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英国の調査会社Omdiaは2026年11月5日、7〜9月期の世界のタブレット出荷台数が3,200万台だったと発表しました。前年同期から23%減り、ここ3年近くでもっとも少ない台数です。地域別では、中東、中国、西ヨーロッパの落ち込みが特に大きくなりました。
4〜6月期の10%減に続く2けたの減少で、Omdiaは、部品の供給不足が強まるなかで、本格的な回復は2028年まで見込めないとしています。本記事では、メーカー別の出荷台数とシェア、出荷が落ちている理由を紹介します。同じ時期のパソコンの出荷はCounterpointの集計で紹介しています。
Appleは28%減でも首位 シェアは36%に下がった

Samsung Galaxy Tab S12 UltraとGalaxy Tab S12+(画像:Samsung)
上位5社の7〜9月期の結果は次のとおりです。
| 順位 | メーカー | 出荷台数 | 前年比 | シェア |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Apple | 約1,150万台(シェアから計算) | 28%減 | 36.0%(前年38.2%) |
| 2 | Samsung | 540万台 | 22%減 | 16.9% |
| 3 | Lenovo | 410万台 | 12%増 | 12.7%(前年8.7%) |
| 4 | Xiaomi | 230万台 | 11%減 | 7.3% |
| 5 | Huawei | 180万台 | 43%減 | 約5.6%(台数から計算) |
Appleは首位を保ちましたが、出荷は28%減で、市場全体より大きく落ちたためシェアを下げました。Appleの決算でも、同じ7〜9月期のiPadの売上は10.4%減っています。
2位のSamsungは、新しいタブレットを出したものの、部品の不足で出荷を伸ばせませんでした。
Lenovoだけが12%増 板型のタブレットが伸びた

XiaomiのRedmi Pad SE 8.7(編集部撮影)
上位5社で出荷を増やしたのは、4〜6月期に続いてLenovoだけでした。シェアの上がり幅も、今期のメーカーでいちばん大きくなっています。キーボードを着け外しできる2in1型は大きく減りましたが、板型(スレート型)のタブレットが、ヨーロッパと中南米を除くすべての地域で伸びました。
4位のXiaomiは11%減でしたが、中南米が好調で、シェアは少し上がりました。5位のHuaweiは43%減で、上位5社でいちばん大きく落ちました。ただし、中東欧とアジア太平洋では伸びています。
新製品が出ても買い替えが進まない 部品不足で性能が上がりにくい
OmdiaのリサーチマネージャーのHimani Mukka氏は、2026年の後半には大きな新製品が続いたと話しています。SamsungのGalaxy Tab S12シリーズ、有機ELになったAppleのiPad mini、XiaomiのPad 9シリーズのほか、Huawei、HONOR、OnePlus、realmeも新しいモデルを出しました。
それでも、厳しい市場の中で、消費者の買う気を起こすまでには至らなかったといいます。Mukka氏は、部品の供給不足でメーカーが大きな性能の向上を盛り込みにくくなり、新しいモデルと前のモデルの差が小さくなっていると指摘します。そのため、消費者は大きく良くなるまで買い替えを待つようになると見ています。
メーカーにとっても、供給が限られるなかで、タブレットは2026年と2027年の優先順位が下がっているといいます。2027年は供給がさらに厳しくなる見込みで、Omdiaは、タブレット市場の本格的な回復は2028年より前には起きないとしています。
パソコンやスマートフォンでも、メモリの値上がりと部品不足で出荷が落ちています。タブレットを買う人にとっては、新モデルを待っても大きな違いが出にくい時期が続きそうです。同じ時期のほかの機器の集計は、下の記事で紹介しています。
Source: Omdia/画像:Samsung、スマートウォッチライフ編集部撮影
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