Suunto Run 2と初代Suunto Runを公式スペックで全比較|輝度600→2,000ニト、本体に地図、GPS駆動は4時間増

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Suunto Run 2の本体を木のテーブルに置いた状態。黒いケースにミントグリーンのシリコンストラップが対角に伸び、画面に時刻とバッテリー残量が表示されている

SUUNTOが2026年9月15日に発表したランニングウォッチ「Suunto Run 2」。発売は9月29日です。初代Suunto Runの後継として、画面の明るさ、バッテリー、地図、ストレージに手が入りました。

変わったところは、はっきりしています。画面の最大輝度が600ニトから2,000ニトへ。本体に地図を持てるようになり、バッテリー容量は295mAhから380mAhへ。最高精度GPSモードの駆動時間は20時間から24時間に伸び、ストレージは4GB固定から4GB・64GBの2本立てになりました。心拍センサーも新しくなっています。

SUUNTOというブランドの現行ラインナップはSUUNTOブランドガイドで一覧にしていますが、今回は初代とRun 2の2機種だけに絞ります。初代の公式技術仕様を1行ずつ、Run 2の情報と突き合わせてみました。結論から言うと、初代の完成度が高かったぶん、Run 2はハードウェアの弱点を狙って埋めてきたという構図です。ランニング機能そのものは初代の時点で十分に作り込まれていたので、手を入れる先が画面とバッテリーと地図に集中した、という見方ができます。

発表内容そのものと、実機で走った結果は別記事にまとめています。

Suunto Run 2が9月29日発売、59,950円から|35gで2,000ニト、無料オフラインマップはサブスク不要。心拍ベルト2も同時発売

【レビュー】Suunto Run 2で実際に走ってみた|ゴーストランナーは信号待ちで追いつかれる、心拍ベルトあり・なしで同じコースを比べた

まず結論:新しいのはハードウェア

先に全体像を出しておきます。

区分 内容
Run 2で新しくなる 画面輝度(600→2,000ニト)/本体に地図を持てるオフラインマップ/バッテリー容量(295→380mAh)/ストレージ(4GB→4GB・64GB)/心拍センサーの設計/Energy Sense(ベータ版)
初代からすでにある ゴーストランナー/マラソンのタイム表示/構造化インターバル/血中酸素/L1+L5デュアルバンドGNSS/気圧高度計・コンパス・天気/乳酸閾値検出・VO2max/睡眠のHRV計測/オフライン音楽/34種類のスポーツモード
変わらない ケースサイズ(46mm)/ディスプレイサイズ(1.32インチ・466×466)/防水性能(5ATM)/ストラップ幅(22mm)/動作温度(-20〜+55℃)

買い替えを検討するなら、見るべきは上の段だけです。

公式スペックを並べて比較する

初代の数値はSUUNTO公式ストアの製品ページの技術仕様から、Run 2の数値は公式資料から取っています。

本体

項目 Suunto Run(初代) Suunto Run 2
サイズ 46×46×11.5mm 46×46×11.7mm
時計本体の重量 32g 35g
ストラップ込みの公表値 36g(ナイロンテキスタイル) 53g(シリコン)
ベゼル素材 ステンレススチール ステンレススチール
ケース素材 ガラス繊維強化ポリアミド ガラス繊維強化ポリアミド
ガラス素材 ゴリラガラス Corning Gorilla Glass
ストラップ幅 22mm 22mm
防水性能 50m(5ATM) 50m(5ATM)
動作温度 -20〜+55℃ -20〜+55℃

ディスプレイ

項目 Suunto Run(初代) Suunto Run 2
サイズ 1.32インチ 1.32インチ
解像度 466×466 466×466
方式 AMOLED LTPSハイブリッドAMOLED
輝度 600ニト 2,000ニト
常時表示 対応 対応

バッテリー

項目 Suunto Run(初代) Suunto Run 2
容量 295mAh 380mAh
パフォーマンス(最高精度GPS) 最大20時間 最大24時間
エンデュランス 最大30時間 最大30時間
省電力GPSモード 最大40時間 最大40時間
日常使用(毎日1時間のトレーニング想定) 8日間 10日間
日常使用(トレーニングなし) 最大12日間 約10日間・最大13日間

測位・センサー

項目 Suunto Run(初代) Suunto Run 2
衛星システム GPS、GLONASS、GALILEO、QZSS、BEIDOU GPS、GLONASS、GALILEO、QZSS、BEIDOU
GNSS周波数 L1+L5 L1+L5
同時衛星システム 4 4
心拍センサー 光学式心拍計測 グリーンLED6灯+12チャンネル処理/赤色LED5灯
血中酸素 対応 測定用の赤色LEDを5灯搭載
気圧高度計 対応(FusedAlti対応) 対応
デジタルコンパス 対応(精度5°) 対応

ストレージ・音楽・地図

項目 Suunto Run(初代) Suunto Run 2
ストレージ容量 4GB 4GB/64GB
オフライン音楽 対応(4GB) 対応(音楽・ポッドキャスト)
本体のオフラインマップ なし あり(無料・グローバル)
ルートナビゲーション 対応 対応

変わるところを1つずつ見る

輝度600ニト→2,000ニト

Suunto Run 2を手に持ち、1.32インチAMOLEDの文字盤を正面から見たところ。時刻と消費カロリー、バッテリー残量が表示されている

Run 2のディスプレイは1.32インチAMOLED・解像度466×466。サイズと解像度は初代と同じで、最大輝度だけが600ニトから2,000ニトへ上がった(撮影:Smart Watch Life)

今回いちばん大きい変更です。数字の上では3.3倍。ディスプレイのサイズも解像度も同じままなので、純粋に明るさだけが上がります。

スマートウォッチの輝度は、屋内でスペック表を眺めていてもピンとこない項目です。効いてくるのは、真夏の昼に直射日光を浴びながら腕を振っているときで、ここで数字が読めないと立ち止まるか手のひらで日陰を作ることになります。600ニトという初代の値は、AMOLEDとしては控えめな部類でした。

本体に地図を持てるようになる

ここは注意して読む必要があります。初代の技術仕様にも「アウトドアの地形と衛星地図」「ヒートマップを用いたルート計画」といった行があり、一見すると地図が使えるように読めます。ただし公式資料はRun 2との比較でオフラインマップを「なし」→「あり」としており、初代の該当行はSuuntoアプリ側でのルート計画を指していると考えるのが自然です。

Run 2で新しくなるのは、ウォッチ本体に地図データを落としておいて、スマートフォンなしで現在地と周辺の地図を見られる点です。電波の届かない場所で地図が見られるかどうかは、登山におすすめのスマートウォッチ厳選12+最新フラッグシップ総まとめでも選定の軸にしている要素です。事前にSuuntoアプリでウォッチを接続し、Wi-Fiを設定して、使うエリアを選び、充電器につないだ状態でダウンロードしておく必要があります。走る前日までに準備しておくもの、と考えておくのが安全です。

バッテリーは増えているが、表記の条件に注意

容量は295mAhから380mAhへ、29%増えます。最高精度GPSモードは20時間から24時間へ。ここは素直な進化です。

ややこしいのが日常使用の表記です。初代の公式ページは「日常使用:スマートウォッチモード 最大12日」と書いていて、Run 2の資料は「日常使用 約10日間」。この2つを並べると短くなったように見えますが、条件が違います。公式の比較表で条件をそろえた「毎日1時間のトレーニングを想定した日常使用」で比べると、初代8日間に対してRun 2は10日間で、こちらは伸びています。

もうひとつ、長時間走る人が気にする省電力GPSモードは、公式の技術仕様でRun 2も最大40時間と確認できました。初代と同じ数字です。バッテリーモードの構成もパフォーマンス・エンデュランス・省電力の3つで変わらず、増えた85mAhぶんは最高精度GPSの20時間から24時間への伸びに使われた格好になります。

なお常時表示をオンにすると、毎日1時間のトレーニングを想定した日常使用は10日間から6日間まで縮みます。ここは初代にはなかった注記です。

ストレージが最大64GBになる

初代は4GB固定でした。Run 2は4GBモデルと64GBモデルの2本立てになります。増えた容量は、オフラインマップと音楽データを本体に置いておくためのものです。地図を広めに落としておきたい人、音楽をたくさん持ち歩きたい人が64GBを選ぶ、という分かれ方になります。

ひとつ注意したいのは、この容量は地図と音楽で共用するという点です。公式の仕様表も4GB・64GBのどちらにも「マップと音楽と共用の容量」と但し書きを付けています。関東地方の地図だけで749MBという実測もあるので、地図を何地域も入れたうえで音楽もたっぷり、という使い方をしたい人は64GBを見ておくほうが安心です。

心拍センサーの中身が公開された

初代の仕様表は「光学式心拍計測」とだけ書かれていました。Run 2ではグリーンLEDを6つ使って心拍データを取得し、12チャンネルのアルゴリズム処理でそのデータを扱う設計だと説明されています。加えて、血中酸素の測定用に赤色LEDを5つ搭載しています。

心拍まわりで取れる指標の意味はケイデンス・接地時間・接地時間バランス・上下運動とは?で解説しています。ただし、血中酸素の計測そのものは初代の仕様表にも記載があります。機能として新しく増えたわけではなく、測るための光源と処理が手厚くなった、という読み方が正確です。

重量は32g→35g(数字の見え方に注意)

Suunto Run 2の本体とミントグリーンのシリコンストラップを広げて木のテーブルに置いたところ

Run 2に付属するのは22mm幅のシリコンストラップ。公表値53gのうち18gはこのストラップぶん(撮影:Smart Watch Life)

初代は「36g」、Run 2は「53g」という数字が公表されています。ここだけ見ると17gも重くなったように読めますが、これは付属するストラップの素材が違うことによる差です。

SUUNTOが公表している22mm幅ストラップ単体の重量は、ナイロンテキスタイル製がS/Mサイズ4.7g、シリコン製がSサイズ18g。初代の36gはテキスタイルストラップを着けた状態、Run 2の53gは付属のシリコンストラップを着けた状態です。時計そのものを比べれば32gと35gで、差は3g。ストラップをそろえて比べても差は同じ3gです。

初代からすでにあったもの

初代Suunto Runの3色を腕に並べて装着したところ。赤、ベージュ、イエローの本体にナイロンテキスタイルのストラップが付いている

初代Suunto Run。付属ストラップはナイロンテキスタイルで、本体32gと合わせた公表値が36gだった(画像:SUUNTO)

ここが今回いちばん整理しておきたいところです。以下は初代Suunto Runの公式技術仕様に載っている項目で、Run 2の新機能ではありません。

機能 初代での記載
ゴーストランナー ランニング項目に明記。製品訴求にも「Ghost Runner」として掲載
マラソンタイム ランニング特化ツールの訴求ブロックに掲載
構造化インターバルトレーニング 「インターバルの設定」「構造化インターバル」として明記
血中酸素 一般項目に「血中酸素」として明記
L1+L5デュアルバンド・5衛星システム GNSS周波数サポートに「L1 + L5」
乳酸閾値検出・VO2max 心拍数項目に明記
睡眠のHRV計測・REM計測 睡眠トラッキング項目に明記
気圧高度計・嵐警報・日の出日の入り 高度計・天気項目に明記
デジタルコンパス(精度5°) コンパス項目に明記
オフライン音楽 「ウォッチでオフライン音楽 4GB」
スポーツモード プリインストール32種類以上(訴求上は34種類)

ゴーストランナーは、設定した目標ペースで走る仮想のペースメーカーと競う機能です。距離差と時間差がリアルタイムで表示され、レース本番のペース管理にも、リカバリーランでオーバーペースを防ぐ上限としても使えます。これがRun 2の目玉として紹介されることがありますが、初代を持っている人はすでに使えている機能です。

同じことが乳酸閾値検出やVO2maxにも言えます。VO2maxという指標そのものの見方は「VO2max」の検索が1年で約2倍、伸びているのは「上げ方」で扱っています。

まだ分からないこと

Run 2の公式製品ページは9月15日に公開され、初代と同じ粒度の技術仕様が出そろいました。それでも次の項目は、初代とRun 2のどちらの仕様表にも行がありません。そのため「Run 2で新しい」とも「初代にもある」とも断定できない状態が続いています。

項目 状況
ZoneSense(心拍ベルト併用でHRVから運動強度を判定) Run 2は対応。初代の仕様表には該当行がなく、対応の有無が読み取れない
メトロノーム(振動で目標ケイデンスを刻む) Run 2の資料に記載。初代の仕様表には行がない
ランニングダイナミクス(接地時間・垂直振動・左右バランス) Run 2の資料に記載。初代の仕様表には行がない
オートポーズ Run 2の資料に記載。初代の仕様表には行がない
Suunto Coach(アプリ側のAIトレーニング提案) アプリの機能のため、初代でも使える可能性がある
Energy Sense(ベータ版) Run 2で新規。Suunto RACE 2とVertical 2にも実装予定とされている

仕様表に行がないことは、非搭載の証明にはなりません。SUUNTOの仕様表は膨大ですが、それでも全機能を網羅しているとは限らないためです。これらはメディア向けのレビュー資料にRun 2の機能として説明があるもので、初代で使えるかどうかは実機とSuuntoアプリで確認でき次第、追記します。

価格差をどう見るか

発表内容と発売日の詳細は、こちらにまとめています。

Suunto Run 2が9月29日発売、59,950円から|35gで2,000ニト、無料オフラインマップはサブスク不要。心拍ベルト2も同時発売

Suunto Run 2を手首に装着し、斜め横から見たところ。ステンレススチール製ベゼルと右側面のボタンが見えている

Run 2のベゼルはステンレススチール、レンズはGorilla Glass。ケース素材のガラス繊維強化ポリアミドは初代と同じ(撮影:Smart Watch Life)

初代Suunto Runは、SUUNTO公式ストアで34,650円(税込)で販売されています。Run 2の価格は4GBモデルが59,950円(税込)、64GBモデルが64,900円(税込)です。

モデル 価格(税込) 初代との差
Suunto Run(初代) 34,650円
Suunto Run 2(4GB) 59,950円 +25,300円
Suunto Run 2(64GB) 64,900円 +30,250円

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初代Suunto Runは併売されています。

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差額の25,300円で買えるものを言い直すと、画面の明るさ3.3倍、本体だけで見られる地図、GPS駆動4時間分、新しい心拍センサーということになります。ゴーストランナーもインターバルワークアウトもデュアルバンドGPSも血中酸素も、34,650円のほうにすでに入っています。

この整理を踏まえると、選び方は素直です。日中の屋外で画面が読めずに困っている、スマートフォンなしで地図を見たい、音楽をたくさん入れたい——このいずれかに当てはまるならRun 2。当てはまらないなら、初代が相当に強い選択肢として残ります。ランニングウォッチ全体のなかでの位置づけはランニング向けスマートウォッチおすすめ10選【2026年版】でも整理しています。

まとめ

Suunto Run 2は、初代の完成度が高かったぶん、ハードウェアの弱点をピンポイントで埋めにきたモデルです。600ニトの画面と、地図が本体で見られないことと、最高精度モードで20時間という3点に不満があった人には、そのまま答えになっています。

一方で、ランニング機能そのものは初代の時点でかなり作り込まれていました。ゴーストランナー、構造化インターバル、乳酸閾値、デュアルバンドGPS。この顔ぶれが34,650円で手に入るというのは、いま見てもかなりの水準です。

実際に走らせたときにこれらの機能がどう動いたかは、別途まとめています。

【レビュー】Suunto Run 2で実際に走ってみた|ゴーストランナーは信号待ちで追いつかれる、心拍ベルトあり・なしで同じコースを比べた

どこが新しくなったのかは、前の世代のスペックを開いてみて初めてはっきりします。Run 2の場合、その答えは画面・バッテリー・地図・ストレージ・心拍センサーでした。走るための機能はすでにそろっていて、あとは道具としての使い勝手を上げる番だった、ということだと思います。

Source: SUUNTO「Suunto Run 2」製品ページSUUNTO「Suunto Run」製品ページ

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