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2027年の開業に向けて建て替えが進む、新しい「渋谷マルイ」。その工事現場を撮影した写真が、いまSNSで思わぬ盛り上がりを見せています。木の外観に取り付けられた白い部材に、「Appleのロゴが入るのではないか」という憶測が広がっているのです。
きっかけは、新ビルの設計を担うのが、Apple本社「Apple Park」や世界各地のApple Storeを手がけた建築設計事務所「Foster + Partners」だという事実。ファンの期待が一気に膨らみましたが、結論から言えばApple出店の公式発表はなく、現時点ではあくまで“噂”の段階です。ここでは、確かな事実とSNSの憶測を切り分けて整理します。
Apple Parkも設計したノーマン・フォスター氏率いる「Foster + Partners」設計の渋谷マルイに、見覚えのあるロゴらしきものが…… pic.twitter.com/m5jUgZJXVG
— Sora (@Apple___Sora) July 6, 2026
SNSで何が話題になっているのか
話題の発端となったのは、Xユーザーの投稿(2026年7月6日、撮影は7月4日時点)です。写真には、木のルーバーと白いパネルで構成された建物の外壁が写っており、その白いパネルの一角に、面から手前へ少しせり出した“養生された縦長の部材”が確認できます。
これを見た人たちの間で、「ここに看板の下地があり、Appleのロゴが取り付けられるのではないか」という読み解きが広がりました。Apple Storeが窓や壁面からロゴを突き出す形で掲げることが多いことも、期待を後押ししています。リプライには「林檎屋さんの香りを感じます…」「これはわくわくしますね!」といった声が並び、「👀」と反応する人も。真偽はさておき、期待感だけが先行してお祭り状態になっているのが現状です。
そもそも渋谷マルイはどう生まれ変わるのか

画像:丸井グループ プレスリリースより
渋谷マルイは1971年の開店以来、約50年にわたり丸井のフラッグシップ的な存在でした。2022年8月28日に営業を終了し、建物を解体したうえで、日本初の本格的な木造商業施設として建て替えが進められています。
丸井グループのニュースリリースによると、新施設は耐火木材など構造の約6割に木材を使用し、従来の鉄骨造と比べて約2,000トンのCO2排出量を削減できる見込み。規模は地下2階〜地上9階、売場面積は約2,800平方メートルとされています。開店後も再生可能エネルギー由来の電力を使うなど、サステナビリティを軸に据えた施設をめざすとしています。
設計のリードデザイナーを務めるのが、ノーマン・フォスター氏が1967年に設立した国際的設計事務所「Foster + Partners」。同社のシニアエグゼクティブパートナー、David Summerfield氏は「世界的に有名な渋谷のスクランブル交差点から目と鼻の先にある、画期的で持続可能なプロジェクトに取り組めることをうれしく思う」とコメントを寄せています。
開業はいつ? 「2026年」から「2027年」へ
開業時期については注意が必要です。2022年の公式リリース時点では「2026年予定」とされていましたが、台湾メディア・風傳媒(ストームメディア)日本語版が2026年5月に報じた丸井担当者への単独取材では、開業予定は「2027年」と紹介されています。
同取材で丸井店舗プロデュース部の磯部亜矢氏は、建物の構造部分は概ね完成し、現在は施設の上半分が姿を現している段階だと説明。外観は「渋谷の街に大きな木が立っているような印象」で、夜間のライトアップも美しく仕上がっているとし、今後約1年をかけて内装工事を進めるとしています。つまり、話題になっている写真は、まさに“外観が現れ、内装はこれから”というタイミングで撮られたものと考えられます。
なぜ「Apple Store」と結びつくのか?
Apple出店説が説得力を持って語られる背景には、いくつかの状況証拠があります。
まず、設計を手がけるFoster + Partnersは、カリフォルニアのApple本社「Apple Park」や、Apple銀座をはじめとする世界各地のApple Storeを設計してきた“Appleと縁の深い”事務所であること。次に、Appleが店舗のロゴを面にベタ貼りせず、わずかに浮かせたり、歩行者の視線に入るよう壁面から突き出したりする見せ方を好むこと。さらに、以前から「2018年に改装したApple渋谷(神南)が、新しい商業施設へ移転するのではないか」という観測がSNSで囁かれていたことも重なっています。
こうした文脈があるからこそ、工事現場の“突き出した看板下地らしき部材”が「Appleのロゴが入る場所では」という見立てに結びついたわけです。
Appleと断定できるのか? 冷静に見たいポイント
一方で、現時点でApple Storeの出店と決めつけるのは早計です。
第一に、Foster + Partnersは商業施設・空港・オフィスなど幅広く手がける大手であり、「同社が設計した=Appleが入る」という証拠にはなりません。第二に、壁面から突き出すサインはApple専用の特徴ではなく、視認性を重視する他ブランドでも採用例があります。第三に、写真の部材は養生で覆われており、シルエットがAppleロゴの形だと確認できるわけではありません。そして最も重要なのは、Appleからも丸井からも、出店に関する公式発表は一切出ていないという点です。
新店舗の詳細は「決定次第あらためて知らせる」とされている段階。はたして養生が外れたとき、そこに現れるのは林檎のマークなのか、それとも別のサインなのか。答え合わせは、開業に向けたこれからの発表を待つほかありません。
Source: 丸井グループ ニュースリリース / 風傳媒日本語版(画像:丸井グループ プレスリリースより)
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