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Anker「Soundcore Work」レビュー|指先サイズで本当に使えるAIボイスレコーダーか、取材で試した

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公開日:

Ankerの製品写真

フリーランスのライターとして取材仕事をしていると、インタビューの録音から議事録を作る作業が地味にかさみます。

そんな悩みを抱えながら試したのが、Anker初のAIボイスレコーダー「Soundcore Work」です。指先ほどの小さなボディに録音・文字起こし・AI要約の機能を詰め込んだウェアラブル型レコーダーで、実際の取材現場で数回使ってみた感想を率直にお伝えします。

実際に取材で使ってみた

取材に持ち出して最初に実感した便利さは、マグネット装着のコンパクトさです。取材対象者と歩きながら話を聞くような場面では、机に置く据え置き型のレコーダーは使いづらく、手に持ち続けるのも邪魔になります。

Soundcore Workのマイク本体は取り外しが可能で、約23×23×13mm・重さ約10gと非常に小さく、服の胸元にマグネットで貼り付けるだけで準備が完了します。

まず、このマイク部分を取り外せる点が、このモデルの大きな魅力であり、他のAIボイスレコーダーにはない特徴といえます。

充電ケースを含めても約48gと軽量で、ケースごとスマートフォンにマグネットで装着することもできます。

マイクはMEMSマイクを2基搭載しており、最大5m先の音声もクリアに収音できます。連続録音時間はマイク単体で最大8時間、充電ケース併用で最大32時間と、長時間の会議や1日がかりの取材にも十分対応できる仕様です。

ボディの形状も独特で、ほぼ正方形(約23×23mm)というデザインは、縦長が多い他の製品とは一線を画しています。ブラックとホワイトの2色展開で、どちらもシンプルで清潔感があります。

録音はマイク側面のボタンを押すだけのワンクリック仕様で、開始のもたつきがありません。重要な発言があった場面でマイクをダブルタップすると、文字起こしや要約に自動でハイライトが反映されるため、長い録音から後で要点を拾い直す作業がだいぶ楽になります。

他の2サービスと文字起こし精度を比べてみた

Soundcore Workを実際の取材で使いながら、同じ録音をNottaとPLAUDでも書き起こし、計3時間以上の音声データで精度を比較しました。

まず大前提としてお伝えしたいのですが、現在のAIボイスレコーダーはどのサービスも基本的に非常に高い精度で文字起こしができます。雑音の少ない室内での対談や会議であれば、3つのサービスいずれもほとんど誤字脱字のないクリーンなテキストを出してくれます。「AIだから精度が心配」という懸念は、日常的なビジネスシーンではほぼ当てはまらないレベルです。

その上で、録音環境が変わったときや、細部の扱いに差が出るのはどんな場面かを比較した結果をお伝えします。

結論から言うと、総合的な文字起こし精度はNotta > PLAUD ≈ Soundcoreという順でした。日常的な会話やビジネス用語の書き起こしであれば3サービスの差はほぼありません。差が出たのは、専門分野の固有名詞や業界特有の言葉が多く出てくる場面です。人名・団体名・特定ジャンルの専門用語などで、SoundcoreとPLAUDは誤変換が目立ったのに対し、Nottaは正確に拾えていることが多い傾向でした。

なお、各サービスの文字起こしの傾向や実力差については、3機種を詳しく比較した記事をご覧ください。

【3機種比較】AIボイスレコーダーの文字起こし精度を実取材で検証|Soundcore Work・Plaud Note Pro・Notta Memo

それでもSoundcore Workを選ぶ理由があるとすれば、文字起こしの精度だけで選ぶ製品ではないからです。マグネット装着でハンズフリーのまま使えること録音データがデバイス本体に保存されるためオフライン環境でも安心なことは大きな強みです。

PC版アプリの使い心地と気になった点

PC版アプリからは、録音データをアップロードしてAI文字起こしと要約を確認できます。文字起こしにはタイムスタンプが表示されるため、「この発言は録音のどの時点か」を把握しやすい設計です。

ただし、タイムスタンプをクリックしてその時点の音声を再生する「聞き直し」機能はありません。NottaやPLAUDはこの機能を備えており、文字起こしを音声と照合しながら確認できます。取材内容を精査したい場面では、この点の差を感じました。

一方でAI要約の出来はよく、PC版ソフトを開くと会議の要点が自動でまとめられた状態で表示されます。「ざっくり何が話し合われたか」をすぐ把握したい場面では重宝します。ただし、文字起こしとAI要約は別々にダウンロードする仕様のため、両方欲しい場合は2回の操作が必要です。

文字起こしはアクセントを含めて150以上の言語に対応しており(2026年1月時点)、AI要約には用途別に30種類以上のテンプレートも用意されています。会議録から議事録、ToDoリストまでフォーマットを切り替えて生成できるため、海外取材や英語インタビューを含む使い方をする方にも、間口の広さは安心材料になりそうです。

「Soundcore Work」のその他の特徴

Soundcore Work

「Soundcore Work」は、会議・商談・インタビューなどの音声をワンクリックで録音し、AIによる文字起こしから要約までを自動で行うウェアラブル型AIボイスレコーダーです。Anker初となるAIボイスレコーダーで、2026年2月18日より予約販売が開始されています。1日1時間の使用を想定した場合、年間で約260時間の業務削減につながるとされており、議事録作成や情報整理の効率化を狙った製品です。

ビジネス利用も安心のセキュリティ設計

「Soundcore Work」は、欧州の無線機器指令(RED)における整合規格「EN 18031」に基づくセキュリティ設計を採用しています。さらに米国のIoTセキュリティ基準「NIST IR 8425」の第三者認証も取得しており、録音データはデバイス本体にも保存される仕様です。機密性の高い会議や商談でも安心して使える設計になっています。

メンバーシッププランと料金

文字起こし・AI要約機能の利用にはメンバーシップへの加入が必要で、3つのプランが用意されています。

Starterプラン(無料):月間300分まで利用可能。購入後すぐに試せる入口として設計されており、まず使い勝手を確かめたい方に向いています。週に数回・1回30分程度の会議録音であれば無料の範囲内で賄えますが、毎日使う方には物足りなく感じる可能性があります。

Proプラン(月払い¥2,680〜):月間の文字起こし時間が1,200分に拡大され、より本格的な利用に対応するプランです。支払いサイクルは月払い(¥2,680)・半年払い(¥10,980)・年払い(¥15,980)の3種類から選べます。年払いを選ぶと月額換算で約1,332円となり、競合のNottaやPLAUDと同等の価格帯まで下がります。取材や外回りが多く、毎日録音する機会がある方は、まず年払いで比較してみると印象がかなり変わるはずです。

Unlimitedプラン(¥38,980/年):1日最大24時間を上限として文字起こし時間が無制限になるプランです。月額換算で約3,248円となります。1日に複数件の取材をこなすヘビーユーザーや、長時間の会議録音を頻繁に行う方には、時間を気にせず使えるこのプランが最もコスパに優れます。

サブスクリプションに加入せずに使いたい場合は、文字起こしパッケージという選択肢もあります。120分/¥480・600分/¥1,480・3,000分/¥7,980・6,000分/¥13,980の4種類が用意されており、Starterプランの月300分では足りない月だけ追加購入することができます。取材頻度が高くない時期は追加パッケージで補いながらサブスク料金を払わずに使い続けるという運用も可能で、使用量にムラがある方には柔軟な選択肢です。

競合サービスとの価格比較では、月払いだとやや割高に映ることもありますが、年払いにすれば価格差はほぼなくなります。ハードウェア(マイク本体)込みで提供されること、オフラインでの録音保存に対応していることを合わせると、総合的なコストパフォーマンスは妥当な水準といえます。まずはStarterプランで感触を確かめ、使用頻度や使い方に応じてプランを検討するのがよいでしょう。

主なスペック

Soundcore Work スペック

・サイズ:約23×23×13mm(マイク本体)
・重さ:約10g(マイク本体)
・連続録音時間:最大8時間(本体)/最大32時間(ケース併用)
・録音保存時間:最大250時間
・防塵・防水:IPX4
・AIモデル:GPT-5.2(連携デバイスにより異なる/順次アップデート予定)
・カラー:ブラック/ホワイト

販売価格は税込24,990円です。

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Anker Japan 公式オンラインストア(特設ページ)

まとめ

Soundcore Workは、「文字起こし精度が最も高いAIボイスレコーダー」ではありません。正直に言えば、固有名詞の精度などではNottaが上回る場面が多くありました。ただ、それだけで評価を終えるのはもったいない製品だと感じています。

マグネット装着でハンズフリーのまま使えるという体験は、実際に動きながら取材をするまで価値に気づきませんでした。「ざっくり何が話し合われたか」をすぐ把握できるAI要約の出来もよく、会議後の情報整理という目的に対しては十分以上の働きをしてくれます。

タイムスタンプをクリックして音声を聞き直す機能がないことと、Starterプランの月300分制限は、使い方によっては気になる弱点です。取材内容を細かく確認したい場面や、録音量が多い場合は有料プランへの移行が前提になります。

それでも、無料のStarterプランから試せる気軽さと、他のどのサービスも持っていないマグネット装着の身軽さは、一度試してみる価値があります。ビジネス会議の議事録を楽にしたい方にとっては、手堅い選択肢になるでしょう。

関連記事はこちら

AIボイスレコーダーの最新モデルや比較情報を知りたい方は、日本で買えるAIボイスレコーダー8選|文字起こし・議事録が一気に楽になる最新モデルまとめもあわせてチェックしてみてください。

Soundcore Work・Plaud Note Pro・Notta Memoの3機種で文字起こし精度を詳しく比較した記事はこちら。
【3機種比較】AIボイスレコーダーの文字起こし精度を実取材で検証|Soundcore Work・Plaud Note Pro・Notta Memo

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