Mac miniのメモリは何GB必要か 16GB・32GB・48GBの選び方|16GB機を実測したら34GB分を使いスワップは満杯だった

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M4のMac mini(16GB)とM4 ProのMac mini(48GB)を真上から並べた写真。真上から見ると見分けがつかない

2026年9月22日にM6とM5 Proを積んだ新しいMac miniが発売され、Mac miniを選ぶならまた構成から考え直すことになりました。いちばん悩むのがメモリです。とくに困るのが、いま使っている16GBで足りなくなったときに、次は何GBにすればいいのかという判断です。スペック表を何度見比べても、自分の使い方に何GB要るのかは書いてありません。

私はM4のMac mini(16GB)を使ってきて、2026年7月にM4 Proの48GBへ入れ替えました。決め手になったのは、16GBのMac miniで測ったメモリとディスクの数字です。この記事では、16GBのMac miniを実測した数字をもとに、Mac miniのメモリを何GBにすればいいかを、M4世代とM6世代の両方で整理します。なぜ16GBで足りなくなったのか、どう測ったのか、なぜ32GBでも64GBでもなく48GBにしたのかを順に書きます。

そもそも、なぜMac miniを買ったのか

モニターの下のデスクに置かれた2024年以降の筐体のMac miniとキーボード

机の上に置いたMac mini。本体は5インチ角ほどの大きさ(画像:Unsplash)

もともと使っていたのはWindowsでした。動画編集の性能を優先して選んだ、ゲーミングパソコンに近い構成の機械です。処理能力そのものには不満がありませんでした。

合わなくなってきたのは、AIに作業を任せる使い方を始めてからです。Claude Codeのような道具を使い始めると、「夜のあいだに動かしておきたい」「できれば止めずに動かしっぱなしにしたい」という用途が出てきます。

動画編集用に組んだ機械は、たいした処理をしていない待機中でもそれなりに電力を使います。24時間つけっぱなしにすると電気代がかさみますし、ファンの音も、同じ部屋で一晩中回すには気になります。性能は足りているのに、動かし続けるのに向いていない機械でした。

そこで、当時10万円を切る価格で買えて、ほとんど音がせず、電力もあまり食わない機械として、16GBのMac miniを試しに買ってみることにしました。最初は「動かしっぱなしにしておく係」のつもりで、メインの作業機にするつもりはありませんでした。

なお、Mac miniの価格は2026年6月に日本でも値上げされ、9月にはM6を積んだ新しいモデルに切り替わっています。新しいモデルの価格と構成は後半で整理します。

気づいたら、Mac miniだけで仕事をしていた

ところが、買ってしばらくすると想定が崩れていきます。

AIに任せる仕組みをMac mini側に置くようになり、ほかの道具との連携もMac mini側から整っていきました。そうなると、わざわざWindows側で作業を始める理由がなくなります。気づいたときには、日中の仕事もMac miniでするようになっていました。

私の仕事の中身は、原稿を書くことと、その前後の調べ物です。ライターの仕事は、資料や参考ページのタブをいくつも開いたまま文章を書き、書きながらまた調べる、という進み方をします。1つの重いアプリを動かすより、たくさんのものを同時に開いたままにする使い方です。

そこにAIの作業が乗ります。Chromeをタブごと開いたまま、Claude Codeをいくつか立ち上げて別々の作業を並行させる。この状態になると、16GBはあっという間に埋まりました。「動かしっぱなしにしておく係」として買った機械が主力になり、主力として使うには16GBでは足りなかったわけです。

16GBの不足は作業が重なった瞬間の「詰まり」で出る

メモリが足りなくなったMacは、じわじわ遅くなるわけではありません。ふだんは普通に動きます。ある一線を越えたときだけ、急に固まったように待たされます。

私の場合も、単体で使っているぶんには最後まで快適でした。問題が出るのは重なったときです。タブを開いたまま原稿を書き、その裏で別の作業が走り、さらにバックアップの時刻が重なる。1つずつなら何ということもない作業が、重なった瞬間に全部遅くなります。

ふだんは平気なので、体感だけで判断すると「まだ足りている」と思ってしまいます。私も長いあいだそう思っていました。

実測するとディスクの書き込みの約4割、読み込みの約8割がメモリ不足から出ていた

そこで、数字を見ることにしました。2026年7月16日、Macを起動してから3時間たった時点で、アクティビティモニタの「ディスク」タブと、ターミナルの「vm_stat」コマンドで、それまでの累計を確かめています。結果は次のとおりです。

見た項目 起動から3時間の累計
ディスクへの書き込み 全体48.26GBのうち18.50GBがスワップの書き出し(約4割)
ディスクからの読み込み 全体109.98GBのうち88.5GBが、追い出したメモリの読み直し(約8割)
スワップ 8.00GBのうち7.81GBを使用(約95%)
メモリの圧縮 26.3GB分のデータを7.2GBに圧縮して保持
実際に使っていたメモリの量 30〜34GB程度

メモリに載りきらなかったデータは、いったんSSDに逃がされます(スワップ)。必要になったらまた読み戻します。この行き来がディスクの読み書きとして数えられるので、ストレージが忙しく見えても、原因はメモリ側にあります。

いちばん大きかったのは最後の行です。16GBの機械で、圧縮とスワップを使いながら、実際には30〜34GB分のデータを抱えていました。スペック表の16GBという数字からは、この状態は見えません。

この状態はSSDへの書き込みも増やします。スワップの書き出しだけで3時間に18.5GB、1時間あたり約6GBで、24時間動かし続けると1日に約150GBになる計算です。SSDがすぐ壊れる量ではありませんが、メモリ不足を放置する理由はありませんでした。

32GBでは足りず、48GBと64GBで迷った

次の機械のメモリは、実測の30〜34GBを基準に考えました。24GBは論外で、32GBも最初から余裕がない数字です。候補は48GBと64GBの2つに絞られました。

Macのメモリは、買ったあとに増やせません。一方でストレージは外付けで足せます。そこで、あとから足せないメモリにだけ一段の余裕を持たせることにしました。

実測の34GBに対して、48GBは約4割の余裕があります。64GBまで上げると、余裕は二段目になり、「もしも」に備える保険の色が濃くなります。起きるかどうか分からない事態のために割増を払うのは、これまでの買い物で何度か後悔してきたパターンでした。動画編集が4Kや複数カメラの本格的な編集に変わるなら64GBを考える、という線を決めて、48GBにしました。

M4世代のMac miniは48GBを選ぶとM4 Proになる

緑の机に置かれた2024年以降の筐体のMac mini。前面にUSB-Cポートが2つ並ぶ

2024年に登場した今の形のMac mini。M4とM4 Proで本体の大きさは同じ(画像:Unsplash)

M4世代のMac miniでは、48GB以上を選んだ時点でチップはM4 Proに決まります。標準のM4で選べるメモリは最大32GBだからです。

48GB以上が必要なら、チップの選択肢は最初から1つしかありません。逆に32GBで足りるなら、標準のM4のまま安く収まります。

M4 Proになると、背面のThunderboltは最大120Gb/sのThunderbolt 5になり、3つ付いてきます。この速さが、次のストレージの判断を変えました。

ストレージは512GBにして外付けSSDで補った

Mac miniの下に敷いたストレージドック。内蔵容量の不足を外付けで補う

当初の本命は48GBの1TB構成でした。最終的に512GBにしたのは、外付けSSDの速度が以前とは大きく変わっていたからです。

Thunderbolt 5対応のケースにNVMeのSSDを入れると、実測で毎秒6GB前後が出ます。Thunderbolt 4では毎秒3.4GBほど、USBの10Gbpsでは毎秒1GBほどです。外付けはUSBで遅いという前提のままだと512GBは不安ですが、内蔵とほとんど変わらない速度で外に置けるなら、内蔵の容量に大きなお金をかける必要はありません。

結果として、内蔵は作業領域として使い、大きなデータは外付けに置くことにしました。

どこで買って、いくらだったか

2026年7月の時点で、Apple公式サイトの新品は、48GBの512GB構成が387,800円、当初本命だった48GBの1TB構成が441,800円でした。どちらも出荷は10月の予定で、注文から2か月以上待つ状態でした。

実際に買ったのは、2026年7月24日にフリマアプリに出ていた、新品未使用のApple認定整備済製品です。出品者が同じ日にApple公式で購入したもので、価格は370,000円でした。24時間以内に発送され、待つ期間はほとんどありませんでした。

本命だった1TB構成より71,800円安く、譲ったのはストレージ容量だけです。容量の違う構成どうしの差額なので、同じ構成の値引きとして比べているわけではありません。

保証の扱いは、どこで買ったかではなく、中身が何かで変わります。Appleの認定整備済製品には新品と同じ1年の保証が付き、その期間はAppleが販売した日から数えます。今回の個体は出品者がAppleから買った当日だったので、保証は2027年7月まで残っていて、AppleCare+にも加入できる期間内でした。フリマで認定整備済品を買うときは、購入前にシリアル番号を聞き、Appleの「保証状況とサービス期間を確認」のページで保証の残りを確かめておくと安心です。個人が使っていた中古品は、保証が切れているものも多くあります。

現行モデルの価格は変わることがあるので、購入前に各ストアで確認してください。

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2026年9月発売のM6・M5 ProのMac miniなら32GBを超えるとM5 Pro

2026年9月22日に、M6とM5 Proを積んだ新しいMac miniが発売されました。チップの名前は変わりましたが、メモリの上限でチップが決まる仕組みはM4世代と同じです。Apple公式サイトで発売時に確認できた構成は次のとおりです(価格は税込)。

チップ 価格・メモリ・Thunderbolt
M6 149,800円から(16GB・256GB)。メモリは24GB(+36,000円)か32GB(+72,000円)まで。Thunderbolt 4
M5 Pro 299,800円から。メモリは最大64GB。Thunderbolt 5

M6で選べるメモリは最大32GBなので、それを超えるメモリが必要ならM5 Proになります。私の使い方(実際に使っていたのが30〜34GB)に当てはめると、M6の上限ではまた余裕がなくなるので、選ぶのはM5 Proです。入り口の価格は、M6とM5 Proで15万円違います。

もう1つ変わった点として、新しいMac miniはM6もM5 ProもSSDが基板に直付けで、あとから交換できません。ストレージを外付けで補うなら、M5 ProのThunderbolt 5のほうが内蔵に近い速度を出せます。M6のThunderbolt 4で外付けにする場合は、先に書いた毎秒3.4GBほどが目安になります。価格の上がり方とレビューの数字は新しいMac miniのレビューまとめで整理しています。

結局、何GBを買えばいいのか

使い方別の目安を表にしました。私が実測で確かめたのは、AIの作業を並行させる3行目だけです。ほかの行は一般的な目安として読んでください。

使い方 メモリの目安と構成
ブラウザと書類作業が中心。同時に動かすものは少ない 16GB(M6の標準構成)
写真の現像や動画の書き出しが時々ある 24〜32GB(M4・M6で選べる上限まで)
タブを開いたまま原稿を書き、その裏でAIの作業を並行させる(実測) 48GB(M4世代はM4 Pro、M6世代はM5 Pro)
大きなデータを丸ごとメモリに載せたい用途がはっきりある 64GB(用途が明確なときだけ)

迷ったときは、いま使っている機械のアクティビティモニタで、スワップの量とディスクの読み書きを見てみてください。買う前の想像より、いま動いている機械の数字のほうがはるかに正確でした。

新しいMac miniの発売情報や、整備済製品を買うときの注意点は、下の記事にまとめています。

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