって、Memoket Gemを並列装着しても重量増は誤差レベルです。

マイクの収音範囲5mも実用性が高く、対面の打ち合わせはもちろん、カンファレンスルームのテーブル越しでも相手の声をしっかり拾える設計。一方で、Plaud Note Pro系のような「卓上に置いて使う」スタイルではなく、あくまでウェアラブル前提で「胸元・手元から収音する」運用が前提です。
AI機能:会話を「要約」「タスク」「比較」に変換

Memoket Gemの真価は、録音後のAI処理にあります。公式が強調しているのは、以下のような「会話をまたいだ理解」です。
・会話を超えた俯瞰:複数日にわたる打ち合わせの内容を1つの流れに統合し、「何が決まり、何が変わり、いま何が重要か」を整理
・意思決定の遷移を可視化:「あの案件、最初はAだったがBに変わった」という意思決定の流れを時系列で追跡
・面接や比較対話を構造化:候補者の発言を比較可能な形に整理し、選考判断をサポート
会話の発言者特定(話者分離)や、根拠となる発言位置の表示にも対応しており、「AIの要約は便利だが、何が根拠かわからない」という課題に踏み込んで設計されています。
連携アプリ:ChatGPT・Slack・Notion・Google Calendarほか

Memoket Gemは、ビジネスシーンで使う主要ツールとシームレスに連携します。
・AIアシスタント系:ChatGPT/Claude/Manus
・コラボレーション:Slack/Notion/Microsoft Outlook/Gmail
・カレンダー:Google Calendar/Apple Calendar
・自動化:n8n
録音と要約だけで終わらず、要約から自動でタスク化してNotionに飛ばす/Slackの該当チャンネルに要点を投稿する/Googleカレンダーに次の打ち合わせを設定する、といったワークフローを既存ツール側で完結できる設計です。n8n連携が用意されているのは、自動化好きには嬉しいポイント。
プライバシー・セキュリティ:AWS+多層暗号化
会話を丸ごと録音する性質上、セキュリティは大きな関心事になります。Memoket Gemは以下の対策を打ち出しています。
・多層暗号化:データの転送中・保存中の両方で複数レイヤーの暗号化
・AWSクラウドストレージ:録音・要約はAWS上で管理
・権限ベースのアクセス制御:本人が許可した範囲のみアクセス可能
・データの自己管理:保存・削除・出力の判断はユーザーが管理
同種のAIウェアラブル全般に言えますが、職場の機密会議に持ち込むかどうかは、社内コンプライアンス規定の事前確認が必須です。
価格と購入情報:Early Bird 59%OFFの179ドルから
Memoket Gemの早期予約価格は、以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通常価格(定価) | 438ドル |
| 早割価格 | 179ドル(59%OFF、259ドル割引) |
| 支払いプランA | 一括179ドル(さらに20ドル割引適用) |
| 支払いプランB | 5ドル予約+出荷時194ドル(合計199ドル) |
| 同梱内容 | 本体(カラー選択可)/アクセサリー/Memoket App 1年無制限サブスク(239ドル相当) |
| 限定数 | 2,000台 |
| 配送先 | 米国/英国/カナダ/EU諸国/オーストラリア/ニュージーランド |
| 保証 | 12か月(出荷前は無料返品OK) |
注目したいのは、本体価格179ドルに「Memoket Appの1年無制限サブスク(239ドル相当)」が含まれていること。実質的にハードウェアとソフトウェアのバンドルセットになっており、初年度の追加課金なしで使い始められます。
現時点では日本への直接配送は明示されていないため、入手したい場合は転送サービスなどを併用するか、日本展開を待つ判断になります。
AIボイスレコーダー市場における位置付け
AIボイスレコーダー/AIウェアラブルの選択肢はここ1〜2年で急増しています。代表的な競合と並べると、Memoket Gemのポジションは明確です。
・Plaudシリーズ(Note Pro/NotePin S):iPhone装着・小型ペンダント、文字起こし精度に定評
・Anker Soundcore Work:指サイズの小型レコーダー、卓上利用
・Notta Memo:オンラインミーティング録音と統合
・TALIX & DingTalk A1:21言語翻訳、業務利用想定
・Memoket Gem:Apple Watch並列装着+複数会話の俯瞰要約に特化
Memoket Gemの差別化ポイントは、「会話単位ではなく、複数の会話・期間をまたいだ俯瞰要約」という記録の使い方を前面に押し出している点。打ち合わせ1本ごとの議事録ではなく、「あの案件、いまどうなってる?」をAIに丸投げできる、というワークフローを目指したプロダクトです。
まとめ:Apple Watchユーザーにとって最も自然なAI記録ウェアラブル
Memoket Gemは、Apple Watchを毎日装着しているユーザーにとって、おそらく現時点で最も自然なAI記録ウェアラブルの選択肢です。専用アタッチメントで時計の隣に並べて装着でき、11gの軽さで装着していることすら忘れられる。20時間連続録音でほぼ1週間チャージ不要、Slack・Notion・ChatGPTといった既存ツールとの統合も最初から用意されています。
一方で、現状は海外発の早期予約段階で、日本への配送経路や日本語UIの完成度は今後の情報待ち。職場での録音利用におけるコンプライアンス確認も含めて、いきなりメイン業務に投入するというより、「個人プロジェクトでまず試す」位置付けが現実的でしょう。
AIボイスレコーダー全体の現状を俯瞰したい方は、SWLの日本で買えるAIボイスレコーダー8選や、AIボイスレコーダー3機種比較(Soundcore Work/Plaud Note Pro/Notta Memo)もあわせてチェックしてみてください。
Source: Memoket Gem 公式サイト
あわせて読みたい関連記事
ウェアラブル型のAIボイスレコーダーで、Memoket Gemの直接の競合となるのがPlaudのウェアラブルシリーズ。
Plaud、ウェアラブルAIボイスレコーダー新モデル「Plaud NotePin S」を3月23日に国内発売|物理ボタン搭載でさらに使いやすく
同じAI記録ウェアラブル路線で、Metaが開発中と報道されている首掛け型のAIペンダント情報も併せて。
Meta、首掛け型「AIペンダント」を開発中と報道。新スマートグラスや法人向けサブスクも【日本発売は未定】
会議・取材で文字起こし精度を実検証した比較記事もどうぞ。Memoket Gem導入前に、自分の使い方に合うAIレコーダーの「精度の現実」を確認できます。
【3機種比較】AIボイスレコーダーの文字起こし精度を実取材で検証|Soundcore Work・Plaud Note Pro・Notta Memo
日本で買えるAIボイスレコーダーの最新ラインナップを横断的に比較したい方は、こちらのハブ記事もどうぞ。
日本で買えるAIボイスレコーダー8選|文字起こし・議事録が一気に楽になる最新モデルまとめ
最新の業務用AIレコーダーの動向もあわせて。
はじめての方・記事の探し方に迷った方へ
記事が多くて迷ったら、
記事の探し方ガイド
から目的別に読めます。











